部材を探している方は、詳しいカタログを読む前に、まず自社の検討条件に合う製品があるかを知りたいものです。寸法や材質、用意されている組み合わせがすべて請求後の資料に入っていると、候補を選ぶだけでも連絡が必要になります。カタログを営業資料として大切に使いながら、最初の比較に必要な仕様はホームページでも読めるようにすると、相談の始め方を整えられます。

和泉市が産業団地として紹介しているテクノステージ和泉でも、会社の所在地や事業紹介と、個々の部材を選ぶ情報は役割が異なります。自社の製品を紹介するページでは、「どの会社か」が分かった次に、「何を比べれば候補を選べるか」へ進める構成を考えます。

この記事では、二つの型番がある部材を例に、共通の仕様、型番ごとの違い、詳細図の請求をつなぐ方法を紹介します。掲載する情報の分担を決め、一覧、製品詳細、資料請求の画面と、制作・更新に必要な素材へ落とし込みます。

共通する仕様と、型番ごとの組み合わせを分けて載せる

ここからは、和泉市の架空の部材メーカーP07が扱う、樹脂製の中空スペーサーを例にします。共通の材質はPOM、外径12mm、貫通穴の径5mm。標準品は、高さ6mm・黒のSP07-06と、高さ10mm・白のSP07-10の二種類です。数値と品ぞろえは説明用の設定で、実在する製品の仕様ではありません。

この製品群を「高さ6〜10mm、黒・白」とだけ紹介すると、高さ8mmや、高さ6mmの白も選べるように読めます。例の標準品は、6mm・黒と10mm・白の二つの組み合わせです。材質、外径、穴径は共通欄へ、高さと色は型番ごとの行へ載せると、選べる内容が伝わります。

ここでいう標準品はP07の通常の品ぞろえを指し、公的な規格への適合を意味しません。ホームページで「規格」という言葉を使う際は、自社の標準寸法なのか、確認済みの規格番号や要求条件なのかを区別します。技術担当が確かめていない適合表示を、紹介文だけで追加しないようにします。

共通寸法のスペーサーについて、SP07-06は高さ6ミリの黒、SP07-10は高さ10ミリの白という二つの標準品を示す図

一覧には型番、高さ、色、詳細ページへのリンクを同じ順番で並べます。「SP07シリーズ」という一つの写真だけで終えず、候補にした型番の仕様へ進めるようにします。二製品なら比較表から始められます。数が少ない段階で複雑な検索機能を作るより、実際の組み合わせを読み取れることを優先できます。

寸法は、どの部分を測るかまで見せる

外径12mm、穴径5mm、高さ6mmという数字だけでなく、製品のどの部分に対応するかを小さな図で示します。上から見た図で外径と穴径、横から見た図で高さを示せば、部材に詳しくない購買担当の方も、社内で指示された寸法と照らしやすくなります。

写真は色や形の確認、寸法図は数値の位置の確認に使います。画面上の大きさを実物の寸法と受け取られないよう、図には単位を添えます。写真の見た目から寸法を推測させたり、外径と穴径をまとめて「直径」と書いたりせず、名称をカタログとそろえます。

公開した基本寸法だけで、使用できるかの最終判断ができるとは限りません。寸法の許容差や取付けの条件など、選定時に詳しく確認する内容がある場合は、詳細図のどこで分かるかを案内します。用途、使用環境、必要な数量など、メーカーが個別確認している条件も、その確認先と一緒に伝えます。

例えば、高さ6mmの黒い部材を探している方は、SP07-06を候補にできます。ただし、材質名が合うことだけで、特定の温度、薬品、荷重への適用まで決まるわけではありません。一般的な材料紹介と、自社製品で確認している条件を混ぜず、分からないことは技術窓口へ相談できる説明にします。

カタログの請求前に、受け取れる資料の内容を伝える

現在のページが「詳しくはカタログをご請求ください」だけなら、先に仕様の比較を公開し、その下で詳しい資料を紹介します。P07の例では、製品群の概要と二型番の基本仕様は公開し、選定用の詳細寸法図PDFと形状確認用のSTEPデータを、対象型番ごとに受け付けます。

請求ボタンは「カタログ請求」だけでなく、「SP07-06の詳細図・形状データを請求する」と、対象と中身を示します。説明には、詳細図で確認できる項目、データの形式、資料を届ける方法、担当者が確認する流れを添えます。会社案内が届くのか、製品の図面が届くのかを、送信後まで分からないままにしない形です。

公開ページで基本仕様と二型番を比較し、必要な型番の詳細寸法図PDFやSTEPデータの請求へ進む図

PDFとSTEPの両方を用意できる場合も、受け取ったデータだけで何を判断できるかを、技術担当が確認した言葉で説明します。形状データを用意していることと、相手の装置への適合を保証することは別です。公差や使用条件をどの資料で確かめるかを明らかにし、データ形式だけで説明を終えないようにします。

どの詳細情報を請求制にするかは、自社の資料の配布方法に合わせて決めます。公開して差し支えない寸法図を、そのままダウンロードできる会社もあります。P07の例のように担当者が対象と配布資料を確認する場合は、その流れが分かるようにし、請求件数を増やすためだけに基本仕様まで隠す構成にしないことが大切です。

個別のお取引先から預かった図面や、社内の加工手順は、今回配布する製品資料とは分けます。制作会社へ参考資料を渡す際も、ページに掲載するもの、請求後に渡すもの、公開・配布しないものを明記すると、使う場所を取り違えにくくなります。

選んだ型番と、まだ決めていない希望を分けて受け付ける

SP07-06の詳細ページから請求に進んだら、フォームにも「SP07-06/高さ6mm・黒」を表示します。型番だけでなく選択した仕様が見えると、社内から別の型番を指定されていた場合にも、送信前に気付きやすくなります。対象を変更できる場合は、その内容も一緒に切り替わるようにします。

