AIを使って制作されたコラムの原稿が届き、「内容をご確認ください」と依頼された。文章は自然に読めるものの、会社側でどこまで調べ直せばよいか迷うことがあります。
会社側が特に確かめたいのは、その記事が自社の商品や仕事について述べている事実です。提供する範囲、名称、料金の条件、実績、外へ出してよい情報を、現在の運用に照らして確認します。一方、一般的な説明の根拠や文章の編集は、制作側の仕事として確認方法を決めておきます。
一記事の中から「自社について言っている部分」を見つける
例えば、研修会社が「新任管理職研修の選び方」という記事を制作する架空例を考えます。一般的な選び方の説明に続き、自社の研修案内として「全国へ講師を派遣し、教材の作成から実施後の面談まで一式で対応します」という文が入っていたとします。
会社側は、この文を営業や研修担当の実際の対応と照らします。出張できる地域はどこか、教材は既存のものを使うのか新しく作るのか、面談は標準の内容か追加の依頼か。どれも文章の好みではなく、読者が依頼できると受け取る内容です。
「研修内容は合っています」と一文全体をまとめて返すより、事実ごとに答えます。例えば「訪問実施の可否は開催地と日程による」「教材の個別作成は別途相談」「実施後の個別面談は標準に含まない」という回答なら、制作側は対応範囲を変えずに文章を直せます。
原稿内の確認箇所を制作側から示してもらうと、専門外の説明をすべて一から調べることと、自社しか判断できない事項を確認することを分けやすくなります。ただし、印がない箇所でも、自社の仕事と違う説明に気づいたら伝えます。

名称と金額は、今の案内に戻って確かめる
研修の正式名称やコース名は、普段の略称と公開用の名称が違うことがあります。原稿に旧名称が混ざっていないか、別コースの内容を一つにまとめていないかを見ます。略称を使ってよい場合も、最初に正式名称を示すなど、読者が現在の案内を探せる表記にします。
料金が出てくる場合は、金額の一致だけで確認を終えません。一人あたりなのか一回あたりなのか、税の扱いはどうか、講師の交通費や教材費が含まれるかで、同じ金額でも意味が変わります。架空例で個別見積りの研修を扱うなら、以前の一案件の金額を、誰にでも適用する定額として載せないようにします。
古いパンフレットと現行の案内で違いがあれば、どちらの条件が今の受付に適用されるかを担当者が確かめ、制作側へ伝えます。資料を二つ渡して判断を任せるより、「現在はこちらを使用。交通費は別途」という短い回答を添えると、修正の根拠が明確になります。
実績が本当かと、記事に載せてよいかを別に答える
「多くの企業で成果を上げています」と書かれていても、何を実績として扱っているかが分からなければ、そのまま承認しにくいものです。研修を実施した事実、受講者の感想、仕事上の成果は、それぞれ異なる情報です。
架空例で、過去に研修を実施した企業名を挙げるなら、実施記録を確かめたうえで、今回の記事へ名称を載せてよいかを確認します。以前の営業資料に掲載できたことだけで、新しいコラムでも同じ使い方ができると決めないようにします。
受講者が話した感想を使う場合も、誰の、どの研修についての言葉かを確かめます。満足したという感想から、売上や離職率が改善したという効果まで広げることはできません。根拠や公開できる範囲が分からない場合は、その箇所をいったん外すか、確認が済むまで保留と返します。
制作側に資料を渡す際は、記事に必要な公開可能情報を選びます。確認のために顧客名簿や受講者の回答原文を丸ごと渡す必要はありません。自社で確認した結果と、公開してよい説明を返す方法もあります。
会社の回答は、修正文そのものになっていなくてもよい
事実を確認する担当者が、読みやすい記事へ書き直すところまで担う必要はありません。「この部分は違う」「この条件を入れてほしい」「掲載の確認がまだ取れていない」と、該当箇所に答えを返し、文章への反映は制作側に依頼できます。
例えば「面談は追加です」だけでは、申し込めば誰でも利用できるのか、実施条件の相談が必要なのかが残ります。「実施後の個別面談は標準料金に含まれません。対応できる内容と費用は事前相談です」と返せれば、制作側は確認できた範囲で案内を組み立てられます。
営業、サービス担当、公開可否を判断する担当で確認内容が分かれる場合は、一人が回答をまとめます。複数の人から違う条件が返ったときは、会社側で現在の扱いを決めてから制作側へ伝えます。未確認の部分を「たぶん」で確定させないことが大切です。

修正版では、本文以外にも同じ説明が残っていないかを見る
本文の「全国対応」を修正しても、記事タイトルや画像にその言葉が残っていれば、読む人へ違う案内が届きます。会社側の回答を受けた制作側は、見出し、図、画像の説明、検索結果向けの題名や説明文にも同じ条件を反映します。
Googleの生成AIコンテンツに関するガイダンスも、本文だけでなく、タイトルや説明文、画像の代替テキストなどを含めて正確性・品質・関連性を重視しています。会社側は修正版で、自社についての意味が正しくなったかを確認し、制作側は出典との整合や日本語、表示を含めて仕上げます。
確認した版と、保留が残っている箇所を明らかにすれば、前の原稿を誤って公開することも防ぎやすくなります。公開予定までに料金や受付条件が変わった場合は、その変更も伝えます。確認は、記事に使ったAIの名前より、どの事実を現在の案内と照合できたかで進めます。
BämのSEO・集客支援では、AIを使った下書きの後に、根拠や会社情報、日本語を確認して記事を整えます。商品・サービスの事実と公開可否は、お客様にも最終確認をお願いしています。手元の資料や普段のお問い合わせから必要な確認箇所を整理し、文章づくりから公開まで進めます。