ワインを買いたい方と、造り手の話を聞きながらワイナリーを訪ねたい方。どちらにも魅力を伝えようとすると、商品の紹介、ショップの営業時間、ツアーの日程が同じページに集まり、入口を選びにくくなることがあります。

見直しの中心は、購入するための案内と、見学に参加するための案内を分け、それぞれの手続きにつなぐことです。買物には通販と店頭購入があり、見学には日程の決まったツアーと、内容を相談して決める訪問があります。今の販売機能を活かせる部分を確かめながら、必要なページと受付方法を整えましょう。

羽曳野市でワイナリーのホームページを見直す方へ、公開されている地域の案内を手がかりに、改修する範囲の考え方をご紹介します。

「ワインを買う」と「見学する」から、次に進めるようにする

羽曳野市の飛鳥ワインは、ホームページにショッピングの入口を設け、ショップ&ツアーのページでは直売所、試飲、工場・ぶどう畑の見学を見出しで分けています。ワイナリーに関心を持った方が、購入する方法と現地で楽しめる内容を確認できる公開例です。飛鳥ワインのショップ&ツアー

自社サイトを見直す際も、ワイナリーの紹介から「ワインを買う」「見学・ツアーに参加する」へ進めるかを見てみます。買う案内にはオンラインショップと直売所の案内を、見学の案内には内容や日程を置くと、目的に合う情報を探しやすくなります。

ここからは、通販、予約不要の直売所での買物、事前申込制の定期ツアーを行うワイナリーの設計例として考えます。直売所の紹介には、次のような短い説明を添えられます。

ワインのお買物は、営業時間内にお立ち寄りください。
工場見学は、事前にお申し込みいただくツアーでご案内しています。

この説明と一緒に「直売所の営業日・アクセス」「見学ツアーの日程を見る」を置きます。店頭で買うだけの方にツアー申込を求めず、見学を希望する方には申込が必要だと伝えられます。実際には、予約の要否を自社の営業方法に合わせて書きます。

ワインを買う方は通販の商品と直売所案内へ、見学する方は内容と日程の案内へ進む図
来店して買う場合と、ツアーに参加する場合も分けて案内します。

商品のページには、購入方法を選べる案内を添える

ワインの商品ページでは、味わいや容量、価格などを確認したあとに、どこで買えるか分かる形にします。通販を行っているなら、商品に対応する購入先へつなぎます。店頭でも販売する場合は、その近くに直売所の案内を添えると、実物を見て選びたい方にも役立ちます。

通販での購入には送料や発送の案内が、直売所への来店には営業日や場所の案内が必要です。すべてを商品説明に長く書き足すより、「配送・お支払いについて」「直売所でのお買物について」のように、それぞれの詳しい案内へ進めると読みやすくなります。

店頭と通販で扱う商品が違うときは、その商品の近くに違いを短く添えます。電話で在庫を確認していただく運用なら、その方法も伝えます。ホームページに載っている商品が、来店する日に必ず並ぶと受け取られないよう、普段の販売方法を言葉にするのがポイントです。

造り手や畑の紹介から見学へ興味が広がることもあります。商品の購入案内を読めるまとまりを保ったうえで、「このワインが生まれる場所を訪ねる」と見学紹介へつなげられます。購入の途中で何度もツアーを勧めるのではなく、関心のある方が選べる位置に添えましょう。

見学ページでは、何を楽しめる時間かを先に伝える

「ワイナリー見学」という名前でも、畑を歩く、醸造施設を見学する、ワインの説明を聞く、試飲や食事を楽しむなど、内容はさまざまです。写真と短い説明で、そのコースに含まれることを伝えると、参加する方が過ごし方を想像できます。

河内ワインの団体案内には、試飲を楽しむお立ち寄りコースと、スタッフによる工場案内を含む見学プランが掲載されています。同じワイナリーへの訪問でも、工場を見るかどうかで内容が違うことを示した例です。河内ワインの団体見学案内

自社の見学紹介では、内容、開催日、開始から終了までの時間、参加料金、集合場所を近くにまとめます。試飲を含む場合は、お酒を飲まない方の参加方法や交通手段についても、実際に案内できる内容を添えます。飛鳥ワインは、飲酒しない方の参加やツアー時の来場方法を質問形式でも紹介しています。

