畑を訪ねる体験に、地域の素材を使った商品を組み合わせる。そんな企画をホームページで紹介するとき、「体験とお土産付き」という一言から、もう少し楽しみを伝えられます。現地で知ることと、持ち帰ったあとに味わえることがつながると、その組合せを選ぶ理由が見えてきます。

豊能町で農と観光を組み合わせた商品を紹介するなら、まず二つを結ぶテーマを短い文章にします。そのうえで、体験する内容、持ち帰る商品、料金、案内する方と商品を用意する方を、一つのプランの中で確かめられるように整えます。

体験と商品をつなぐ一つのテーマを決める

体験と商品を並べる前に、「なぜこの二つを一緒に楽しんでもらいたいか」を考えます。育つ場所を見てから、その素材の加工品を味わう。生産者の話を聞き、教わった食べ方を家で試す。実際の企画にあるつながりを見つけることが、紹介文の出発点です。

ここでは、季節の野菜が育つ畑を案内し、協力する加工の作り手が用意したピクルスを持ち帰る、架空のプランを例にします。ピクルスには案内する農園の野菜を使う設定です。参加する方が調理する体験ではなく、畑で素材の話を聞き、その素材を加工した味を家で楽しめます。

この例なら、「畑で季節の野菜の育ち方を知り、その野菜を使ったピクルスを持ち帰るプランです」と書けます。体験と商品が同じ素材で結ばれているため、単に品物が付くこと以上の内容を伝えられます。

豊能町のJOZU+を紹介するOtonamiの体験ページでは、発酵を学び、塩糀を仕込み、料理で味わい、仕込んだ塩糀を持ち帰る内容が一つのテーマで案内されています。自社の企画でも、体験の後に何を楽しめるかまで言葉にする参考になります。

つながりは、確認できる事実から書きます。同じ地域の商品でも、見学する畑の野菜を使っているとは限りません。その場合は、素材を同一と説明せず、地域の食文化や作り手同士の関係など、実際に紹介できる理由を選びます。

現地で知ることと、家で味わう物を対にする

紹介の冒頭にテーマを書いたら、その下を二つの小さなまとまりにします。一つは「畑で過ごす時間」、もう一つは「持ち帰るピクルス」です。長い事業紹介を先に置くより、参加する方が受け取る内容から読める順番にします。

畑で野菜の育ち方と食べ方を知り、その素材の加工品を家の食卓で味わうつながりを示す図
二つの場面を結ぶテーマを、短い文章で伝えます。

畑の紹介では、誰の話を聞き、何を見られるかを示します。例のプランなら、農園の担当者が栽培中の野菜を案内し、収穫する時期や普段の食べ方を話します。自分で収穫する内容が含まれていないなら、収穫作業の写真だけを大きく使うより、畑を見ながら話している写真が合います。

商品の紹介では、持ち帰る瓶の写真に、使う野菜と味わい方を添えます。「地域の逸品」という広い言葉だけで終わらず、野菜の切り方や味付け、料理への添え方など、作り手が確認した特徴を短く説明します。内容量と本数も実際の提供内容に合わせて記載します。

二つの説明をつなぐ文章も一文で十分です。たとえば「畑で聞いた野菜の話を思い出しながら、ご自宅では食事に添えてお楽しみいただけます」と続けられます。畑での時間と、家で商品を開ける時間が一続きになります。

参加者が作る物と、作り手が用意する物は、動詞を選ぶと自然に区別できます。例のプランでは「ピクルスを作る」ではなく、「作り手が仕込んだピクルスを持ち帰る」と書きます。加工の様子を紹介する場合も、当日見学する工程なのか、商品の背景を伝える写真なのかを説明します。

料金と担当者をプランの中で確かめられるようにする

魅力が伝わったあとには、申し込む内容を確かめられる案内が必要です。例のように畑の案内と商品を一つの料金で提供するなら、その価格のそばに、含まれる体験と商品をまとめます。一人分の料金なのか、一組分なのかも同じ場所に示します。

一つの価格で販売するとき、仕入れ額や事業者間の配分まで掲載する必要はありません。参加する方が知りたいのは、支払う金額と受け取る内容です。追加の商品も選べる場合は、その案内を基本のセット内容のあとに置き、希望する方の買物として読めるようにします。

担当者の紹介は、会社名を並べるだけでなく、その方がプランで担うことを添えます。「畑のご案内:農園の担当者」「ピクルスの製造:協力する作り手」のように示すと、誰から話を聞き、誰の商品を持ち帰るのかが分かります。

畑の案内で素材の話を伝える方と、加工の工夫を商品で伝える作り手の役割を並べた図
名前に役割を添えると、誰の話を聞き、誰の商品を持ち帰るかが分かります。

紹介文の中で、畑の担当者が話す素材の特徴と、商品の作り手が伝えたい加工の工夫を結べると、協力している理由も伝わります。作り手が当日会場に来ない場合は、会えるような書き方をせず、商品を用意している役割として紹介します。

申込みや当日の問い合わせは、参加する方が連絡先を見つけられるように案内します。担当者を二者紹介したからといって、参加者自身に別々の申込みをしてもらうとは限りません。企画で決めた受付方法に合わせ、プランの申込み先と集合場所へ案内をつなぎます。

二つの写真と説明から、紹介ページを整える

制作会社との相談には、畑での案内が分かる写真と、持ち帰る商品の写真を一枚ずつ用意すると具体的です。そこに、二つを組み合わせる理由、担当者、料金に含む内容を添えます。まだ完成した原稿がなくても、普段お客様に話していることから整理できます。

現在のページに畑の写真と商品名だけが載っているなら、まず「現地で知ること」と「家で楽しむこと」の説明を加えます。料金が別ページにある場合は、プランの内容を読んだところから確かめられるようにします。申込みの機能を増やす前に、紹介文と写真の並びで改善できる箇所があります。

季節で野菜や商品が変わる企画では、今回の開催内容に合う写真と説明をそろえます。以前の商品写真を残すなら、その写真の内容と今回受け取れる商品が混ざらないように案内します。同じテーマを続けながら、変わる素材を紹介できる構成を相談しましょう。

公開前は、初めて読むつもりで「現地で何を知り、どんな商品を持ち帰り、誰がそれぞれを用意するか」をたどります。それが料金とともに説明できれば、体験と商品を組み合わせた価値が、申込みを考える材料になっています。

Bämでは、資料やお話をもとに原稿とページ構成を整えます。農の体験と商品の魅力を一つの案内にまとめたい方は、豊能町のホームページ制作・改善をご覧ください。企画にあるつながりを伺いながら、必要な写真と説明の順序を考えます。

参考資料