
SaaSの利用者がヘルプ記事を開くときは、今起きている問題を解決したい場合が多いでしょう。その途中で営業ページへの大きな案内が先に出ると、解決に課金が必要だと誤解させることがあります。現在の契約で試せる手順を先に示し、追加契約や適用範囲の確認が必要な箇所だけ関連案内を置くと、目的に合う導線になります。
利用者が直したいことを、最初に解決する
ログインできない、通知が届かない、設定画面が見つからないといった質問には、対象となる状態の見分け方と、実際に試せる手順を先に書きます。問題が権限、設定、障害、プランのどれに由来するか分からない段階で、上位プランの紹介へ飛ばさないことが大切です。Googleの技術文書の手引きも、読者が作業を行うために必要な情報へ文書を合わせると説明しています。
記事の冒頭で適用する製品版やプランを明示し、同じ操作でも権限によって画面が違う場合は、権限の確認方法を添えます。利用者が手順を試しても解決しない場合のサポート窓口も、営業相談とは分けて置きます。

プラン制限が原因なら、操作の近くで条件を示す
目的の機能が今のプランに含まれないと確認できた場合は、該当する操作の直前で「この機能はどのプランで使えるか」を説明します。できない理由と、現在のプランでできる代替手順があれば先に示し、そのうえで機能比較や相談ページへつなぎます。Atlassianの無料プランのヘルプは、権限や監査ログなど、制限される機能を具体的に示しています。プラン名だけでなく、できない操作が分かる形です。
「使えない場合はお問い合わせ」だけでは、機能不足なのか不具合なのか判断できません。権限不足なら管理者への確認、プラン制限なら契約の確認、正常に使えるはずならサポートという行き先を分けます。営業ページへの案内は、追加契約の選択に関わるときだけ意味を持ちます。
申込方法は契約形態に合わせて案内する
上位プランが必要でも、すべての利用者が画面から変更できるとは限りません。管理者が申込む契約、営業担当を通す契約、旧プランを利用中の契約などがあるなら、それぞれの行き先を確認します。Intercomの契約管理ヘルプでも、月払い・年払いで自分で変更する場合と、契約担当者へ連絡する場合を分けています。自社のヘルプでは、自社の実際の契約運用に沿って書きます。

営業案内は、ヘルプの続きとして読める言葉にする
リンクの文言は「詳しくはこちら」より、「この機能を含むプランを確認する」「契約担当へ追加利用を相談する」のように、移動先で何が分かるかを示します。営業ページから戻って手順を続けられるよう、元のヘルプ記事も関連リンクとして残します。営業ページの機能表や価格が変わった際には、ヘルプ内の対象プランの記述と食い違わないか確認します。
BämのIT・法人向けサービスのホームページ制作案内へ相談する際は、実際のヘルプ記事とプラン別機能表を一緒に見せると、利用者の解決と契約案内の境界を決めやすくなります。まず使える状態に戻す説明を整え、その先に必要な人だけが営業案内へ進める構成にします。
参考資料
- Google for Developers:Technical Writing – Audience
- Atlassian Support:What is the Free Jira Cloud plan?
- Intercom Help:How to manage your subscription
- Bäm:IT・法人向けサービスのホームページ制作
資料確認日:2026年9月27日。対象SaaSの機能と契約条件は未提示のため、実際の適用プランは事業者側で確認します。
