受託製造の英語ページを用意するとき、会社概要から訳すか、得意な加工の説明から始めるかで迷うことがあります。会社紹介だけでは依頼できる仕事が分かりにくく、技術の説明だけでは、どの会社がどこで対応するのかを確かめにくくなります。
最初は、主力技術の説明、取引先として確認したい会社情報、相談方法を一組にして整えると進めやすくなります。日本語サイトの全ページを順番に翻訳するより、受けたい相談に必要な経路を、確認できる範囲で作る考え方です。
最初に英語で受けたい相談を選ぶ
例えば、アルミ部品の切削を行う会社が、海外の装置メーカーから試作の相談を受けたいとします。これは説明用の架空例です。この場合、会社の沿革をすべて訳す前に、どの材料や加工を相談でき、何を用意して連絡すればよいかを説明する必要があります。
営業担当には、実際に届いた質問や展示会で説明した内容を聞きます。技術担当には、その相談に対して公開できる対応範囲を確かめます。英語ページを設けることで、現在受けられない数量、工程、納品方法まで扱えるようになるわけではありません。まず受けたい仕事と、今答えられることを合わせます。
主力技術のページを軸に、会社情報を添える
例の会社なら、切削の技術ページに、対象材料、加工する部品の用途、対応工程、確認が必要な条件をまとめます。設備名を英語へ置き換えるだけでなく、その設備を使って何を相談できるかを伝えます。
英語の技術ページの掲載例として、ProtolabsのCNC Millingページは、加工能力、材料、表面仕上げなどを分け、寸法情報には単位を明示しています。参考になるのは、その会社の数値の大きさではなく、依頼前に確かめる内容を分けて示す構成です。自社のページには自社で確認した条件を使います。
会社情報は、正式な英語社名、所在地、事業内容、工場などの拠点、連絡先を先に揃えます。営業窓口と製造する場所が違う場合は、その関係も説明します。技術ページから会社概要へ進み、会社を確認した後に相談へ戻れるようにします。

材料名・寸法・条件は、翻訳後にも技術担当が見る
材料の記号や規格名は、似た海外規格へ機械的に置き換えないようにします。同じ材料と見なしてよいかは、翻訳の自然さだけでは判断できません。元の表記を残すか、説明を添えるかを、技術担当者と確認します。
寸法は単位を省略せず、変換して併記する場合は換算と丸め方を確認します。また、機械の仕様上の寸法と、実際に受けられる部品の寸法を混ぜないことも大切です。公差や納期の数値は、適用する材料や形状、相談の条件と一緒に示します。
「小ロット対応」「一貫対応」といった日本語も、短い英単語に置き換えるだけでは範囲が曖昧です。試作から相談できるのか、どの工程を自社で行い、どこから協力先と対応するのかを先に日本語で整理します。その意味を英語で伝え、技術的な内容と表現をそれぞれ確かめます。
相談の入口は、実際に返答できる方法へ合わせる
英語の電話対応が難しく、メールなら確認して回答できる会社もあります。その場合は、英語メールでの相談方法を案内します。ホームページだけ流暢な英語にして、受付で対応できない状態を作らないようにします。
初回に必要な材料、数量、用途、希望時期などを確認し、分かる範囲で送ってもらえる説明を用意します。図面やデータが必要なら、受け取れる形式と渡し方も担当者に確かめます。機密性のある資料を最初のフォームへ無条件に添付させず、必要に応じて受渡し方法を案内する流れにします。
回答の目安を書く場合は、自社の営業日と対応体制に合う内容にします。日本語の受付画面が途中に残っていないか、入力後の案内を読めるかまで、英語ページからたどって確認します。

最初の公開範囲と、後から増やす内容を決める
主力技術、会社情報、相談方法が揃ったら、その経路を先に公開する方法があります。日本語の施工・加工事例やお知らせをすべて英語化しなくても、相談先として判断するための情報を持たせられます。反対に、技術の条件が未確認のまま、翻訳が終わった会社概要だけを公開して完了とはしません。
その後、実際の質問に合わせて、関連する工程や品質の説明、公開できる事例を追加します。未翻訳の資料へリンクするなら、日本語の資料だと分かる案内を添えます。言語を切り替えたときに、同じ技術の説明へ進めるかも確認します。
更新では、日本語を直した箇所と英語の対応箇所を結び付けて記録します。設備や加工条件が変わったのに、英語ページだけ以前の約束が残らないよう、確認する担当を決めておきましょう。
Bämの製造業向けホームページ制作へ相談する際は、受けたい海外からの相談と、主力技術の資料をお伝えください。日本語の内容整理を土台に、英語化する範囲、専門用語の確認、公開後の更新方法を相談できます。翻訳や専門確認を含む制作範囲と費用は、必要な内容に応じて確認します。