ゆずのジャムは一瓶から買えるようにし、贈り物には箱入りのセットも用意したい。販売サイトを考えるとき、商品写真と価格が決まれば登録できそうに見えます。ただ、単品とセットに同じ商品を使う場合は、どの在庫から何本を取り出すかも一緒に決めておくと、注文後の確認がしやすくなります。

箕面市でゆず商品の販売サイトを制作・見直ししたい方へ、単品販売とセット販売の整理方法を紹介します。購入する方が選ぶ商品、店側が数える在庫、箱に入れる中身を分け、制作会社へ渡せる「セット販売の制作要件」にまとめます。

地域の紹介から、買える商品の違いへつなぐ

箕面市の朝市・市役所マルシェの案内では、止々呂美ふれあい朝市の販売品目に実生ゆずなどを、市役所マルシェの販売品目に農産物や加工品を挙げています。地域の産品を知って興味を持った方が、販売サイトでも自分に合う量や組み合わせを選べると、商品を検討しやすくなります。

サイトでは、地域や作り手の紹介を読んだ後に、「一瓶から選ぶ」「箱入りセットを見る」と進める入口を用意します。ご自宅で使う量を選びたい方と、贈る内容を一箱で決めたい方では、最初に確かめたいことが少し違います。セット写真だけを大きく見せず、単品も買えることを一覧で伝えます。

原料の産地や製法は、各商品の資料で確認した内容を載せます。地域の紹介文を、そのまますべての商品の原料説明へ使わないようにします。単品の説明とセットの説明で、同じ瓶の内容量や原材料が食い違わないよう、元にする商品資料を揃えておきます。

三つの販売商品と、二種類の中身を分ける

ここからは、箕面市でゆず加工品の通販を計画するN02の架空例です。商品、価格、在庫、配送条件は説明用に設定しています。ゆずジャムJ02は120g入り一瓶650円、ゆずシロップY02は200ml入り一本1,200円。固定セットS02はジャム二瓶とシロップ一本を箱に入れ、2,600円で販売します。価格はすべて税込、送料は別です。

S02は、お客様が中身を自由に選ぶ商品ではなく、三本の組み合わせが決まったセットです。商品代の合計2,500円に箱代100円を含めた価格で、単品より安くなる販売ではありません。「お得なセット」と一括りにせず、中身と箱が付くことを写真・文章・価格の近くで説明します。

販売サイトで選べる商品はJ02、Y02、S02の三つです。一方、N02では注文を受けてから箱詰めするため、瓶の在庫はJ02とY02の二種類を共通で使います。セットという別の商品を登録しても、倉庫に新しい瓶が増えるわけではありません。

ジャム一瓶とシロップ一本を単品販売し、同じ在庫からジャム二瓶とシロップ一本を固定セットへ使う関係を示す図

商品一覧では、単品の写真とセット全体の写真を分けます。S02の詳細には「ジャム120g×2瓶、シロップ200ml×1本、箱付き」と記し、数量欄の「1」が三本入りの一セットであることを伝えます。撮影に使ったゆずの果実や器を同梱しないなら、届く内容が分かる写真を別に用意します。

ご自宅用にジャムだけ欲しい方は、セットから中身を削る操作ではなく、J02の単品ページから選べる形にします。セットが売り切れていても単品を販売できる場合があるため、相互の案内は残します。単品とセットを一つの選択欄へまとめる場合も、選び直した後の写真、内容、価格、購入単位が一緒に変わるかを確認します。

単品が売れると、作れるセットの数も変わる

N02が通販で新しく販売できる数を、J02が九瓶、Y02が四本とします。すでに受けた注文の分や販売できない分は除いており、セット用の箱は足りている前提です。S02にはジャムを二瓶ずつ使うので、九瓶から作れるのは四セット。シロップも四本あるため、この時点では最大四セットを販売できます。

