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制作・技術

ホームページの文章は誰が書く?3つの進め方と役割分担

ホームページの文章を自分で書く・一緒に整理する・取材執筆を依頼する3つの進め方

ホームページの文章は、事業者が一人で全部書く必要はありません。最初に整理したいのは、完成原稿ではなく「誰が最初の文章を作るか」「何を材料として渡すか」「誰が最後に確かめるか」の3点です。この3点が見えれば、文章が一文もない段階でも制作相談を始められます。

原稿づくりは、事実を出す、見出しと順番を整える、初稿を書く、内容を確かめる、公開を承認する、という5つの工程に分けられます。そのうえで、自分で下書きする、制作側と一緒に整理する、取材・執筆を別に頼む、の3方式からページごとに選びます。読み終えたら、自分が用意する範囲と、制作側へ相談したい範囲を一枚のメモにしてみてください。

完成原稿より先に、事実と材料をそろえる

制作の出発点になるのは、うまい文章ではなく、その事業で実際に行っていることです。サービスの内容、料金、営業時間、対応できる範囲、よくある質問などは、事業者しか確定できません。一方、それらをどの順番で見せるか、初めて読む人にも分かる言葉へどう整えるかは、制作側やライターと相談できます。

以下は説明のための架空例です。小さなカフェであれば、メニュー表、営業時間のメモ、予約時によく聞かれる質問、店内写真が原稿の材料になります。「こだわりを文章にしてください」と丸ごと頼むより、「近所で昼食場所を探す人に、テイクアウトの有無まで伝えたい」と話せる方が、初稿の方向は早くそろいます。

5つの工程を分けると、文章が止まっている場所も見つけやすくなります。初稿が書けないのか、そもそも料金や対応範囲が決まっていないのかでは、次にすることが違うからです。

ホームページ原稿を作る5つの工程と担当
工程 すること 担当の候補 止まったときの確認
1. 事実と材料を出す サービス内容、料金、実績、質問、写真などを集める 事業者 未決定の内容と、公開前に確定する内容を分ける
2. 見出しと順番を整える 読む人が知りたい順に並べ、ページの役割を決める 事業者と制作側 誰に何を伝えるページかを言い直す
3. 初稿を書く 材料を文章にして、最初の確認用原稿を作る 事業者、制作側、外部ライター 初稿担当と締切を決める
4. 内容を確かめる 事実、権利、料金、契約、専門的な説明を確認する 事業者と内容を確認できる関係者 項目ごとに確認者を決める
5. 公開を承認する 掲載してよい最終版を決める 事業者 誰の確認をもって公開するかを決める

この表は各工程の担当候補を決めるために使います。次の図は同じ内容を繰り返すのではなく、材料が初稿へ渡る順番と、確認不足が見つかったときに戻る場所を示します。

ホームページ原稿の事実整理から最終承認までを担当別に示す流れ
確認不足が見つかったら、文章だけを直し続けず、該当する工程へ戻って担当者へ確かめます。

たとえば料金が未確認なら、文章だけを何度も直すのではなく「事実と材料を出す」工程へ戻ります。図の矢印を逆にたどれば、誰へ何を聞き直すかも分かります。

3つの進め方は、ページごとに選べる

原稿の作り方は一つに統一しなくてかまいません。会社情報は自分で下書きし、サービス説明は制作側と整理し、代表者インタビューだけ外部ライターへ頼む、といった組み合わせもあります。自分で書くか、全部任せるかの二択にしない方が、時間と費用を使う場所を決めやすくなります。

下の表では、初稿を誰が作るかだけでなく、最初に渡す材料と事業者に残る役割も比べています。なお、修正回数、大きな書き直し、取材の方法、料金は方式名だけでは決まりません。依頼先の見積もりや条件で、同じ項目をそろえて確認してください。

原稿を作る3方式の違い
方式 最初に渡すもの 初稿担当 取材 向いている状況 依頼先へ確かめること 事業者がすること
自分で下書きする 文章のたたき台 事業者 必須ではない。依頼条件による 内容が固まり、書く時間を取れる 文章を整える範囲、事実確認の方法 下書き、事実確認、最終承認
制作側と一緒に整理する 箇条書き、資料、普段の説明 依頼条件に合わせて分担 打ち合わせ内の確認か、別対応かを確認 内容は話せるが、順番や言葉に迷う ヒアリング、初稿、修正の担当と範囲 材料提供、事実確認、最終承認
取材・執筆を別に頼む 基本資料、取材対象、希望する読者 ライターなど あり。回数や方法は条件を確認 自分で書く時間が少ない、話した方が伝えやすい 取材範囲、修正条件、利用方法、追加費用 取材対応、事実確認、最終承認

