移転のお知らせを出すとき、お客様が知りたいのは、新しい住所だけではありません。「いつまで今のお店へ行けるか」「引っ越しの間も受け取れるか」「新しいお店はいつから開くか」が分かると、ご自身の予定に合わせて来店を考えられます。

守口市で店舗の移転を予定している方へ、ホームページに残る旧店舗の情報を整理する方法を紹介します。旧店舗の営業終了、移転に伴う休業、新店舗の営業開始を一つの案内に揃え、日付ごとに来店できる場所を明確にします。そのうえで、住所、地図、入口写真、受け取りの案内を切り替える順番を決めましょう。

「移転日」を、お客様が来店する日へ分けて考える

社内でいう移転日が、荷物や設備を運び込む日を指していることがあります。新しい建物を使い始めても、お客様をお迎えできるとは限りません。ホームページの案内は、引っ越し作業の日ではなく、営業と受け取りができる日を基準に整えます。

守口市は、観光ガイドブック「ことりっぷ 守口めぐり」の電子版を日本語・英語・中国語で公開しています。街歩きの資料や紹介をきっかけに場所を調べる方も想定し、お店の公式ページでは、現在の来店先と営業日を確認できるようにしておきます。

以前に保存した地図、知人から聞いた場所、過去の店舗紹介から訪れる方は、移転のお知らせをまだ見ていないかもしれません。トップページだけで告知せず、店舗案内やアクセスを直接開いたときにも、日付と移転先へ気付ける位置を用意します。

最初に店主と受付担当で、旧店舗の最終営業、新店舗の初日、休業中に受けられる用件を確認します。電話が使えるか、預かり品を渡せるかといった条件も、いつもの営業時間から推測せず、移転期間の実際の体制に合わせて決めます。

旧店舗・休業中・新店舗を、ひと続きで案内する

ここからは、守口市内で移転する靴修理店M08の架空例です。旧店舗Aは一階の路面店で、2026年10月18日18時まで営業。10月19日から22日は移転準備のため、新旧どちらの店舗でも受付と仕上がり品の受け取りを休止します。新店舗Bは市内の別の建物の二階で、10月23日11時から営業を始める設定です。

設備の搬入日は10月20日ですが、この日は来店を受けません。「10月20日移転」とだけ書くと、その日から新店舗で受け取れるように見えるため、お客様への案内では23日の営業開始を明確にします。A・Bは説明用の呼び方で、実際の原稿には番地、建物名、階数まで記載します。

10月18日まで旧店舗、19日から22日は休業、23日11時から新店舗という三つの期間を示す図

予告文は、「旧店舗での営業は10月18日18時までです。10月19日〜22日は受付・お受け取りを休止し、10月23日11時から新店舗で営業します」とまとめられます。この近くに新旧の来店先を示し、これから行く日によって読む場所を選べるようにします。

10月17日にアクセスページを開く方には、まだ営業している旧店舗Aの案内が必要です。予告を出した時点で住所欄を新店舗Bへ全面的に置き換えるのではなく、「10月18日までの来店先」と「10月23日からの来店先」を区別して載せます。

休業期間に入ったら、ページの最初に「10月22日まで移転休業中」と表示し、新店舗での営業開始を続けます。旧店舗の住所は移転前の情報だと分かる位置へ移し、現在の来店先のように大きな地図だけを残さない構成にします。

営業開始後は、新店舗Bの住所、11時〜19時の営業時間、入口を主な案内にします。旧店舗については営業終了日と新店舗への案内を短く残すと、以前の場所を知っている方も同じお店の移転だと分かります。

移転更新表に、情報と切り替える時期を対応させる

更新する箇所を探す前に、旧情報、新情報、切替日、掲載媒体、確認者を揃えます。M08では、次のように一件ずつ書き出します。「住所変更一式」とまとめず、予告の掲載と現在地の切替、個別の受取案内を分けて依頼するための表です。

