お知らせを整理していて、残すはずの記事を消してしまった。そんなときは、「元に戻してください」とだけ依頼するより、消した記事と操作した時刻、その後に行った更新を分かる範囲で伝えると、管理者が戻す方法を検討しやすくなります。
大切なのは、消えた記事を戻すことと、ほかの新しい変更を残すことを一緒に考えることです。バックアップがある場合も、サイト全体を過去の状態へ戻してよいとは限りません。まず現状を伝え、復元できる対象と影響する範囲を確認します。
「消えた」の状況を、分かる言葉で伝える
記事が見当たらないときも、投稿そのものを削除したのか、本文の一部を消して保存したのか、公開状態が変わったのかで、確認する場所は変わります。原因を決め付けず、「一覧の削除を押した」「編集画面で文章を消して更新した」「操作はしていないが公開ページが開かない」と、見たことと行ったことを分けて伝えます。
WordPressでは、投稿をゴミ箱へ移す処理と完全に削除する処理があり、公式の仕様説明には、ゴミ箱が無効の場合は完全削除されることも記載されています。「削除したなら必ずゴミ箱にある」とは考えず、自分のサイトの状態を管理者に確認してもらいます。
本文の一部を消した場合には、保存済みの変更履歴であるリビジョンを確認できることがあります。ただし、保存する履歴の数などは設定により異なります。投稿全体の誤削除と同じものとして扱わず、何を消したかが分かる情報を残します。
記事の手掛かりと、操作前後の時刻をそろえる
対象の記事を特定するため、タイトル、公開していたURL、掲載日など、分かるものを伝えます。タイトルを正確に覚えていなくても、「先週公開した展示会のお知らせ」「案内メールに載せたリンク」のような手掛かりで構いません。残っている原稿や画像も、何が元の内容かを確認する材料になります。
時刻は、削除したと思う時間と、消えたことに気付いた時間を区別します。分単位で覚えていなければ「今日の午前中」「昼休み前までは表示されていた」と幅を持たせて書きます。分からない時刻を推測で断定するより、確かな範囲を示す方が、調べる対象を絞れます。
操作時の画面や表示された文言を残しているなら、その情報も添えます。撮影のために同じ削除操作を再現する必要はありません。管理者へ送る画面に、ほかの依頼者の情報や不要な個人情報が写り込んでいないかは確認します。
削除後の更新は、「残したい変更」として伝える
復元元が昨夜のバックアップなら、そこには今日追加した記事や修正した料金が入っていない可能性があります。消した記事以外に何も変えていないつもりでも、別の担当者が更新していることがあります。自分が行った変更に加え、ほかの担当者が作業中かどうかも管理者へ伝えます。
例えば、午前に展示会のお知らせを削除し、その後、別の担当者が営業時間を変更したとします。これは説明用の仮例です。「今朝より前へ戻してほしい」だけでは、正しく変更した営業時間まで戻してしまうかもしれません。「展示会の記事を戻し、営業時間の変更は残したい」と目的を分けます。
更新を続けてよいかは、管理者と相談します。復旧対象の情報を自己判断で上書きしたり、同じ記事を何度も作り直したりすると、どの内容を残すかの確認が増えます。急ぎの別更新がある場合は、その内容と期限を伝え、復旧作業との順番を決めます。
最初の連絡は、分からない項目があっても送れる
情報をすべて調べ終えるまで相談を待つ必要はありません。分かることを先に伝え、未確認の点を明記します。先ほどの仮例なら、次のようにまとめられます。
本日午前、展示会のお知らせを一覧から誤って削除しました。記事名は「展示会出展のご案内」で、公開URLは以前お送りした案内メールに残っています。削除した時刻は10時から11時の間だと思います。完全削除まで行ったかは分かりません。
その後、別の担当者が営業時間のページを修正しています。この変更は残したいです。展示会の記事だけを戻せるか、必要な作業と費用をご確認いただけますか。案内メールのリンク先として使っているため、復旧の見込みも知りたいです。
「至急」だけでなく、どこで困っているかが分かると、対応の優先度を相談できます。申込受付中の催しなのか、過去の記録なのかでも事情は異なります。期限がある場合は実際の日時を添え、希望と確定した作業予定を混同しないようにします。
戻す方法を決めたら、確認する範囲も合わせる
管理者には、対象の記事をゴミ箱から戻せるか、残っている履歴を使えるか、バックアップから必要な内容を取り出せるかなどを確認してもらいます。利用している仕組みや残っているデータにより、選べる方法は異なります。復元可能と分かる前に、必ず元どおりになると決めないことが大切です。
サイト全体を過去の状態へ戻す提案が出た場合は、戻る日時と対象、失われる可能性がある新しい変更、その変更を残す方法を聞きます。費用や作業時間だけでなく、ほかのページを巻き戻す影響を理解してから依頼します。本文を再作成する方法になった場合も、元のURLや掲載日、画像まで同じ状態になるとは限らないため、何を引き継ぐかを確認します。
復旧後は、元のリンクから記事を開けるか、本文と画像がそろっているか、お知らせ一覧に意図した日付と公開状態で載っているかを確かめます。仮例なら、残す予定だった営業時間の変更も確認します。記事の復元と、今回守りたかった別の変更の両方を見て、作業の完了を判断します。
Bämの保守・管理の相談・サービス案内では、日々の更新やバックアップ、サイト管理の相談を受け付けています。誤削除の際も、消えた場所と操作前後の状況を分かる範囲でお伝えください。対応できる方法と契約範囲を確認し、緊急対応や追加作業が必要な場合は、内容と費用を確認してから進めます。