
ホームページのリニューアルでメニューを整理するとき、検索窓も外せば画面がすっきりします。ただ、検索回数が少ないだけで撤去すると、特定の資料や商品へたどり着く入口を失うかもしれません。検索された内容と検索後の行動を確かめ、その行き先を新しいメニューから案内できるかを先に判断します。
ここで扱うのは、すでにサイト内検索がある会社の撤去判断です。個別サイトのログや新しい画面案は提示されていないため、実際に検索が使われている割合や撤去後の効果は示しません。
検索回数の前に、何が記録されているか確かめる
管理画面に「サイト内検索」の数字があっても、すべての検索操作が記録されているとは限りません。Google アナリティクスの拡張計測機能は、既定では検索結果ページのURLに特定のクエリパラメータがあると、検索結果表示のイベントを記録します。サイトの検索方法と計測設定が違えば、数字が少ない理由は利用者が少ないからとは限りません。
まず検索窓から試しに語を入力し、結果ページと計測記録が対応するか確認します。記録されていない期間は「利用なし」とは数えません。使える期間が分かったら、検索語を個人が分からない形でまとめ、検索回数が少ない語でも必要な資料へ通じていないか見ます。
検索語と、その後に開かれたページを対応させる
たとえば機器を扱う架空の会社で「取扱説明書」を検索した人が、商品ページの資料欄へ進んでいるとします。その情報は新しいサイトでも必要です。検索窓を外すなら、商品ページや資料一覧から同じ説明へ行ける入口を用意します。一方、検索しても目的と違う記事ばかり開かれているなら、検索回数があることだけを維持の理由にはできません。
Matomoのサイト内検索資料では、検索語、結果なしの語、検索後に見られたページを分けて確認できます。どの計測ツールを使う場合も、集計できる項目と現在の設定を確かめてから見比べます。「結果なし」は情報自体がない場合と、呼び名の違いで見つからない場合を分けて調べます。

新しい入口で、同じ目的を果たせるか試す
検索で見つけた行き先を並べ、新しいサイトのどこから開けるか対応させます。先ほどの例なら「取扱説明書」は商品ページの資料欄へ、「仕様」は製品一覧の絞り込みへ、といった具合です。ただし、検索語に含まれる商品名や用途が幅広い場合、一つのメニュー項目へ押し込むだけでは代わりになりません。
新しい画面案で、検索を使っていた目的を実際に試します。資料を探す担当者がメニュー名を見て行き先を選べるか、スマートフォンでも入口が分かるか、資料まで何度も戻らずに進めるかを確かめます。迷うなら、見出しや分類を直す、資料への直接リンクを加える、検索を残すなど、必要な範囲を選びます。

撤去できる条件を、制作前に決める
計測ができている期間を確認し、検索で探される重要な情報に新しい入口があり、画面案でも迷わず到達できたなら、検索窓を外す判断ができます。逆に、商品数が多く型番で直接探す利用が残る、資料がメニューでは案内しきれない、検索後の行き先が分からないときは、撤去を急がず検索の役割を残して検討します。回数の多寡だけで一律に結論を出しません。
決める際は、検索で見つけていた資料、その新しい入口、確認した担当者を制作メモに残します。検索語に個人名や連絡先が混じっていないかにも注意し、原文のログを必要以上に共有しません。機能を残す場合も、検索結果と新しいメニューの役割が重ならないか確かめます。
Bämのリニューアルと部分改修の相談では、既存の内容と仕組みを確認して改修範囲を考えます。検索ログを匿名化して確認できる範囲と、新しいメニュー案があれば、検索機能を残すか、別の案内に置き換えるかを具体的に検討できます。
参考資料
資料確認日:2026年9月26日。機器を扱う会社と検索語の対応は説明用の仮例で、実際の検索ログや改善実績を示しません。