自分で下書きする方式は、依頼先との打ち合わせを減らしやすい一方、自分で書く時間が必要です。一緒に整理する方式は、文章を書く負担を分けられますが、材料を渡す時間と内容を確かめる時間は残ります。取材・執筆を頼む方式も、事業者の確認がなくなるわけではありません。取材を受け、初稿を読み、事実を直す時間を見込んでおきます。

費用や日数は、ページ数、取材、修正、資料の状態によって変わるため、ここで一律の数字は示せません。見積もりでは「準備」「打ち合わせ」「初稿」「修正」「最終確認」のうち、どこまで料金に含まれるかを確認します。「原稿作成込み」が見出し整理だけを指すのか、初稿作成まで含むのかも、言葉だけで判断しないようにしましょう。

表の右端にある「事業者がすること」は、どの方式でもなくなりません。制作側やライターは事業の外側にいるため、料金、実績、契約内容を事業者に代わって確定できないからです。最初にページごとの方式を仮決めし、見積もり時に範囲をすり合わせると比較しやすくなります。

迷ったら、文章力より4つの条件で決める

方式選びで見るのは、文章が得意かどうかだけではありません。事実を出せる人がいるか、公開前に確かめられるか、原稿へ使える時間があるか、専門的な内容を含むか。この4点の組み合わせで考えると、自分で抱える範囲と外へ頼む範囲が見えてきます。

まず、次の問いに短く答えてみてください。

  • サービスの事実や手元の資料を出せるか
  • 料金・契約・実績を確認できる人がいるか
  • 下書きや修正に使える時間を取れるか
  • 資格、法令、医療、税務など、別の確認が必要な内容を含むか

資料を出せて時間も取れるなら、自分の下書きから始めやすいでしょう。話せるものの文章にする時間がないなら、共同整理か取材・執筆が候補になります。専門的な内容を含む場合は、誰が書くかとは別に、内容を確認する担当を決めます。制作側が見た目を整えたことを、専門内容の確認済みという意味にはしません。

「一番楽な方式」は、文章を書く時間だけでは決まりません。外部へ頼んでも、取材を受ける、資料を探す、初稿の事実を確かめる作業は残ります。自分が使える時間が短い場合は、書く時間だけでなく、打ち合わせと確認に使える時間も依頼先へ伝えると選びやすくなります。

たとえば会社情報は事業者が書き、サービス説明は制作側と整理し、代表者の考えを伝える記事だけ取材を頼む形も選べます。ここでの答えは仮決めで十分です。「サービスページの初稿は相談したい」のように、ページ名と希望を一つ言えれば、次の打ち合わせが具体的になります。

文章が一文もなくても、6行メモを渡せる

白紙の状態から長い原稿を書こうとすると、最初の一文で止まりがちです。代わりに、誰向けのページか、何を頼めるか、よく聞かれることなどを6行で書きます。文章になっていなくても、見出しと順番を考える材料になります。

次の6行には、読者が最初に知りたい料金・対象・予約方法などと、パンフレット、料金表、写真、接客でよく使う説明を書き込みます。Bämへ相談する場合も、このメモに「初稿は自分で書くか、相談したいか」「最後に誰が確認するか」を添えると、確認したい範囲を共有しやすくなります。実際に一緒に整理する範囲は依頼内容によって異なるため、分からない欄は空けたまま相談時に確認します。

誰に読んでほしいか
例:近所で昼食場所を探している人
何を頼めるか
例:店内ランチとテイクアウト
よく聞かれる質問
例:予約は必要か、駐車場はあるか
今ある資料
例:メニュー表、店内写真、営業時間のメモ
まだ決まっていないこと
例:夜営業を始める時期
読後にしてほしい行動
例:空席を電話で確認する

以上は説明のための架空例です。この6行とは別に「最後に内容を確認する人」を一人決めておきます。店長が料金と営業時間を確かめ、代表者が公開を承認するなど、確認と承認を別の人にしてもかまいません。写真や資料を含む詳しい準備は、ホームページ制作の素材をまとめる方法で確認できます。

次の図では、6行メモの「誰に」「何を頼めるか」「よくある質問」が、ページの導入、サービス説明、FAQへ分かれていく過程を示します。完成文章の見本ではなく、短い材料からページの骨組みを作る場面を見るための画像です。

小規模事業者とWeb担当者がメモや資料を導入・サービス・よくある質問へ整理する流れ
短いメモや既存資料を、ページの導入・サービス説明・質問回答へ分けていく場面の説明用イメージです。

