人材会社のホームページには、人材を探す企業と、仕事を探す方が訪れます。同じ会社のサービスを利用する二者でも、確認したい情報は異なります。「サービス」「お問い合わせ」とだけ並ぶメニューでは、自分に向けた案内がどこにあるかを読み解かなければなりません。
入口は、人材や採用支援を求める企業向けと、仕事や転職の支援を求める方への案内に分けます。ただし、会社紹介まで二組に作る必要はありません。目的別の情報を分け、両方が確認する会社情報は共通に保つと、サイト全体を整理しやすくなります。
最初の画面で、どちらの目的でも行き先が分かるようにする
トップページでは、どんな分野を扱う会社かを短く伝え、その近くに「人材をお探しの企業の方」「仕事をお探しの方」といった入口を置きます。「法人」「個人」だけで分けるより、訪問の目的を言葉にした方が、進んだ先を想像しやすくなります。
入口に添える説明も変えます。企業向けなら「対応職種と、ご依頼から支援開始までの流れをご案内します」、求職者向けなら「求人情報と、仕事探しの相談方法をご覧いただけます」と示せます。実際に掲載している情報へ合わせ、ボタン名だけで期待を広げないことが大切です。
スタッフサービスの公式サイトでは、仕事を探す方と人材を探す企業への案内を分け、前者には求人検索や初めての方向け情報、後者には対応職種やサービス、活用事例などを置いています。利用目的に応じて、その先の情報まで分ける掲載例として参考になります。大規模な求人検索や別サイトを、そのまま自社に導入する必要はありません。

企業には、依頼できる仕事を確かめるページへ案内する
企業の担当者は、自社の職種や課題について相談できるかを知りたいはずです。企業向けの入口の先には、得意な職種、対応する地域、提供する支援、依頼から開始までの流れなどをまとめます。求人一覧へ直接送るだけでは、企業が何を任せられるのかを判断しにくくなります。
たとえば、事務職の人材紹介を行う架空の会社なら、企業向けページでは、扱う職種と採用の相談内容、条件を確認する流れを説明します。支援事例を載せる場合も、求職者の転職体験と混在させるより、企業から何を依頼され、どこを担当したかが分かる説明へ案内できます。
問い合わせの入口も「企業の採用相談」のように目的を示します。最初に職種や採用の状況を聞くのか、担当者と話す機会を調整するのかを実際の受付方法に合わせます。入力項目の細かな設計より先に、その先で何を相談できるかを揃えることが大切です。
求職者には、仕事と支援の両方を見せる
求職者向けの入口では、公開中の求人だけでなく、どんな支援を受けられるかも確認できるようにします。求人を見て応募先を選びたい方と、まだ希望を整理したい方では、次に必要な情報が違うためです。
先ほどの架空の会社なら、「事務職の求人を見る」と「転職相談の流れを見る」を案内できます。求人を公開していない運用なら、空の一覧を用意するより、紹介する仕事の分野や相談の進め方を説明します。実際に提供していない支援を、入口を揃えるために追加しないようにします。
登録と個別求人への応募が別の手続きなら、その違いが分かる言葉を使います。また、登録済みの方が使うマイページや担当者への連絡方法がある場合は、新しく相談する方の入口とは区別して置きます。再訪した方が毎回新規登録へ進んでしまわないための案内です。
会社情報を見た後も、目的に戻れるようにする
所在地、会社概要、代表者の考え方などは、企業も求職者も確認します。これらを目的別ページへそれぞれコピーすると、変更のたびに複数の原稿を直す必要が生じます。基本の会社情報は一つのページにまとめ、両方の案内から参照できる構成を考えます。
共通ページのメニューにも、企業向け・仕事を探す方向けの入口を残します。求職者が会社概要で信頼できる相手かを確認した後、企業の依頼フォームしか見つからない状態は避けたいところです。トップへ戻って選び直さなくても、必要な情報へ進めるかを確かめます。

人材会社自身の社員を募集するページは、「当社の採用情報」など、紹介する求人と違うことが分かる名前にします。「採用情報」だけでは、人材サービスの求人一覧だと思って開く可能性があります。自社採用を企業と求職者の二つの主な入口に混ぜず、会社案内の中など分かる場所へ置けます。
二つの利用場面で、スマートフォンからたどってみる
構成案ができたら、企業の担当者が「この職種の採用を頼めるか知りたい」場面と、求職者が「どんな仕事があり、どう相談すればよいか知りたい」場面で確認します。スマートフォンでは、メニューを開かないと片方の入口が見えない、下へ長く進まないと目的が分からない、といった偏りも見つかります。
検索などから求人やサービス紹介へ直接来る場合もあります。トップだけを整えるのではなく、そのページに誰向けの案内かが示され、必要な相談先へ進めるかを見ます。運営担当者が知っている分類ではなく、初めて来た方の目的でたどれるかを基準にします。
Bämの人材・採用支援のホームページ制作では、営業や面談で伝えている内容を伺い、得意分野、相談や登録の流れ、求人の見せ方を整理します。今ある企業向け資料と求職者向け案内をもとに、分ける内容と共通に使う情報を具体化できます。
参考資料
- スタッフサービス:公式サイト(仕事を探す方・企業向け・会社情報の案内構成)
- Bäm:人材・採用支援のホームページ制作