ここで、単品のJ02を二瓶注文した方の分を確保すると、販売可能数はジャム七瓶、シロップ四本になります。七瓶から二瓶ずつ使えるのは三セットです。セット自体はまだ一箱も売れていなくても、S02の販売可能数は四から三へ変わります。

ジャム九瓶とシロップ四本で最大四セット、ジャム単品二瓶の注文確保後は七瓶と四本になり最大三セットへ変わる図

続いてS02を二セット受け付けると、ジャム四瓶とシロップ二本を確保します。残りはジャム三瓶、シロップ二本なので、さらに販売できるセットは一つです。出荷時にもう一度同じ四瓶と二本を販売可能数から差し引かないよう、注文時の確保と実際の出庫をどう記録するかも決めます。

制作会社へは「在庫管理を付けたい」だけでなく、この一連の数字を渡します。単品の注文でもセットの販売可能数が変わること、セット一件で構成品の在庫が必要数だけ確保されることを、受注の仕組みに反映してもらうためです。単品九瓶とセット四箱を別々の独立在庫として登録すると、同じ瓶を二重に販売するおそれがあります。

仕組みによって、できることや必要な設定は異なります。例えばShopifyの商品バンドルの案内では、構成する商品の販売可能在庫と必要数量からセット数を計算する方法が示されています。在庫を追跡しない設定や、在庫切れでも販売する設定は計算に影響します。利用するサービスで、同じ条件をどう実現するかを制作前に確かめます。

共通在庫を連動できない場合は、セットに使う瓶を先に別枠へ確保する方法もあります。その分は単品の販売可能数から減らし、セット用の保管や数え方を分けます。「少ない数なら手動で直す」と決めるだけでは、注文が重なった間の売り越しを防げません。自社で続けられる運用と、必要な連動機能を一緒に選びます。

セット販売の制作要件を、一枚にまとめる

商品構成、在庫単位、発送条件、編集項目の四つを揃えると、写真や文章の作業と、受注機能の作業を分けて相談できます。N02では次の内容を制作要件として渡します。

項目 N02のセット販売の制作要件
商品構成 単品J02は120g一瓶、Y02は200ml一本。S02はJ02二瓶とY02一本、箱付き。三本入り一セット2,600円、税込・送料別。中身の選択や自動代替は行わない。
在庫単位 J02は瓶、Y02は本で通販の販売可能数を管理。S02は注文後に同じ在庫から詰める。単品注文とセット注文の双方を反映し、箱の不足も別に確認する。
発送条件 未開封の二商品を常温で同梱できると確認済みの設定。S02一箱にはJ02二瓶とY02一本。単品追加時の外装、箱数、送料は梱包担当の確認から決める。
編集項目 単品仕様、セット構成と各数量、価格、写真、箱、販売状態、送料案内。構成変更時は購入画面と出荷指示を揃え、変更前に受けた注文の内容を保持する。

担当も添えます。製造担当は商品資料と内容量、販売担当は価格とセット構成、梱包担当は箱と発送条件を確認します。更新担当が画面と登録内容へ反映し、受注担当が注文通知や管理画面に残る数量を照合します。一人で兼ねる場合も、何を確かめたかが分かるように記録します。

セット数の計算で箱を数えていなくても、実際の販売では箱がないと発送できません。箱や仕切りが不足したときに誰が販売を止めるかも、運用欄へ加えます。瓶の在庫連動だけで、梱包資材や発送作業の準備まで確認できるとは考えず、それぞれの担当を決めておきます。

購入した一セットを、出荷時にも同じ内容で揃える

お客様に見せる注文確認では、S02を一セット買ったことと、その中身が読み取れるようにします。出荷担当には、ジャム二瓶、シロップ一本を一つのセット箱へ入れる指示が必要です。販売名だけの「S02×1」と、瓶数だけの一覧のどちらかに頼らず、セットとしてのまとまりと構成品を確認できる形にします。

