産業展示で模型や製品の見本を見た方が、「この仕組みを自分の仕事でも使えるだろうか」と関心を持つことがあります。自社のホームページでは、その方が覚えている形や呼び名を手掛かりに、技術の説明へ進めるようにしたいところです。

貝塚市で自社の製品や技術を展示する際は、展示物の名前と写真、模型が示す部分、実際に使われる場所を一組にして、対応する技術ページへつなぐと情報を整理できます。目の前で見た一部分から、仕事の中で役立つ場面へと説明を広げる考え方です。

貝塚市の産業展示の案内では、市役所本庁1階のショーケースに、製品の模型や紹介パネル、井戸の断面模型、ワイヤロープのサンプルなどが掲載されています。実物をそのまま見せる品もあれば、内部や大きな設備を模型で伝える品もあるため、ウェブへ載せる説明も展示の役割に合わせて考えます。

展示で見たものと、ページの入口をそろえる

展示を見た方が自社サイトを開くとき、正式な製品名や技術用語を覚えているとは限りません。展示札に書いた名前と、見た形が分かる写真をページの冒頭へ置くと、「あの展示の続きだ」と確かめやすくなります。

ここでは、配管用の接続部品の内部を見せる断面模型を展示する、架空の会社を例に考えます。展示札には「配管接続部品の断面模型」と書き、自社ページにも同じ見出しと模型の写真を置きます。その下に、実際の製品名と、どの技術を紹介する模型かを添えます。

もし社内では別の略称を使っているなら、展示の呼び名と正式名称を並べます。来場した方が写真を社内で共有した場合も、同じ品物の説明だと分かるようにするためです。新しい品番を振ることより、すでに展示や営業で使っている名称を対応させることから始められます。

自社の展示札や配布物にウェブの案内を載せられる場合は、会社トップだけでなく、その模型を説明するページへ直接進めるURLを用意します。コードを添えるなら、「この模型の仕組みと、製品の用途を見る」のように、読み取った先で分かる内容も書きます。設置方法は展示を管理する方と合わせ、既存の札や案内を活かせる形を考えましょう。

展示物が少なければ、今の製品ページの上部に模型の説明を加える方法があります。複数の模型を一緒に見せる場合は、写真と呼び名で選べる短い一覧を用意し、それぞれの技術説明へつなげます。最初から展示専用の大きなサイトを作る必要はありません。

模型で見える部分を、実際の設備の中へ位置付ける

断面模型は、普段見えない内部を分かりやすく伝えられます。一方で、切り開いた姿だけでは、実際の製品がどのような外観で、設備のどこに入る部品なのかが分かりにくいこともあります。模型の写真に、完成品の外観と使用位置が分かる図を添えると、その関係が伝わります。

同じ配管接続部分に点線の丸を付け、断面模型の内部、完成品の外観、配管全体の中で使う位置を対応させた図
同じ部分を印で示すと、模型と実製品の関係が伝わります。構造や使用位置は自社の資料で確認して描きます。

架空の会社なら、断面模型で見せている接続部分に控えめな印を付け、完成品と配管全体の図にも同じ印を置きます。説明は「配管をつなぐ部分の内部を見せています」のように、どこを見ているかが分かる一文から始めます。模型の内部を詳しく描き足す前に、技術担当者の資料で位置と名称をそろえましょう。

実物より大きくした模型なら、そのことを写真の近くに添えます。断面を見せるために切り開いた箇所や、理解のために色分けした箇所も、実製品との関係が分かる短い説明にします。たとえば「内部の構造を見せるために、一部を切り開いた模型です」と書けば、展示の見方が伝わります。

次に、その部品が何をするのかを、使われる場面と結び付けます。「独自技術を採用」という一文に加えて、どの設備の、どの部分で、何を担っているかを示す形です。技術に詳しくない方も、説明を受けた同僚からページを共有された方も、相談の前提をつかめます。

市の展示案内にも掲載されている株式会社ナガオカの取水用スクリーンのページでは、深井戸や浅井戸などの使用場所を示した後に、製品の構造や特徴を案内しています。用途から具体的な構造へ進む順序が、技術を伝える際の参考になります。市の展示模型の仕様をそのまま説明するのではなく、自社が扱う製品の資料に合わせて組み立てます。

寸法や材質、性能を載せる場合は、模型の見た目から補うのではなく、対応する実製品の資料を使います。展示写真は「見たものを思い出す」、完成品の写真は「実際の外観を知る」、図は「設備の中の位置を知る」という役割にすると、必要な素材を選びやすくなります。

技術の説明から、用途や加工の相談へ進める

部品の役割が分かった方には、対応する製品の仕様や、自社で受けられる相談へ案内します。模型の紹介の末尾に、「接続部品の材質と寸法を確認する」「使用する配管に合わせて相談する」など、行き先の内容が分かるリンクを置きます。

展示の呼び名と模型の図があるページから、用途、構造、材質、寸法、購入や加工相談を載せた既存の技術ページへ矢印でつないだ図
展示物と対応する技術ページへ案内し、同じ仕様を重複して載せる箇所を増やさない構成です。

既存の技術ページに必要な説明があるなら、そのページを活かせます。展示紹介のために同じ仕様表をもう一つ作るより、模型から正式な製品情報へつなぐ方が、読む場所をそろえられます。リンク先を開いたときにも、どの模型と関係する製品なのかが見出しや写真で分かるかを確かめます。

架空の会社の相談案内なら、「この接続部品を使いたい場所や、確認したい寸法についてお聞かせください」と添えられます。すでに製品が決まっている方はその名前から、まだ決まっていない方は使いたい場面から話せる入口です。自社の技術担当者が普段確認している資料があれば、その案内も近くに置きます。

購入を受ける製品と、加工条件を相談してから作る製品では、次の案内が変わります。販売中の既製品なら該当する商品情報へ、個別加工なら対応範囲と相談先へ進めるようにします。模型を見て興味を持った方が、そのまま次に確かめることを選べる構成にしましょう。

制作の打合せでは、展示札の文面、模型と完成品の写真、設備内の位置が分かる資料、現在の技術ページを並べます。模型の説明を足す場所、図を用意する場所、既存情報へリンクする場所を一つの見本で追うと、改修の範囲を決めやすくなります。

Bämでは、お仕事や資料をもとにした原稿・ページ構成の制作をご相談いただけます。展示で伝えた自社の技術を、用途や加工の相談につながるホームページへ整えたい方は、貝塚市でホームページの制作・改善をご検討の方へのご案内をご覧ください。展示の一品から、補う説明と活かせる技術ページを一緒に整理します。

参考資料

資料確認日:2026年9月10日