農産物の販売と収穫体験をホームページで案内するときは、「何を、どれだけ受け付けるか」から機能を選ぶと整理しやすくなります。商品を送る注文と、畑へ来ていただく申込では、必要な数量や日付が異なるためです。

富田林市のサバーファームの公式サイトにも、収穫体験と、農産物などを販売するにこにこ市場の案内があります。こうした販売と体験を自社のサイトで受け付けたい場合、見せ方は一つの農園サイトにまとめながら、受付方法はそれぞれの仕事に合わせて選べます。

同じ農産物でも、販売数と体験の人数は別に考える

たとえば、さつまいもの箱販売と、いも掘り体験を行う農園を考えてみましょう。以下は受付方法を検討するための例です。

箱販売では、お客様が選ぶ商品の内容と箱数が注文の基本になります。一方、いも掘りでは「何人で来るか」に加えて、「何株を掘るか」が必要になることがあります。ご家族で一緒に掘る場合、来園人数と希望株数は同じとは限りません。

実際に、富田林市のやまびこ園の料金案内では、みかん狩りは年齢区分、いもほりは株数を使って案内しています。体験の内容によって、申込時に確認する単位が変わることが分かります。

さつまいもの箱販売は箱数、いも掘り体験は株数と一緒に来園する人数で整理する図
掘りたい株数と来園人数を分けると、収穫量と受入れの両方を確かめられます。

自社の受付を整理するときも、販売は箱数や袋数、体験は人数・株数など、実際の提供方法に合う言葉を使いましょう。いも掘りの申込欄なら「掘りたい株数」と「一緒に来園する人数」を分けると、希望する収穫量と当日の受入れをそれぞれ確認できます。付き添いの扱いやお子様の参加条件は、体験の説明に短く添えると選びやすくなります。

日付は「受け取る日」と「畑へ来る日」に分ける

販売で扱う日付は、発送予定や店頭での受取日です。体験では、開催日や開始時刻が中心になります。同じカレンダーの形でも、お客様が選んだ日に何を約束するのかは異なります。

箱販売の画面には「発送予定」、体験の画面には「来園希望日」のように、日付の意味が伝わる名前を付けます。収穫後に発送日を決める販売なら、最初から到着日を選ぶ機能を付けず、発送時期を案内する構成も考えられます。体験は、準備が整った開催日から選べるようにすると、農園側の予定に合わせて受付を始められます。

開催時期を毎年の予定だけで固定しないことも、農産物を扱うサイトでは大切です。やまびこ園の2026年9月7日のお知らせでは、高温干ばつの影響と開園時期の見通しを示し、みかん狩りの予約はまだ受け付けていないと案内していました。日程を公開する時期と予約を始める時期を、作物の状態に合わせて決められる作りが役立ちます。

畑を確認してから返事をするなら、申込フォームから

収穫できる範囲を見てから受入れを決めたい場合は、希望日・株数・人数を申込フォームで受け取り、農園から返事をする方法が合います。最初から細かな予約枠を設定するより、今行っている確認を続けながらホームページを使えます。

この場合、体験ページには「希望日と株数をお送りください。畑の状況を確認して、受付の可否をご連絡します」のように、返事までの流れを書いておきます。返信にかかる時間も、実際に対応できる目安を添えましょう。申込ボタンは「いも掘りの希望を送る」など、送信した時点の状態が伝わる言葉にできます。

箱販売の在庫が決まっていて、そのまま注文を受けられるなら、販売には買い物かご、体験には申込フォームを使う組合せも選べます。農園の紹介や商品の魅力は同じサイトで伝え、受付の部分を仕事に合わせる考え方です。

予約機能は、人数と収穫できる量を扱えるかで選ぶ

開催日と受入れ人数が決まり、申込と同時に予約を確定させたい場合は、予約機能を検討します。いも掘りでは、その日の人数だけでなく、予約する株数も扱えるかを確かめたいところです。

人数欄と株数欄を入力できることと、残りの受付数を自動で減らせることは、機能として別です。希望株数を自由記入するだけなら、その内容を見て畑の空きを確認する作業は残ります。自動で確定させる仕組みを選ぶ際は、申込に合わせて何の残数が減るかを実際の画面で見せてもらいましょう。

収穫できる畑の範囲を左に示し、初日の分と次の開催日の分へ分ける図
開催日ごとに掘る範囲を割り当てる方法もあります。受付枠は畑の量と合わせて決めます。

また、同じ畑を複数の日に分けて案内するなら、前の日に掘った分も含めて、残っている株数を考えます。日ごとの人数枠だけでは、期間全体で提供できる量までは管理できない場合があります。開催日ごとに掘る範囲を割り当てるか、複数の日程で共通の残数を使うかは、農園の運営に合わせて相談できます。

細かな枠の調整が日々の作業を増やすようであれば、希望を受けて確認する方法を続ける選択もあります。自動で受け付けたい範囲と、作物を見て判断したい範囲が決まると、必要な機能を絞りやすくなります。

販売と体験の実際の受付を、制作会社と一緒に確かめる

制作を相談する際は、販売する商品と、実施する体験を一つずつ選んで、今の受け付け方を伝えてみてください。箱数と発送時期、希望株数と来園人数・日付をそれぞれ並べるだけでも、必要な画面の違いが見えてきます。

そのうえで、販売の注文例と体験の申込例を画面に入れ、何がその場で決まり、何を農園から返事するのかを一緒に確認します。電話でも受け付けている場合は、その分を同じ残数に反映する方法まで確かめると、公開後に使う様子を具体的に想像できます。

Bämのホームページ制作では、聞き取りや資料から原稿・ページ構成を整える相談を承っています。富田林市でホームページの制作・改善をご検討の方へ、現在の販売内容と体験の案内をもとに、無理なく続けられる受付方法を一緒に整理します。

参考資料