例えばS02一セットに、単品のJ02一瓶を追加した注文では、合計でジャム三瓶とシロップ一本を使います。ただし、三瓶すべてをセット箱へ入れる注文ではありません。セットの二瓶と、追加した単品一瓶を区別し、何をどの箱へ入れるかが伝わる出荷明細を用意します。

S02一セットとジャム単品一瓶の同時注文では、セット箱のジャム二瓶とシロップ一本、追加単品のジャム一瓶を分けて梱包する図

セット箱と追加単品を一つの配送用外箱へ収められるか、外箱のサイズや送料が変わるかは、実際に梱包して確かめます。常温品どうしだから必ず同じ送料で送れるとは限りません。箱に収まる条件を整理してから、商品ページの案内と購入手続きの送料計算へ反映します。

注文を取り消す場合も、S02一セットならどの商品の在庫を何個戻すかを確認します。未出荷の確保を解除する場面と、出荷後に商品が戻る場面を同じ操作とせず、受注担当が状態を見て処理できるようにします。返金したことだけを理由に、販売できる瓶が戻ったと判断しない運用を相談します。

写真・商品登録と、在庫連携を分けて依頼する

制作相談には、単品二種類の商品資料、セットの中身を並べた写真、箱と仕切り、現在の在庫表、注文から出荷までのメモを用意します。三つの商品ページを作る作業と、同じ瓶の在庫を連動させる作業は別です。見積りでは、それぞれ何を作り、どこまで試すかが分かる形にします。

依頼する作業 N02で確認する内容
原稿と写真 単品二種類と三本セットの内容、税込価格・送料別、箱付きの説明。セット全体と中身を確認できる写真を揃える。
商品登録と画面 J02、Y02、S02の販売単位を登録。単品とセットを選び直しても写真・価格・数量が合い、直接商品ページへ来た方にも中身が分かる構成にする。
受注と在庫 単品とセットによる構成品の確保、売り切れ表示、注文時の再確認、取消時の扱いを決める。構成品の二重計上を避ける。
出荷と更新 セット内の瓶と追加単品を明細で分ける。構成変更時の旧注文保持、送料や箱変更の反映先と、更新担当の確認方法を決める。

Bämの通販・ECサイト制作では、単品・セットなどの販売方法や在庫の持ち方を伺い、購入画面と受注・出荷の流れを整理しています。在庫サービスとの接続や独自の処理が必要な場合は、利用中の仕組みと必要な開発を確認します。商品資料と今回の数字の例があれば、画面だけで足りる箇所と、機能の確認が必要な箇所を話し合いやすくなります。

単品とセットの販売をどう組み立てるか迷われたら、箕面市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。制作要件の四項目と現在の販売方法をもとに、必要な商品登録、写真、在庫や出荷の仕組みを整理できます。

公開前は、売り切れと内容変更も確かめる

公開前には、N02の数字を使い、単品二瓶の注文後にセットが三つまでになるか、続く二セットの注文で構成品が四瓶と二本確保されるかを試します。別々の方が最後の在庫を注文する場合も、注文確定時に販売可能数を確認する仕組みが必要です。カートへ入れた時点だけの表示で判断せず、採用するサービスの確保のタイミングと合わせて検証します。

ジャムが一瓶だけ残った場合は、S02を組めなくても単品J02は販売できます。セットの販売を止めることと、単品もすべて売り切れにすることを分けます。不足したジャムをシロップへ自動で置き換えず、購入できる内容をそのまま案内します。

今後セットの構成を変える際は、写真と説明だけを直さず、商品登録、必要数量、価格、出荷指示も揃えます。変更前の注文を開いたときに、注文時の中身が読めることも確認します。旧版を残して新しい構成に別の品番を付けるなど、更新方法まで決めておくと、販売を続けながら商品を増やしやすくなります。

ゆず商品の販売サイトを検討している方は、箕面市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。商品構成、在庫の数え方、発送条件をもとに、単品とセットを選びやすく、出荷まで確認しやすい通販をご相談いただけます。

参考資料