
会社サイトの一部だけを別の制作会社が作った場合、直したいページが一枚でも、同じ方法で改修できるとは限りません。見積もりの前に、対象ページの作り方、引き継げる元データと利用条件、共通部分への影響をページ群ごとに確かめます。原稿の差し替えで済むのか、制作データの引継ぎや別の仕組みの調整が必要なのかを分けるためです。
ここでは、通常の会社案内は以前からの制作会社が管理し、採用特設ページだけ別会社が作った架空の企業を例にします。採用特設ページの募集内容を変えたい状況です。実在サイトの契約や権利関係を示す例ではありません。
ページ群ごとに、制作物と公開方法を確かめる
まず、会社案内、事業紹介、採用特設ページ、その応募先のURLを一枚に並べます。同じドメイン内にあっても、採用特設ページだけ別の管理画面や公開手順で動いている可能性があります。採用特設ページについて、本文を管理画面から直せるのか、制作データを編集して再公開するのか、前回の修正時に何を納品したのかを資料と現行画面で確かめます。改修の対象が本文だけか、画面の作り方まで含むかが見えてきます。
WordPressを使うページでも、本文の編集とレイアウト・追加機能の変更は同じ作業ではありません。WordPressの権限の説明では、ページ編集とテーマ・プラグインの管理は異なる操作として扱われています。実際の権限は設定により変わるため、見積もりの対象に必要な操作を現行のアカウントと制作データで確認します。

原稿・写真・画面の元データを別々に確かめる
次に、改修対象に使う原稿、写真、イラスト、デザインの元データがどこにあるかを調べます。公開ページから文章を読めても、編集用の画像や画面データが引き継がれているとは限りません。納品資料、共有フォルダ、契約書、制作会社との連絡を照らし、何が納品され、どの範囲で再利用・変更できるかを確認します。契約に書かれていない権利や利用条件を、画面に表示されていることだけから判断しません。
WordPressのエクスポート資料が説明するデータにはページ本文などが含まれます。ただし、ページを表示するためのテンプレートや追加機能まで、その書き出しだけでそろうとは考えず、別に確認します。採用特設ページの写真を差し替えるだけでも、元写真の保管場所と加工済み画像の作り方が分かると、後の更新方法を決めやすくなります。
一ページの変更が共通部分へ及ぶかを確かめる
採用特設ページの本文だけなら単独で変えられる場合があります。一方、上部メニュー、応募ボタン、フォーム、全ページに読み込まれる見た目の設定を触ると、会社案内や別の特設ページにも影響するかもしれません。WordPressのページテンプレートの資料でも、テンプレートは一つのページだけでなくページ群へ適用できると説明されています。自サイトで実際に何を共有しているかは、制作データと公開画面を照らして確かめます。
先の仮例なら、募集職種と応募条件の文章を変える仕事と、応募フォームの行き先を変える仕事を分けます。文章の編集権限があっても、フォームの契約や通知先まで管理しているとは限りません。逆に、別会社制作だからといってすべてを作り直す必要があるとも決められません。変更箇所と影響する接続先が分かれば、元の制作会社への依頼、資料の引継ぎ、既存ページを生かす改修案を比べられます。

最初の改修範囲を、確認できた材料で決める
相談時には「採用特設ページの募集内容を変えたい」という目的に、対象URL、使える原稿と写真、編集できるアカウントの範囲、フォームや共通メニューの担当を添えます。すべての資料が最初から必要とは限りません。分かっているところから始め、足りない資料は元の制作会社などへ何を尋ねるかを明確にします。改修前には現行ページと動いている受付を控え、変更後に対象ページだけでなく応募までたどって確認します。
Bämのリニューアル・部分改修のご案内では、使える原稿・写真・URLと機能を確認し、内容の修正、画面の改修、仕組みの変更を分けて考えます。別会社が作ったページが混在する場合も、ページ群ごとの管理境界から整理すれば、残すものと直すものを具体的に相談できます。
参考資料
- WordPress.org:Roles and Capabilities
- WordPress.org:Tools Export screen
- WordPress Developer Resources:Page Templates
- Bäm:リニューアルか部分改修か
資料確認日:2026年9月26日。採用特設ページの例は説明用です。資料はWordPressの一般的な仕組みの参考で、個別サイトの契約条件や実際の管理権限を示しません。