説明用のイメージであり、実在の相談事例ではありません。

メモを渡した後は、制作側がどこまで見出しと順番を整えるのか、誰が初稿を書くのかを確認します。「メモを渡せば完成原稿まで含まれる」とは限りません。提出物と作業範囲を同じ言葉で確かめることが、行き違いを防ぎます。

ページごとに、事実を出す人と確認する人を変える

サービスページと会社紹介では、必要な確認が違います。サービスの料金は担当者が詳しく、会社情報は代表者や管理担当が確実かもしれません。実績やお客様の声を載せる場合は、内容だけでなく、名前・写真・文章を掲載してよいかも確認します。

下の表は一般的な確認例です。実際の担当名へ置き換えて使ってください。「制作会社が文章を作ったから確認も任せる」という分け方にはせず、事実を持っている人と公開を決める人を明らかにします。

ページ別に決めたい確認担当
ページ 事実を出す人の例 掲載前に確認すること 確認する人の例
サービス・料金 サービス担当、事業者 対応範囲、料金、条件、申込方法 内容を決められる担当者
会社・店舗紹介 代表者、管理担当 名称、所在地、連絡先、沿革 代表者または管理担当
実績・お客様の声 担当者、掲載相手 事実、名前、写真、引用範囲、掲載許可 事業者と掲載相手
FAQ・専門的な説明 現場担当、内容に詳しい人 回答の正しさ、例外、公開してよい範囲 内容に応じた担当者や専門家

外部へ原稿を頼むときは、掲載、修正、別媒体での再利用、著作者名、権利の範囲を依頼条件で確かめます。納品や報酬の支払いだけで、すべての利用方法が自動的に決まるとは限りません。文化庁の著作権契約マニュアルには契約例がありますが、個別の法的な判断が必要な場合は専門家へ確認してください。

AIは下書きの補助にし、事実確認を別にする

AIは、箇条書きを見出し案へ直す、難しい表現を言い換える、確認漏れを探す、といった下準備に使えます。ただし、料金、契約、実績、資格を推測させず、出力された文章は元資料と照らします。Googleも、AIを使ったかどうかだけでなく、正確さ、有用性、独自の価値を確認するよう案内しています。詳しくは生成AIコンテンツの利用ガイダンス人を第一にしたコンテンツの考え方を参照してください。

顧客情報や社外秘は入力せず、使うサービスの規約、設定、社内ルールをその時点で確認します。ChatGPTのデータ利用も設定やサービスによって扱いが異なるため、OpenAIの案内を読み戻します。AIが整えた文章でも、公開してよい事実かを決めるのは事業者です。

相談前に決めるのは、完成原稿ではなく担当範囲

相談前にすべての文章を完成させる必要はありません。初稿担当、渡せる材料、最終確認者の3点を仮決めし、分からない部分を質問として持っていけば十分です。次の表を見ながら、決まっている欄だけ埋めてみてください。

原稿の対応範囲を相談するときの確認表
項目 相談時に確かめること 自分の仮回答
初稿 誰が最初の文章を書くか 自分で書く/一緒に整理したい/別途頼みたい
材料 何を、いつまでに渡すか メモ、資料、写真、口頭説明など
見出しと順番 ページ構成を誰が整えるか 相談したい範囲を書く
取材 実施の有無、対象、回数、方法 必要なページだけを書く
修正 回数、範囲、大きな書き直しの扱い 見積もりで確認する
内容確認 料金、実績、専門内容を誰が確かめるか 担当者名を入れる
利用方法 掲載、修正、再利用、著作者名、権利の範囲 依頼条件で確認する
最終承認 誰の確認をもって公開するか 承認者名を入れる

初回相談で何を聞かれるか不安なら、ホームページ制作の初回相談で整理することを先に読むと準備しやすくなります。複数社を比べる場合は、ホームページ制作の見積もり比較を使い、原稿対応の有無だけでなく、初稿、取材、修正、確認の範囲をそろえてください。

小さく受け皿を整える選択肢はシンプルプランで確認できます。ただし、原稿を一緒に整理する範囲や取材・執筆の扱いは、依頼内容に合わせて相談時に確かめます。

相談時には「完成原稿はないが、サービス内容とよくある質問は話せる。サービスページの初稿をどこまで一緒に整理できるか聞きたい」と伝えれば、確認したい範囲が分かります。何を載せるか、誰が書くかがまだ決まっていない場合も、分かる材料を添えてBämへ相談してください。