
単品でも販売する商品を二つ組にし、セットとしても売りたい。商品ページを追加する前に、箱詰め済みのセットを別の在庫として数えるのか、注文が入ってから単品を取り出して組むのかを決めます。実物を動かす時点と、ECが在庫を減らす時点をそろえることが、単品とセットを二重に販売しないための出発点です。
箱詰めをいつ行うかで、在庫の置き方が変わる
すでに箱詰めして棚に置くセットなら、実物は単品の棚から離れています。箱詰めした時点で単品の販売可能数を減らし、完成したセットを別の販売可能数として登録する運用が考えられます。あとで箱を開けて単品へ戻すなら、その作業と在庫の移動も記録します。写真だけセットに見せ、在庫は単品のままという扱いにしないようにします。
注文後に箱詰めするなら、セットの注文で構成品を必要数だけ確保する仕組みが合います。Shopifyの商品バンドルの公式説明では、構成品の在庫とセットに必要な数量から、販売できるセット数を求めています。ただし在庫を追跡しない設定や、在庫切れでも売る設定の構成品は計算から外れるため、設定を含めて確認が必要です。
ここでいう「箱詰め済み」と「注文後に組む」は、販売ページの見た目では区別できません。出荷担当が実際にどの棚から何を取るかで選びます。セットと単品のどちらにも同じ実物を同時に割り当てない状態が必要です。

箱詰め済みなら、単品からセットへ移した記録を残す
説明用に、同じ小瓶が10個あり、2個入りの箱を3セット先に作るとします。箱詰め後に単品として販売できるのは4個、セットとして販売できるのは3箱です。ECに「単品10個、セット3箱」と別々に登録すると、箱に入れた6個まで単品として売れてしまいます。製造や箱詰めの担当者が、実物を移した時点で双方の数を更新できるかを確かめます。
完成セットを一箱キャンセルしたときも、未出荷で棚にあるならセットの販売可能数へ戻すのが自然です。箱を開いて単品へ戻した場合は、セットを一つ減らして単品を二つ増やします。返金だけで単品在庫を自動的に増やすと、実物の箱はまだセット棚にあるのに単品が販売されるかもしれません。返品された品は再販売できる状態を確認してから戻します。
箱詰めを先にする理由は、梱包作業を出荷前に済ませたい、ギフトの形を固定したいなど実際の運用にあります。セット用の箱が足りない、内容を変更する場合も、完成品として何箱あるかを確認する必要があります。単品の残数だけでは、すでに完成したセットの数を表せません。
注文後に組むなら、セットの注文で構成品を確保する
同じ瓶を箱詰めせず共通の棚に置く場合、セットを一つ受けたら瓶二つを確保し、単品として売れる数も減らします。セット用の独立した数量を手入力するだけでは、単品の注文で作れるセット数が変わったことを反映できません。カートにセットが入った瞬間と注文が確定した時点で在庫の扱いが違うこともあるので、採用するECサービスで確保の時点を試します。
WooCommerceのProduct Bundlesの公式資料では、セットが売れると構成品の在庫が減り、セット本体にも別の在庫上限を設けられると説明しています。この「セット本体の上限」は、構成品の在庫と別に販売数を制限する設定です。実際に箱詰めして単品から取り除いた在庫を、自動で表現する設定だと決めつけず、登録方法を確認します。採用するカートや追加機能によって処理は変わります。
構成品の一方が欠品した場合は、セットが作れないことを販売画面に反映します。セットを取り消した場合は、注文時に確保した数量をどう戻すかを確認します。出荷前の取消と、出荷済みの返品では実物の状態が違います。返金処理と在庫復帰が常に同時とは考えず、担当者が確認する手順を決めます。

商品登録前に、二つの注文と一つの取消を試す
制作会社へは、セットに入る単品と数量、箱詰めの時点、単品とセットを保管する場所、現在の在庫表を渡します。「セット商品を追加したい」だけでは、どの数をECへ登録し、いつ減らすかが決まりません。単品を一つ購入した後のセット販売可否、セットを一つ購入した後の単品残数、セットを取り消した後の戻り方を、実際の商品の設定で試します。
同じ商品が単品とセットの双方で残り少ないときは、複数人の注文が重なっても売り越さないかも確認します。利用中のサービスに必要な在庫連動がないなら、セット分を先に専用棚へ移すなど運用を変える案と、機能追加が必要な案を比べます。どちらを選んでも、写真や商品名だけでなく、受注・取消・出荷の記録が実物と一致するかが完成条件です。
地域のゆず商品を例に単品とセットの販売を説明した既存記事は、注文後に共通の構成品から箱詰めする例です。本稿では、その方法と先に箱詰めした完成品の管理を比べています。Bämの通販・ECサイト制作では、売り方と商品登録、購入から出荷までの流れを確認します。使うカートの標準機能と追加の運用を分けて相談できます。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。10個の小瓶は在庫の移動を説明する架空例です。実際のセット機能と取消・返品時の在庫処理は利用するカートと運用で確認します。