確認する項目 M08の移転更新表
旧情報 旧店舗A・一階路面店で営業。10月18日18時に終了。店舗案内、アクセス、ページ下部、受取メールに旧店舗の来店先が載っている。
新情報 新店舗B・別建物の二階、東側階段から入店。10月23日11時開店、通常11時〜19時。電話番号は変更なし。19〜22日は両店で受付・受取を休止する。
切替日 10月10日に三段階の予告を掲載。18日18時の旧店営業終了後に休業案内へ。23日は営業開始を店主が確認したうえで、新店の通常案内へ切り替える。
掲載媒体 自店の店舗案内、アクセス、共通住所欄、受取通知。SNSのプロフィール、地図サービス、外部の店舗紹介は担当と手続きを確認し、別に反映を記録する。
確認者 店主が営業日と新しい入口を確定。受付担当が預かり品と受取予定を照合。掲載担当が媒体一覧を管理し、制作担当が自店ページの反映と表示を確認する。

この表のA・Bを実際の住所へ置き換える際は、建物全体の所在地と、お客様が使う入口を合わせて確認します。M08では二階へ上がる東側の階段が入口です。旧店舗の路面入口の写真を、新しい住所の横へ残すと、別の扉を探すことになるため、写真も同じ来店先へ揃えます。

地図の地点が新しくなっていても、階数や階段の位置は十分に伝わらない場合があります。建物を見分ける写真と、使う入口の写真を用意し、短い道順を添えます。階段の利用が難しい方への対応は、実際にできる方法を店側で確認して案内し、設備やサービスを写真だけで推測しません。

予告を見せる場所と、当日の来店先を分ける

トップのお知らせは移転を知る入口、店舗案内は来店できる日と場所を確認する場所、と役割を決めます。アクセスページにも移転期間の短い案内を置き、トップへ戻らなくても旧店終了と新店開始が分かるようにします。

移転の予告から、来店日に応じて旧店舗、休業案内、新店舗を確認する関係を示す図

ページ下部など、全ページに出る住所欄も対象です。予告中は現在の来店先に終了日を添え、新店舗の営業開始へ案内します。休業中は新住所だけを表示して営業しているように見せず、休業と開始日も一緒に伝えます。各ページに別々の文章がある場合は、切替日に確認する箇所を一覧にします。

旧店舗で過去に行った催しや、当時の店内紹介は、記録として残せる情報です。「2024年の旧店舗での様子」など時期と場所を明示し、現在の来店案内へ進めるようにします。過去の写真をすべて新店舗の写真へ置き換えると、当時の記録が分からなくなります。

一方、今も来店案内として使うPDFや、受取時に渡す紙面は現行の情報へ直します。古い住所を見つけたら一律に消すのではなく、その資料が現在の来店に使われるものか、過去の記録かを確認します。配布済みの紙を見て来る方のためにも、公式の案内を読み直せる入口を残します。

店舗案内のURLを変える必要がある場合は、旧URLを開いた方が移転の説明と新しい来店先へ進めるよう、対応表を制作会社へ渡します。サイト全体のURL変更を移転に合わせて行うかは別に検討でき、住所を直すためだけに全ページを作り直す必要はありません。

休業中に受け取りの約束がある方へ、個別に確認する

移転のお知らせを公開しても、すでに約束した受取日時が自動的に変わるわけではありません。M08で預かっている靴の記録を確認したところ、10月21日に旧店舗で受け取る予定が一件残っていたとします。この日は両店舗とも受取を休止するため、受付担当からお客様へ連絡して調整します。

10月21日の旧店舗受取予定を見つけ、個別に連絡し、変更日時と場所の合意を確認する流れを示す図

連絡では、予定していた日時に受け取れないことをお詫びし、23日以降の新店舗でのお渡しなど、実際に対応できる方法をご相談します。23日の11時からならすべてのお客様が来られると決めつけず、ご希望を伺い、日時と場所を改めて確認します。

受付の記録には、連絡した日、返答の有無、合意した受取日時と店舗を残します。メールを送っただけの段階は「連絡済み」であり、「変更確認済み」とは分けます。新しい日時が決まったら、受取案内や後から送る通知にも同じ場所が入っているかを見ます。

休業中の問い合わせ方法も用意します。この例では電話番号は変わりませんが、19〜22日は電話対応を休止します。フォームは送信でき、内容は23日から順次確認・返信する運用です。送れることと、休業中に返答や受け取りができることを区別して書きます。

