
介護事業所のホームページにサービス名と施設写真を載せていても、ご家族には「ここでは何を頼めるのか」「別のサービスとは何が違うのか」が分かりにくいことがあります。制度名を知っていることを前提にせず、暮らしの中で受ける支援が想像できる説明を添えたいところです。
サービスごとに、提供する内容、利用対象、地域、費用の見方、相談方法を同じ順で示します。そのうえで、事業所が実際に対応する範囲と、個別の相談で確認することを分けます。この記事は紹介ページの作り方を扱い、ご本人の利用資格や適した支援を判断するものではありません。
正式なサービス名に、どこで何をするかを添える
訪問介護、通所介護などの正式名称は、関係者との相談や公表情報の確認にも必要です。分かりやすくするために名称を消すのではなく、短い説明を並べます。
大阪府の居宅サービスの概要では、訪問介護は自宅へ訪問して身体介護や生活援助を行うサービス、通所介護は日帰りで通って介護や機能訓練などを受けるサービスとして説明されています。こうした基本的な違いを先に示すと、写真や詳しい活動紹介を読む手がかりになります。
ただし、制度上の概要を載せただけで、自事業所がすべての支援に対応するとは限りません。実際に行う内容、受け付ける曜日や時間、対応する地域は、事業所で確認した情報を続けます。「暮らしを幅広く支えます」という一文を、どこまで相談できるかが分かる説明へ具体化します。
二つのサービスは、同じ疑問に答える順で紹介する
一つの法人が訪問介護と通所介護を案内する仮例で考えます。訪問介護のページでは理念、通所介護のページでは行事写真だけを中心にすると、ご家族が違いを確かめるために別の情報を探し回ることになります。
それぞれのページで、次のように同じ疑問へ答えると読み比べやすくなります。表は掲載内容を整理する例であり、実際の受入条件を示すものではありません。
| 確かめたいこと | 訪問介護の案内 | 通所介護の案内 |
|---|---|---|
| どこで支援を受けるか | ご自宅へ訪問すること | 事業所へ日帰りで通うこと |
| どんな支援を相談できるか | 事業所が対応する介護・生活援助の内容 | 事業所で受けられる介護や活動の内容 |
| 地域・時間は合うか | 訪問する地域と提供時間 | 利用する曜日・時間と送迎の案内 |
| どこへ相談するか | 訪問介護の相談担当 | 通所介護の利用相談・見学担当 |
同じ項目で説明しても、内容を無理に同じにする必要はありません。送迎は有無や範囲を確認して案内し、事業所の所在地だけで利用できる地域を示したことにしないようにします。電話を受けられる時間とサービスを提供する時間が異なる場合も、別々に表示します。
利用対象と、個別に確認することを分ける
利用対象の欄には、事業所が確認した制度上の対象と、受け付けているサービスの種類を示します。似た名前のサービスをまとめて、誰でも同じ条件で利用できるように書かないことが大切です。
一方、掲載条件を読んだだけで利用が決まるわけではありません。ご本人の状況、希望する支援、提供体制などを確認する相談先へつなぎます。「まずご相談ください」だけに頼らず、ページで分かる基本条件と、相談時に確かめる内容を分けると、問い合わせ前の不安を減らせます。
ご家族向けの案内でも、ご本人の希望を置き去りにしない説明にします。たとえば「ご本人の過ごし方の希望や、日常で困っていることを伺います」と書くなら、実際の相談でその確認を行っているかを職員に確かめます。サイトで利用するサービスを決めさせるより、相談で話したいことを整理できる案内を目指します。
費用は、同じ金額だけを比べる形にしない
費用の例を載せる場合は、どのサービス、どの利用条件、どの時点の案内なのかを添えます。一回の利用例と一か月の利用例を、条件を示さず並べると、実際には異なるものを比べてしまいます。
事業所で確認した料金資料に沿って、含まれる内容と別に案内する費用を分け、詳しい説明や相談先へつなぎます。写真に写る食事や活動が、掲載した金額にすべて含まれるように見えないかも確認します。金額の計算を制作側で推測せず、条件が変わったときに更新する担当者と資料を決めておきます。
写真と一日の例は、実際の過ごし方を補うために使う
明るい室内や行事の写真は雰囲気を伝えますが、それだけでは普段受けられる支援は分かりません。何の場面か、どのサービスの様子か、通常の活動なのか特別な行事なのかを添えます。
通所介護の一日の流れを載せるなら、あくまで過ごし方の例であることを示し、全員が必ず同じ活動をするように見せないようにします。実際に選択や相談ができる部分は、その運用を職員に確かめて説明します。訪問介護には通所の時間割を流用せず、訪問時の支援の進め方など、そのサービスに合う場面を紹介します。
写真は掲載してよい範囲を確認したものを使います。別の事業所の写真や説明用のイメージを使う場合は、その違いが分かる表示にし、実際の利用者や設備の紹介と混同させないようにします。
公表情報と自社サイトを照合し、相談先までつなぐ
厚生労働省の案内では、介護サービス情報公表システムを、サービス内容などを検索・閲覧し、比較・検討するための情報を得られる仕組みとして紹介しています。自社サイトを整える際も、公表している事業所名やサービス情報と食い違っていないかを確認します。
名称や住所が似た拠点を運営している場合には、各サービスのページに事業所名と連絡先を明記します。最後のボタンも「お問い合わせ」だけでなく、利用相談なのか見学相談なのかが分かる名前にします。受付後に担当者が何を確認するかを短く添えると、初めての方も次の行動を考えやすくなります。
Bämの介護・福祉のホームページ制作では、パンフレットや職員のお話から、支援内容、対象、地域、相談方法を原稿と画面へ整理します。利用条件や費用、支援体制は事業所に確認いただき、ご本人・ご家族が相談するための情報を整えます。
参考資料
資料確認日:2026年9月21日。二サービスの掲載構成は説明用の仮例です。個別の利用条件は事業所や関係する相談先で確認します。
