公開後のホームページを任せたいとき、保守契約だけでよいのか、SEO支援も必要なのかは、月額料金を並べるだけでは決めにくいものです。サイトを管理してほしいという希望と、検索から新しいお客様に見つけてもらいたいという希望では、必要な仕事が異なります。

選ぶ順番は、現在困っていることを整理し、自社で続けられる作業を確かめ、足りない支援を契約することです。保守とSEOを別々に考えることは、必ず別の会社へ依頼するという意味ではありません。同じ会社へ任せる場合も、何を管理し、何を改善する契約なのかを分けて確認します。

保守は運用を支え、SEOは検索での見つかり方を考える

保守で確認したいのは、サイトを使い続けるための管理と、不具合や更新が必要になったときの対応範囲です。バックアップ、WordPressの更新、ドメインやサーバーの管理などが候補になり、文章や写真の修正まで含むサービスもあります。

SEO支援で確認したいのは、どんな検索に対して、どのページで答えるかを調べ、改善し、その後の状況を確かめる仕事です。テーマ調査、記事制作、既存ページの見直し、結果の確認などがあります。

GoogleのSEO業者を選ぶ際の案内にも、コンテンツや構成の見直し、技術的な助言、キーワード調査などが挙げられています。SEOを記事作成だけと決め付けず、提案されている仕事を確認します。一方、技術的な助言が含まれていても、サーバーの管理や障害時の復旧まで契約に含まれるとは限りません。

保守で正常に使える状態を維持しても、検索する人の疑問に答える説明が自動で増えるわけではありません。反対に、記事を増やす支援を受けていても、日々の技術管理を誰が行うかは別に決める必要があります。

今の困りごとと、社内でできる仕事を組み合わせる

例えば、木製品を扱う会社の架空例で考えます。担当者は商品紹介やお知らせを自分で書けますが、WordPressの更新やバックアップには不安があります。現在の目的が、既存のお客様へ正しい情報を届けながらサイトを安定して使うことなら、まず技術管理を任せる範囲を相談できます。

同じ会社が、新しい用途で商品を探す方にも見つけてもらいたい一方、どんな記事が必要か調べる時間を取れないなら、SEO支援が別の候補になります。商品の特徴を説明できることと、検索の疑問を調べて記事の構成を決めることは、違う作業だからです。

社内でできる範囲によって、頼み方も変わります。

  • 文章も公開作業もできる:調査や改善提案など、不足している判断の支援を検討する。
  • 商品の事実は確認できるが、原稿制作の時間がない:聞き取りや資料確認から執筆する範囲を相談する。
  • 原稿は用意できるが、サイトへ掲載できない:入稿、画像配置、公開確認を誰が担うかを確かめる。
  • 公開後の数字を見ても次を決められない:結果の説明と、次に取り組む内容の提案まで含むかを見る。

「全部任せたい」という場合も、自社の商品やサービスについて事実確認する人は必要です。制作に使える資料、担当者が確認できる時期、公開してよい情報を共有できるかまで考えると、契約後の進め方が現実的になります。

重なる作業は、提案と反映の担当を分けて確認する

保守とSEOの両方に「サイト修正」が書かれているときは、その中身を確認します。例えば、SEO側から商品ページの見出しや説明文を直す提案が出た場合、原稿を作る人、サイトへ反映する人、変更後の表示を確認する人を決めます。

提案だけを受ける契約なら、実装や公開は自社または別の担当者の仕事として残ります。文章の差し替えなら既存の更新枠で対応できることがあっても、新しいページ構成や機能が必要なら、別の制作になる場合があります。SEOで必要と提案されたことと、保守料金に含まれることは同じではありません。

別の会社へ依頼する場合には、変更前に双方が内容を確認できる連絡方法も決めます。記事の公開を進めている間に、保守側が古い状態へ戻してしまうなどの行き違いを避けるため、変更日と対象ページを共有します。自社には、どちらへ相談するかを判断できる窓口を一人置くと話をつなぎやすくなります。

見積りでは、作業後に何が残るかまで見る

保守なら、対象となる管理、通常の修正、緊急時の連絡先、追加費用になる仕事を確認します。「管理一式」という名称だけで、原稿の作成や大きな改修まで含むと受け取らないようにします。

SEO支援なら、調査、テーマ決定、原稿作成、事実確認、画像、公開、報告のうち、どこを任せられるかを見ます。記事ファイルだけが届く契約と、公開して結果を確認する契約では、社内に残る仕事が違います。

Googleの案内では、期待する結果と測定方法、変更内容とその理由を説明してもらうことも、確認事項に含まれています。報告の回数だけでなく、その報告を基に何を決めるのかを聞くと、自社で必要な支援か判断しやすくなります。検索順位は保証できるものではないため、順位の約束だけを契約の根拠にしません。

予算が限られる場合は、今ある不具合への対応と、今後の集客の改善を分けて見積もってもらいます。サイトが使えない状況なら、その対応を進める必要があります。正常に動いているものの新規客へ届いていない状況なら、何を調査し、どこから改善するかを検討します。

Bämへ相談するときも、必要な仕事から整理する

Bämのホームページ保守・管理では、バックアップやWordPressなどの管理と、月三時間までの小さな更新・修正をまとめて案内しています。一方、SEO・集客支援では、検索される疑問から記事を考え、制作・公開・結果確認へ進めます。検索向けの記事制作が、そのまま保守の修正枠へ含まれるという意味ではありません。

相談時には、「技術管理は任せたい」「原稿は社内で書ける」「新しいお客様向けのテーマが決まらない」など、困っている仕事を伝えてください。保守とSEOを両方契約することを先に決めるより、現在の体制で続けられる作業と、不足している支援を分けることで、必要な範囲を選べます。

参考資料