観光の途中に立ち寄っていただくお店のホームページには、周辺施設や季節の楽しみ方を紹介した記事が残っていることがあります。リニューアルでは、こうした案内も今の来店に使えるかを確かめてから、新しいサイトへ移したいところです。
整理の出発点は、施設の現在の状況を確認し、その変更がお店の紹介文や来店プランのどこに関係するかをたどることです。過去の記録として残したい記事と、これから出かける方が使う案内を分けると、直す範囲を決めやすくなります。
施設名だけでなく、いつ・何を利用できるかを確認する
周辺施設を紹介するときは、施設の一般案内に加え、対象の年や期間を示したお知らせを確認します。たとえば岬町は、2026年6月9日付の令和8年度の淡輪海水浴場開設中止のお知らせで、その年度の開設を見送ると案内しています。
一方、町にはときめきビーチの一般紹介もあります。施設を紹介するページと、特定の年度の利用を知らせるページは役割が異なります。更新日の新しさだけで選ばず、何について、いつの状況を伝えているかを読み合わせることが大切です。
この例で確認できるのは、令和8年度の海水浴場の開設見送りです。周辺のお店の営業や、公園のすべての利用、翌年の予定まで同じ状態と判断することはできません。自店の文章を直す際も、「海水浴を組み込んだ来店案内」のように、確認した内容に関係する部分を見つけます。
交通についても同様です。以前の記事に載せた便や乗り場が現在の来店経路に使われているなら、交通事業者の案内で対象日と経路を確認します。観光施設の紹介ページに載る時刻をそのまま移すのではなく、実際に使う交通の案内先へつなぐ形を考えます。
確認した内容は、施設名、対象の期間、確認先のURLが分かる短いメモで十分です。情報が見つからない箇所は、確認できたことと分けて残します。古い案内を「現在も同じ」として移さず、制作中に確かめる項目として共有できます。
施設の変更から、自店の案内をたどる
ここからは、海辺の観光と昼食を組み合わせて紹介している、架空の飲食店を例にします。サイトには、周辺スポットの一覧、海水浴後に立ち寄るプラン、アクセス地図、以前の夏を紹介する記事がある設定です。
周辺スポットの一覧だけを修正しても、トップページに「海水浴のあとは当店で昼食を」と残っていれば、今もその過ごし方ができるように伝わります。施設名を探すだけでなく、「海水浴のあと」「夏のお出かけコース」など、その施設の利用を前提にした文章も読んでいきます。

例のお店なら、まず今の来店に使うプランを見直します。海水浴を前提にした紹介を外し、実際に案内できる食事やお店までの行き方を中心に整えます。別の観光スポットを勧める場合も、その利用条件を確認してから紹介します。
地図では、その施設が「営業している立寄り先」なのか「場所を伝える目印」なのかを見ます。目印として残す場合でも、今もその場所で見つけられるか、入口までの道順が通るかを確認します。施設の名前を消すだけで道順が分からなくなるなら、駅や道路など、確認できる別の目印で説明し直します。
写真の中にも、古い案内が入っていることがあります。周辺コースを描いた画像や、施設名を載せた地図は、本文を直しても表示が変わりません。元の画像を修正できるか、新しく作る必要があるかを、移行するページと一緒に確認します。
このように、同じ施設が関わる箇所をまとめて見ると、「紹介文を一か所直す」依頼か、「来店プランと地図も作り直す」依頼かが分かります。リニューアルの見積りを相談するときにも、修正の範囲を具体的に伝えられます。
過去の記事は、当時の記録として移す
以前の夏の出来事や、お店が参加した催しの記事は、現在の観光案内とは別に価値があります。残したい写真や文章は、当時の記録だと分かる形で移せます。すべてを現在形に書き換えると、何年の出来事だったかが分かりにくくなります。
例のお店で過去の夏の記事を残すなら、年を含む日付を保ち、冒頭に「この記事は当時の様子を紹介したものです。現在の来店方法は店舗案内をご覧ください」と添える方法があります。写真の説明も当時の内容に合わせ、今利用できる施設の案内と混ぜません。
過去記事への入口も見直します。「周辺で楽しめること」という現在の案内欄にそのまま並べるより、「これまでのお店の便り」など、記録だと分かる一覧に置くと読みやすくなります。検索や以前のリンクから直接読みに来る方には、記事の冒頭でも時期が分かるようにします。

以前の予約ボタンや、終了した催しを申し込むリンクが残っている場合は、当時の受付と今のお店の案内を分けて整えます。新しい行き先へ誘導する際も、別の内容であることを伝えます。記事を読んだ方が、昔の催しを今申し込めると思って進まない構成にします。
移す内容と確認待ちを分け、公開前に来店の流れを読む
制作会社へ渡す資料には、元のページと、新しいサイトでどう扱いたいかを並べます。例のお店なら、来店プランは現在の内容へ修正、地図は目印と経路を確認して更新、過去の夏の記事は日付を保って記録として掲載、という整理です。
確認できていない再開予定などは、公開原稿と区別しておきます。予定が確かめられない場合は、その予定を使わない案内にするか、確認後に追加するかを決めます。制作を進めるために、空欄を推測で埋める必要はありません。
新しいサイトができたら、現在の周辺案内から店舗への道順、過去記事から現在の店舗案内へ、それぞれ実際に読んで進みます。文章だけでなく、地図画像やリンク先にも古い前提が残っていないかを確認します。施設の変更があったときは、この組合せを見直すようにしておくと、次回の修正箇所も探しやすくなります。
Bämのホームページ制作では、現在のページや資料をもとに、原稿と構成を整理します。周辺観光の紹介を活かしてリニューアルしたい場合は、岬町でホームページの制作・改善をご検討の方へのご案内をご覧ください。残したい記事と、来店前によく読まれる案内を見せていただくと、移行する内容と修正の範囲を相談できます。