入力は、対象型番、希望する資料、会社・担当者名、返信先を中心にします。今回の目的や確認したい条件は、担当者が資料や回答先を選ぶために使います。まだ数量や採用時期が決まっていない方には、「検討中」と伝えられる欄を残し、比較段階で答えられない項目を一律に必須にしない方法を検討します。

一方、「高さ8mm、黒が必要」という希望には、標準品のどちらかを自動で当てはめません。「標準品にない寸法・色について相談する」という入口へ進め、希望寸法と色、比較した製品群を残します。この時点で専用品を作れると約束せず、対応できるかを担当者が確認して返答する案内です。

高さ6ミリの黒はSP07-06の資料請求へ、高さ8ミリの黒は標準品にない条件の相談へ分ける図

二つの標準品を比較したい方には、両方の型番を指定して請求できるかも考えます。複数選択に対応していないフォームなら、相談欄で二型番を伝える方法を案内します。受け付ける方法と届く通知が一致していれば、最初から大きな製品管理システムを用意しなくても始められます。

完了画面と控えには、請求した型番と資料名、次の連絡を残します。資料請求を受け付けた段階で、見積りや注文が確定したようには書きません。担当者が送付する運用なら、画面で「ダウンロードできます」と案内するのではなく、実際に資料が届くまでの流れを示します。

公開分担表から、必要なページと素材を決める

仕様を全部ページに移すか、全部資料に残すかの二択にせず、次の五項目で情報の役割を整理します。基本条件は資料だけを受け取った方にも分かるよう、ページと資料の両方に残します。表は、P07の二つの標準品を掲載する場合の記入例です。

項目 P07の公開分担と制作資料
共通規格 POM、外径12mm、貫通穴径5mmを製品群の説明と各詳細に掲載。自社標準品の仕様として、技術担当が原票を確認する。
選定条件 SP07-06は高さ6mm・黒、SP07-10は高さ10mm・白。二型番の比較、個別写真、寸法位置の図を用意。8mmや別の色の組み合わせは相談へ。
詳細図 型番ごとの選定用寸法図PDFと形状確認用STEPを用意。公開の基本寸法と一致する資料を、技術担当が内容・配布範囲とも確認する。
請求資料 各詳細ページに対象型番、資料名、形式、受取方法を表示。請求欄と担当者への通知に、選択した型番と資料を残す。
窓口 営業が資料請求と連絡を受け、技術担当が仕様・標準外の可否を確認。公開情報の更新は、確定した原票を掲載担当へ渡す。

ページ構成は、製品群の比較ページ、SP07-06とSP07-10の詳細ページ、共通の資料請求画面を一組で考えます。共通の説明を何度も書き直すより、型番固有の仕様と共通仕様のどちらを更新しているか分かる形にします。資料請求から標準外相談へ切り替わる場合は、必要な欄と担当への通知も確認します。

制作を依頼する際は、現行カタログ、二型番の仕様原票、製品写真、詳細図・データ、実際に使う資料送付の文面をそろえます。写真が一方の型番だけなら、もう一方も撮影するかを相談します。色や高さを画像上で変えただけの写真を、別の実物写真として使う進め方にはしません。

作業範囲も分けて比べます。原稿と比較表、寸法図の作成は情報を伝える作業です。型番と資料を登録する欄、複数選択、入力の引継ぎ、担当への通知は仕組みの作業です。図面からSTEPデータを作る仕事が必要なら、ホームページへ既存ファイルを登録する作業と分け、誰が内容を確認するかまで相談します。

仕様が増えたときは、組み合わせと資料を一緒に更新する

後から高さ6mm・白の標準品を追加する場合も、色の欄へ「白」を足すだけでは十分ではありません。対象型番と仕様が確定してから、比較ページ、詳細、写真、配布資料、請求の選択肢を対応させます。既存のSP07-06が黒のままなのか、新しい型番を設けるのかは、自社の製品管理に従います。

掲載担当が先に選択肢を増やし、資料担当が後から図面を探す順番にせず、何を公開できるかがそろった段階で反映します。確認済みの原票、資料の改訂表示、確認日、担当者を一緒に管理すると、ページの要約だけが古くなる状態を見つけやすくなります。

標準品として紹介していることと、現在の在庫や希望納期に対応できることも分けます。今回のページが資料請求の入口であれば、未確認の在庫や即納表示を付け足さず、見積り時に必要な確認へつなげます。選定候補に残せることと、発注条件が整うことを、それぞれの段階で伝える形です。

二つの標準品と、標準にない条件で確かめる

公開前は、高さ6mm・黒を探す方がSP07-06の詳細へ進み、その型番の資料を請求できるかを確かめます。次にSP07-10へ切り替え、高さ10mm・白の表示、請求内容、担当者が送る資料がそろうかを見ます。共通の資料請求ボタンが開くことだけでなく、選んだ仕様が受け渡されているかを確認します。

高さ8mm・黒で探した場合は、標準品があるように表示されず、希望を残した相談へ進めるかを試します。条件を変えた後に前の型番が通知へ残らないか、比較中で数量未定でも必要な連絡ができるかも確認します。誤った組み合わせを入力できないことと、標準にない条件を相談できることの両方を見ます。

Bämのホームページ制作のご案内では、普段の仕事や資料をもとに、必要なページと原稿、画面を整える進め方を紹介しています。自社のカタログをどこまで公開し、資料請求とどうつなぐか迷われたら、和泉市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。公開分担表と現行資料から、掲載内容、必要な素材、受付機能の範囲を整理できます。

参考資料

各資料は2026年9月8日に確認しています。