介護事業所のホームページに空き状況を載せたいけれど、毎日の更新は難しい。相談を受けた後で、掲載内容が古かったと分かることも避けたい。そのような場合は、細かな人数を公開する前に、何をどの間隔で確かめられるかを決めます。

空き状況は、対象のサービス、実際の確認日、相談先を一緒に表示し、個別の利用可否とは分けて案内します。変更があったときの修正だけでなく、確認できないときにどう表示するかまで決めておくと、続けやすい運用になります。

まず、誰が何を確かめるための表示かを決める

ご本人やご家族が知りたいのは、今すぐ申し込める人数だけではありません。希望する曜日の相談ができるか、どの事業所へ連絡すればよいかも大切な情報です。支援者が複数の候補を探す場合にも、サービス名と確認日があると、連絡する前の手掛かりになります。

ここでは、通所介護事業所の空き状況を案内する架空の例を考えます。入所施設の部屋の空きと、通う曜日ごとの利用相談は同じ表示にはできません。一つの法人が複数のサービスを運営しているなら、事業所名とサービスの種類を先に分けます。

苫小牧市の居宅サービス事業者の空き情報でも、サービス別に状況を示し、提供状況が変わるため利用時は各事業所へ問い合わせるよう案内しています。自社サイトでも、表示を見ただけで受入れが確定するような伝え方にしないことが基本です。

曜日別の状況は、記号だけで終わらせない

毎週の利用を相談する通所サービスなら、曜日別に目安を示す方法が考えられます。ただし、「○・△・×」だけでは、空きがあるのか、相談中なのか、見学なら受け付けているのかが分かりません。記号を使う場合は、意味を同じ場所に書きます。

例えば「利用相談受付中」「現在の空きなし」「状況確認中」といった言葉を、自社の運用に合わせて選びます。「状況確認中」は、空きがないという意味ではありません。公開担当者が最新情報を受け取れていないときに、推測で受付中や空きなしへ変えないよう、扱いを決めます。

具体的な人数を常に確かめられないなら、最初は相談を受ける状況の表示から始められます。曜日ごとの情報も維持できない場合は、無理に一覧を作らず、「現在の空き状況は利用相談窓口へお問い合わせください」と連絡方法を明確にする選択肢があります。

利用相談受付中、現在の空きなし、状況確認中の三つを区別し、それぞれの意味を言葉で説明する図
確認できていない状態を、空きなしと同じ表示にしないようにします。

確認日は、空き状況を確かめた日付にする

空き状況の近くに「○年○月○日確認」と表示します。サイト全体の更新日やページを開いた日ではなく、事業所の担当者が状況を確認した日付です。文章の誤字を直しただけなら、空き状況まで新しく確認したことにはなりません。

以下は、架空の通所介護事業所の表示案です。実際の曜日や状況を示すものではありません。公開時には、事業所が確認した情報へ置き換えます。

通所介護の利用相談状況
確認日:実際に状況を確かめた年月日
月曜日:利用相談受付中
火曜日:現在の空きなし
水曜日:状況確認中

掲載内容は確認時点の目安です。ご希望の曜日や開始時期、必要な支援についてお話を伺い、利用できるかを個別に確認します。最新の状況は、当事業所の利用相談窓口へお問い合わせください。

この案を使う場合は、案内する全営業曜日を載せ、事業所名、実際の電話番号、受付時間も添えます。休業日を省略するなら、そのことが分かる説明を付けます。別の事業所の番号や採用窓口へつながらないかも確認します。

定期確認と、予定が変わったときの連絡を組み合わせる

更新の間隔は、担当者が確認できる業務の流れに合わせます。例えば週の予定を確認する機会があるなら、その後に公開情報を照合する方法が考えられます。これは運用例であり、すべての事業所が週一回でよいという基準ではありません。

定期確認の間に受入れの状況が変わった場合は、次の確認日まで待たず、公開担当者へ伝える流れも用意します。変更を決める人とページを操作する人が違うなら、事業所名、対象サービス、曜日、変更後の表示、確認日をひとまとめにして渡します。

公開用の連絡に、利用者の氏名や詳しい支援内容を含める必要はありません。「誰の予定が変わったか」という内部の情報と、外へ知らせる空き状況を分け、確認された表示だけを更新できるようにします。

更新が止まったときの表示を先に決める

担当者の休みや業務の都合で、予定した確認ができないこともあります。そのときに古い「利用相談受付中」をいつまでも残さないよう、代わりに確認する人と、確認できない場合の表示を決めます。

一定の期間が過ぎたら「最新の状況はお問い合わせください」へ切り替える運用も考えられます。期間は自社の更新間隔に合わせて決めます。自動切替を付ける場合は、制作会社へ機能として依頼し、確認日を過ぎたときに何が表示されるかを試します。

自動化しなくても、変更できる項目を絞り、確認日と状況を同じ画面で直せるようにすると作業を揃えやすくなります。画像の表を毎回作り直す方法ではなく、スマートフォンでも読める文字の表や短い一覧にすることも相談できます。

定期確認で確認日を更新し、状況が変われば随時修正し、確認できなければ問い合わせ案内へ切り替える流れ
通常の更新と、確認できない場合の案内を一組で決めておきます。

空きの表示から、個別の相談へつなぐ

表示上の空きと、ご本人が希望する利用が可能かどうかは分けて考えます。必要な支援や利用の希望を確認することは、事業所の担当者が行う仕事です。「予約確定」など、画面の操作だけで利用を決めたように見える言葉は使わず、相談を受け付ける段階だと伝えます。

空きがない場合でも、別の曜日や今後の相談を受けるかどうかは、実際の対応に合わせて案内します。受け付けていない待機登録や、確定していない利用開始時期を、問い合わせを増やすためだけに約束しないようにします。

Bämの介護・福祉のホームページ制作では、事業所別の相談先を整理し、空き状況などを誰が何を更新するかまで一緒に考えます。現在の確認方法と、続けられる更新間隔を共有し、表示する内容と個別相談の役割を分けるところから相談できます。

参考資料