ショップの入口とツアーの集合場所が同じとは限りません。先ほどの設計例でも、ショップの営業時間とは別に、ツアーの集合時刻を表示します。「営業は午前中から」と「見学は決まった時刻に集合」を一つの時間表示へまとめず、見学ページだけを開いた方にも、その日の予定が分かるようにします。

写真には、商品ボトルだけでなく、実際に案内する畑や施設、集合する入口を使います。写真で興味を持ち、説明で参加内容を確かめ、日程へ進む流れを作ると、予約画面へ長い説明を詰め込まずに済みます。

定期ツアーは、今ある販売機能を使えるか確認する

開催日と内容が決まっているツアーなら、参加券を購入して申し込む形も考えられます。飛鳥ワインの案内にも、ツアーチケットの購入入口と、入金確認後に完了メールを送る説明があります。見学の受付に、購入手続きを使っている例です。

既に通販サイトを持っている場合は、その仕組みで開催日ごとの参加券を扱えるか、制作会社へ確かめてもらいましょう。ワインを選ぶページと見学を選ぶページは分けつつ、決済の仕組みを共通にできれば、使い慣れた方法を活かせる可能性があります。

このときは、ボトルの商品名だけをツアー名へ変えるのではなく、参加する日付・コース・人数が購入画面に残るかを見ます。紙の券を送らない受付なら、通常商品の配送案内や送料がそのまま表示されないかも確認します。たとえばWooCommerceには発送を伴わない商品を扱う設定がありますが、日程や参加枠までどう管理するかは、別に設計する必要があります。WooCommerceの商品タイプの説明

確認用の環境で参加券を一件申し込み、選んだ開催日と人数、合計金額、参加が決まるタイミングが分かるかを見せてもらうと具体的です。お客様へ届く案内も、「商品を発送します」という文面ではなく、参加する日時と当日の受付方法につながるかを確かめます。

電話でも同じ回を受け付ける場合は、その人数を反映できることも必要です。今の通販機能だけでは日程や参加枠を扱いにくいなら、見学には予約サービスを使い、紹介ページからつなぐ方法を比較できます。販売システムを共通にするかどうかは、この確認をしてから選びましょう。

日程と内容が決まった見学は参加券や予約へ、個別に決める見学は希望を相談して日程を調整する図
定期開催は既存の販売機能を使えるか確認し、個別の見学は相談へつなぎます。

個別に日程を決める見学は、相談から始められるようにする

団体ごとに日程や案内内容を調整する場合は、定期ツアーと同じ参加券を先に購入してもらうより、相談の入口が合うことがあります。「団体での見学をご希望の方へ」と示し、希望日や人数、訪問の目的を伝えられるようにします。

日程を確かめてから返事をする受付なら、「ご希望を伺い、日程と内容を確認してご連絡します」と申込前に添えます。ボタンも「見学について相談する」とすると、すぐに予約が決まる手続きなのか、お話を伺う入口なのかが伝わります。

既存のお問い合わせを使えるなら、必要な質問と案内文を整えるところから始められます。希望日を選ぶカレンダーや事前決済を、最初からすべての見学に付ける必要はありません。定期開催と個別の相談を分けることで、それぞれに合う小さな改修を選べます。

今のページと受付方法から、見直す範囲を相談する

制作会社へは、現在の商品ページ、直売所案内、見学紹介と、実際に使っている購入・申込先を見せます。「通販は今の方法を続けたい」「定期ツアーは参加券を販売したい」「団体見学は相談して決めたい」と伝えると、残せる仕組みと変える部分を整理できます。

今あるページに必要な条件がそろっているなら、見出しやリンクの配置を整える改修から始められます。ツアーの日付や人数を申し込めない場合は、参加券の設定や予約画面の対応まで必要になります。文章・写真の整理と、受付の動作を変える作業を、現在の状態に合わせて相談しましょう。

Bämでは、サービス紹介や通販サイトの制作、掲載内容とデザインの整理をご相談いただけます。商品を買う方と見学を楽しみたい方の両方に伝わる構成を考えたい方は、羽曳野市のホームページ制作・改善のご案内もご覧ください。現在の販売方法を活かしながら、訪れる目的に合う案内へ整えていきましょう。

参考資料

資料確認日:2026年9月9日