預かり品を新店舗へ運び込む作業と、お客様へ渡せる状態の確認も別です。店側で品物と受取記録を照合し、どの予定から新店舗で対応できるかを確かめます。ホームページ制作の担当へは個々のお客様の詳しい情報を広く渡すのではなく、通知の文面や必要な表示項目を整理して相談できます。

自店の更新と、外部媒体での反映を別に記録する

自店ページを更新しても、SNSのプロフィール、地図サービス、外部の店舗紹介まで同時に変わるとは限りません。媒体ごとに管理する方を確認し、同じ営業日と来店先の資料を使って修正を進めます。紹介先には、旧店の終了日と新店の開始日を一緒に伝えると、予告と営業中の案内を区別してもらいやすくなります。

Googleはビジネス プロフィールの編集内容の反映について、変更後の情報が承認済み、不承認、保留中の状態で示されることを説明しています。修正を送った日と、利用者が見る画面で確認できた日は別に残します。住所を直す手続きも、管理中のプロフィールと事業の状況に合う公式案内を確かめて進めます。

移転の前後には、店名を検索した結果だけでなく、保存していた旧店舗のURL、地図のボタン、配布済みの案内からも開いてみます。どの入口から来ても、現在は休業中なのか、新店舗で営業しているのかが読み取れる状態を目指します。

外部の案内がまだ変わっていないときは、依頼した内容と相手先の返答を確認します。自店ページまで古い住所へ戻して表示を合わせるのではなく、自店では正しい移転案内を保ちながら、必要な修正を続けます。

切替原稿と確認資料を揃えて、制作を依頼する

制作会社には、移転更新表、新旧の店舗案内URL、確定した営業日、住所と入口の資料、差し替える写真を渡します。「新住所へ変更したい」だけでなく、「18日までは旧店へ、19〜22日は来店を休止、23日から新店へ案内したい」と伝えると、必要な画面と切替時期が明確になります。

作業のまとまり 依頼する内容と確認点
文章・写真の更新 予告、休業、新店営業の三つの原稿を用意。店舗案内、住所欄、地図、入口写真を各段階に揃える。
ページの構成 アクセスからも移転案内が読める位置を作る。旧URLや旧店舗の記録から、現在の来店案内へつなぐ。
切替と通知の仕組み 担当者による更新か、日時を指定する機能かを決める。受取通知の店舗表示や休業中のフォーム案内も確認する。
更新後の確認 店主が営業と入口、受付担当が受取案内、掲載担当が外部媒体、制作担当が自店の表示とリンクを確認する。

日時を指定して自動で切り替える場合も、予定変更があったときに止める方と連絡先を決めます。新店舗の営業開始が延期されたら、予約した表示が先に「営業中」へ変わらないようにします。切替機能を加えるか、担当者が確認して手動更新するかは、作業量と確認体制を見て選べます。

Bämのホームページ保守・管理では、会社情報や営業時間、文章・写真、PDF・リンクなどの修正を案内しています。新しいページや機能、撮影を加える場合は、既存情報の修正と分けて作業範囲を確認します。

切り替える場所が多く、既存のページ構成から整理したい方は、守口市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。移転更新表と現在の案内をもとに、三段階の表示、共通住所欄、通知の修正をどこまで依頼するか相談できます。

三つの来店日で、案内の行き先を確かめる

最後に、10月17日、21日、24日に来店したい方のつもりで確認します。17日は旧店舗A、21日は両店舗で受付・受取を休止、24日は新店舗Bという答えになるかを見ます。新住所が載っているだけで確認を終えず、その日に利用できるかまで読み取れることが大切です。

すでに21日の受取予定をお持ちの方については、一般ページとは別に、連絡と変更の確認が済んでいるかを照合します。移転後も以前の場所を覚えているお客様が安心して訪ねられるよう、過去の案内から新しい来店先へ、順番に説明をつないでいきましょう。

店舗移転に合わせてホームページを整えたい方は、守口市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。営業終了・休業・営業開始の予定と移転更新表から、文章や写真、案内の切替方法をご相談いただけます。

参考資料