新しいサービスを知ってもらうため、役立つコラムを先に準備することがあります。記事を読んだ方が「この会社へ相談してみたい」と思ったとき、案内先にサービス名と問い合わせボタンだけしかなければ、何を頼めるかを確かめられません。

公開前にそろえたいのは、記事で取り上げた悩みに対して、自社が提供する内容、利用する条件、相談の進め方です。記事と案内先を続けて読み、同じ範囲の仕事を説明しているかを確かめます。詳しいページを一度に増やすより、今伝えられる事実をそろえることが先になります。

記事の答えと、自社が引き受ける仕事を分ける

コラムでは、読者が判断するための考え方や方法を説明します。その方法のすべてを、自社サービスで代行するとは限りません。例えば、社内研修を動画にする準備を解説する記事なら、目的の整理、台本、撮影、編集、公開後の管理まで話が及ぶことがあります。

自社が撮影と編集を提供する会社なら、記事の終わりで「研修動画をすべてお任せください」と広く案内するのは、実際の仕事とずれる可能性があります。台本は支給なのか、構成から相談できるのか、配信システムの用意は含むのか。サービスの案内では、その範囲が読めるようにします。

Googleの有用なコンテンツに関する説明でも、読者が目的を果たすために十分な情報を得られるか、事実の誤りがないかを自己評価する考え方が示されています。記事はそれ自体で問いに答え、依頼を考える方には、説明した方法のうち自社が担う部分を伝えると自然です。

案内先では、提供内容と条件を一緒に読めるようにする

案内先のページには、誰のどのような依頼を受けるか、何を作る・行うかを載せます。新規サービスの場合、社内では当然と思っている前提が、初めて読む方には伝わっていないことがあります。

先ほどの研修動画を例にすれば、社内で使う説明動画を対象にするのか、一般公開する広告動画も扱うのかで、相談内容は変わります。撮影場所や支給してほしい資料、納品するものも、現在決まっている範囲で説明します。これは構成を考えるための架空例で、特定の制作会社の提供条件ではありません。

料金が一律でない場合も、単に「お問い合わせください」で終えず、見積りのために確認する内容を示せます。撮影の有無、元になる素材、必要な動画の内容など、何によって作業が変わるかが分かれば、相談前に準備しやすくなります。まだ決まっていない金額や納期を、記事側で補って書く必要はありません。

記事で使った案内文を、サービスページと照合する

公開前は、記事全体を漠然と見比べるより、自社サービスについて述べた文を抜き出すと確認しやすくなります。研修動画サービスなら、次のような言葉を照合します。

  • 「台本から相談できます」:案内先に、台本作成が対象に入るか、支給原稿の整理までかが書かれているか。
  • 「撮影から編集まで対応します」:対応できる撮影場所や、依頼者が準備するものを確かめられるか。
  • 「公開後も支援します」:納品後の修正なのか、動画の配信・運用なのか、具体的な内容が一致しているか。

記事の文が広すぎる場合は、案内先に無理に仕事を足すのではなく、実際に受けられる範囲へ文章を直します。逆に、対応することが決まっているのに案内先から抜けている場合は、ページの説明を補います。どちらの文章を正しいものとするかは、提供担当者が確認した内容を基準にします。

記事の案内文、現在の提供内容、サービスページの説明を照合し、広すぎる約束か説明不足かを確かめる図
記事とサービスページの両方を、現在提供できる内容に合わせます。

相談できる段階と、申込みできる段階をそろえる

サービスを準備している時期には、相談は受けられても、提供開始日や詳細条件が決まっていないことがあります。その場合、記事から「今すぐ申し込めます」と案内すると、リンク先の状態と合いません。

相談を受け付けるなら、現状を聞く段階なのか、条件を確認して見積りを出せる段階なのかを案内先に示します。受付そのものが始まっていないなら、開始を約束する文言を避け、確定している情報だけを掲載します。予定を載せる場合も、正式に決まった提供条件と見分けられる表現にします。

案内先がまだ公開されていない場合は、まず下書き同士で照合できます。公開時には、読者が実際に確認できる案内を用意します。必要な情報が載った既存ページを使う方法もあれば、記事と案内先の公開時期を合わせる方法もあります。サービスページが完成するまで一般的な解説を一切出せないということではありませんが、読む方が依頼できると受け取る案内は、実際の受付状況に合わせます。

最後は、記事から相談する方と同じ順番で読む

記事の主回答を読み、自社サービスの案内文からリンク先へ進みます。そこで、記事に書かれていた仕事を見つけられるか、自分の依頼が対象かを判断できるか、次にどの方法で連絡するかが分かるかを確認します。会社案内のトップへ移動するだけで、対象サービスを探し直す状態になっていないかも見ます。

事業担当と記事担当が別なら、記事の案内文とリンク先を一組で確認してもらいます。サービス開始前に条件が変わった際も、ページだけ直して記事の約束を残さないよう、関連する記事を一緒に見直せるようにしておきます。

BämのSEO・集客支援では、記事のテーマや構成、公開設定、関連サービスへの案内まで扱います。新しいサービスページの制作は記事制作とは別の範囲です。コラムを準備する段階で、今の案内先にある情報と追加したい説明を確認し、記事とサービスページそれぞれの仕事を整理できます。

参考資料