魚の直売サイトを作るとき、毎日の入荷を紹介するページと、注文を受ける通販ページをどこまで用意するかで迷うことがあります。店頭なら実物を見ながら選べても、配送では届く内容や時期を先に伝える必要があるためです。

まずは、来店して選んでもらう魚と、配送の条件まで示して販売できる商品を分けて考えましょう。入荷情報のすべてに購入ボタンを付ける必要はありません。普段の直売を案内しながら、発送できる商品だけを通販へつなぐ構成も選べます。

店頭で選ぶ魚と、発送する商品を分けて考える

岬町の魚市場の案内では、魚を即売する市場を紹介し、天候による臨時休業の場合があることと、事前の問い合わせ先を掲載しています。実際に出かけて買う方には、魚の魅力とともに、足を運ぶ前の確認先が役立ちます。

自店のサイトでも、まず今の買い方を振り返ります。お客様がその日の魚を見て、量や下処理を相談しながら買うのであれば、入荷の様子と店舗案内を中心に作れます。魚種や大きさごとの商品ページを毎日作らなくても、来店の判断を助けるサイトになります。

一方、発送する商品は、お客様が実物を見ないまま選びます。箱に何がどのくらい入り、どの状態で届き、いつ頃発送するのかを、購入前に伝えられることが出発点です。店頭に並ぶ魚の写真だけでは説明しきれない部分を、通販用の商品案内として用意します。

ここからは、日々の鮮魚を店頭で販売し、遠方への発送も始めたい直売店の架空例で考えます。店頭では魚を見て選べるようにし、通販では魚種をお任せいただくセットを別に案内する設定です。同じ魚を扱うサイトでも、来店する方と配送を希望する方で入口を分けます。

店頭の入荷案内は今日の魚を見て来店して選ぶ入口、発送する商品は配送セットの内容と送り方を確認する入口として分ける図
店頭の入荷写真と、通販で購入する商品を分けて案内します。

入荷案内には、来店前に役立つ情報をそろえる

店頭の入荷欄には、確認した日付と魚の写真、販売する場所、来店前の確認方法を載せます。「本日の入荷」だけでは、数日後に検索から見た方がいつの情報か判断しにくいため、日付が自然に目に入る形にします。

例のお店なら、「本日の店頭販売」としてその日に並ぶ魚を紹介し、近くに「販売状況は変わります。ご希望の魚がある場合は、ご来店前にお電話でご確認ください」と添えられます。取り置きまで受けるのか、状況の案内だけをするのかは、実際のお店の対応に合わせます。

ここで案内した魚をすべて発送できるわけではない場合は、入荷欄から一律にカートへ進ませず、店舗の場所や販売時間へつなぎます。通販の入口には「発送できる商品を見る」と書き、別の商品一覧へ案内すると、写真を見た方が買い方を選びやすくなります。

日々の更新では、魚の写真を細かく並べ続けられるかも考えます。忙しい日は、営業の有無や販売終了の案内を優先する運用でも構いません。制作時には、毎回の商品登録が必要な仕組みか、短い入荷記事を更新する仕組みかを、普段使える時間に合わせて選びます。

通販は、配送の条件まで示せる商品から始める

発送する商品を選ぶ際は、魚種が毎回固定されているかだけで判断しません。おまかせセットでも、量や組合せの考え方、下処理の有無、価格、発送の見通しを説明できれば、通販の商品として検討できます。魚種が変わることと、届く内容を何も説明できないことは分けて考えます。

ヤマサ鮮魚の直送地魚おまかせセットの掲載例では、魚種を指定できないこと、配送できる地域、日付指定についての商品条件を同じページで案内しています。自店でも、注文を受ける商品ごとに、選べることとお任せいただくことをまとめる参考になります。

例のお店でセットを販売するなら、商品ページに見本の箱と内容量の目安、丸ごとか下処理済みか、魚種の指定ができるかを載せます。写真のそばには、その時の入荷に応じて内容が変わることを伝えます。価格と送料、配送先による対応の違いも、購入する場所で確認できる構成にします。

発送日は、普段の出荷で案内できる範囲を具体的にします。入荷を待って発送する商品なら、その待ち方と、お届け日を指定できるかを示します。一定の期間内に発送できる商品なら、その期間を案内します。店頭の営業日を、そのまま通販の発送日として使わないことが大切です。

制作前には、最近実際に送った商品の写真や箱、送り方が分かる資料を一つ用意すると整理しやすくなります。まだ配送販売を行っていない場合は、どの商品をどのような状態で送れるかを先に確かめ、その条件に合う商品ページと購入方法を相談します。

店頭で選ぶ方は日付付き入荷情報から店舗案内へ、確認を待つ方は魚や日程の希望から個別案内へ、通販で買う方は配送商品の説明から購入へ進む図
お店が対応できる買い方を選び、それぞれに合う入口を設けます。

希望を伺う受付は、確認が必要な部分に絞る

「この魚をこの日に届けてほしい」といった希望は、通常のセット注文とは別に確認が必要になる場合があります。そのような相談を受けられるお店なら、「魚や発送日のご希望を相談する」という入口を設け、用意できる内容を確認してから案内する方法が考えられます。

この入口では、希望の送信だけで商品や届け日が確定するのかを明確にします。例のお店なら、まず対応できるかを確認し、商品と金額、発送の案内を見てもらってから購入へ進む形です。確認して返答する余裕がない場合は、個別相談を広く受けず、店頭販売と案内済みの通販商品を中心にする選択もできます。

このように、来店案内、確認後の案内、通販を全部同じ仕組みにそろえる必要はありません。例のお店では、日々の魚は入荷欄から店舗案内へ、配送セットは商品ページから購入へ、特別な希望は対応できる場合だけ相談へつなぎます。買い方に合わせて必要な入口を設ける考え方です。

制作会社には、店頭の入荷を伝えたいのか、発送する商品を増やしたいのかを、普段の販売例とともに伝えてください。そこから、入荷情報の更新欄で足りる範囲と、通販の機能が必要な範囲を決められます。公開前には、入荷写真を見た方が来店へ進む流れと、配送商品を選ぶ流れをそれぞれたどって確認します。

Bämの通販・ECサイト制作では、扱う商品や現在の販売方法を伺い、商品情報と購入までの構成を考えます。直売の入荷案内と通販を一緒に整えたい場合は、岬町でホームページの制作・改善をご検討の方へのご案内をご覧ください。お店で今できる受け渡し方をもとに、必要なページから相談していただけます。