夏にはぶどう、秋から冬にはみかん。季節ごとに違う果物を扱う農園のホームページでは、一年を通して何を育てているかと、今何を注文できるかの両方を伝えたいところです。収穫カレンダーだけでは、時期が来れば予約できるのか、今年はまだ準備中なのかまでは分かりません。

制作を依頼する前に、年間の商品案内には季節の目安を、現在の販売案内には商品ごとの受付状態を置くと、ページの役割を整理できます。季節外の商品も紹介に残しながら、注文したい方が今年の条件を確かめられる構成を考えましょう。

年間の季節案内と、現在の受付を分けて整理する

太子町の特産品の案内は、ぶどうとみかんを紹介しています。町内の植木農園の取り扱い品目ページにも、複数のぶどう品種や温州みかんなどが並び、それぞれに収穫期の目安が示されています。一年の中でどんな果物に出会えるかを伝える掲載例です。

自園の制作資料では、育てている商品や品種を並べ、普段販売する季節と、今年の受付状態を別に書きます。過去の注文案内や直売所の掲示があれば、それを見ながらまとめられます。地域全体の収穫時期を、そのまま自園の販売日として使う必要はありません。

年間案内で知ってもらいたいのは、「この農園では、いつ頃、どんな果物を扱うか」です。一方、現在の販売案内では、「今申し込める商品はどれで、どんな条件で受け取れるか」を伝えます。同じ商品についての情報でも、読む目的が違います。

ここからは、夏のぶどうと秋冬のみかんを扱う架空の農園を例にします。ぶどうの今季受付は終わり、みかんは収穫へ向けて準備中で、まだ予約を始めていない場面です。実在する農園の販売予定を表すものではありません。

この時点でも、年間の商品案内にはぶどうとみかんの両方を残せます。現在の販売案内では、ぶどうは「今季の受付終了」、みかんは「販売準備中」と伝えます。秋の色帯が入ったカレンダーを見ただけで、みかんの予約が始まっているように受け取られない形です。

年間案内の夏のぶどうと秋冬のみかんから、今年のぶどう受付終了とみかん販売準備中へ案内する構成図
扱う季節の目安と、現在申し込めるかを分けて伝えます。

商品を探す年間ページから、今年の販売条件へつなぐ

年間の商品案内は、果物の写真、品種名、特徴、販売する季節の目安を中心にまとめます。月ごとの帯で示しても、春夏秋冬の短い見出しで分けても構いません。扱う品種が少ない農園なら、無理に十二か月の大きな表を作らず、果物ごとの紹介で十分伝わることもあります。

目安には、「例年の販売時期」など、何の期間かが分かる名前を付けます。収穫する時期を示すなら「収穫期の目安」と書き、予約を受ける期間とは区別します。収穫前に予約を始める農園では、二つの期間が重ならないこともあります。

各商品の紹介には、「今年のぶどうの販売案内」「みかんの受付状況を見る」のように、行き先で分かる内容を示すリンクを置きます。すべての商品から同じ長いお知らせ一覧へ戻すより、対象の商品までたどれる案内の方が、購入を考えている方には使いやすくなります。

現在の販売案内には、対象の年と商品名、受付状態を先に置きます。受付中なら、今回販売する内容、価格、受取や発送の時期、申し込み方法を確認できる場所へつなげます。年間案内の目安を読んで興味を持った方が、そのまま今年の条件を確かめる流れです。

二つの役割は、必ず別ページにしなければならないわけではありません。ぶどうとみかんの二商品なら、一ページの中に「年間の果物紹介」と「今年の販売案内」を分けて置く方法もあります。品種や販売条件が増えるなら、年間ページから各商品の詳細へ進む形を検討できます。

制作会社へは、ページ数だけで先に決めるより、「年間で扱う果物を知った方が、今年の受付状況へ進めるようにしたい」と目的を伝えます。商品数と説明の長さを見ながら、一ページで収めるか、詳しい条件を分けるかを相談できます。

ぶどうが終わり、みかんを待つ時期の見え方を考える

例の農園では、秋冬のみかんの紹介に、おいしさや食べ方、例年の販売時期を残します。その近くの現在の案内は、次のようにできます。

今年のみかんは販売に向けて準備を進めています。現在、予約は受け付けていません。受付開始が決まりましたら、この販売案内でお知らせします。

この上に対象年の見出しを付ければ、前年の案内と見分けやすくなります。まだ条件が決まっていない段階では、昨年の予約ボタンをそのまま使わず、今年の内容が整ってから受付へつなげます。

ぶどうのページでは、今季の受付を終えたことを伝えたうえで、年間の商品案内へ戻れるようにします。そこで次の季節のみかんを紹介できますが、リンク名は「みかんを予約する」ではなく、実際の状態に合う「みかんの販売案内を見る」とします。別の果物を紹介することと、その予約を始めることを分けた案内です。

みかん準備中は予約を受けず開始案内を残し、受付開始後は今年の商品条件と申し込み方法へつなぐ比較図
受付の開始に合わせて、現在の案内と進み先を切り替えます。

みかんの受付を始めるときは、今年の商品内容と条件を掲載し、準備中の文章を受付中の案内へ切り替えます。年間の商品紹介まで作り直す必要があるかは、品種や販売時期の目安が変わったかで判断します。変わっていない写真や特徴を保ち、現在の条件を更新できる形を制作前に相談しておきます。

直売と通販で扱う商品や時期が違う場合は、現在の案内の中で分けて伝えます。直売で並ぶようになったからといって、通販の予約も始まったように見せないためです。年間ページは農園全体の紹介として使い、その先で実際の購入方法を選べる構成にできます。

制作会社へ二つの季節の見本と資料を渡す

制作相談には、商品と品種の一覧、例年の販売時期、今年分かっている予定、現在の受付方法を用意します。過去に使った案内を渡すときは、今年も使える情報と、参考として残す情報を区別します。

あわせて、「ぶどうの受付終了・みかん準備中」と「みかんの受付開始後」の二場面を見せます。季節の変わり目に何を残し、どの案内を変えるかが分かると、必要なページや編集できる範囲を具体化できます。

年間の紹介は年に一度まとめて見直し、受付状態は農園で随時変えたいなど、普段の仕事に合わせた希望も添えます。農園で変えるのか、制作会社へ依頼するのかは、更新する頻度と対応できる時間から選べます。まず、どの情報が変わるかを示すことが先です。

試作では、初めて農園を知った方と、目当ての果物を注文したい方の両方から読んでみます。年間の商品が分かるか、季節の目安と現在の受付状態を見分けられるか、今年の条件へ進めるかを確かめます。販売中の時期だけでなく、二つの果物の間に受付がない時期でも案内がつながることが大切です。

Bämのホームページ制作のご相談では、お話と資料をもとに原稿やページ構成を整理します。果物の季節と販売案内を整えたい方は、太子町のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。年間の果物紹介と、その時期に必要な受付案内を行き来できる構成から考えられます。