ホームページのアクセス欄を更新していても、お客様が見ているのは、以前に保存したPDFや、商品ページから開く古い案内かもしれません。リニューアルでは、駅名や地図を直す作業に加えて、どの入口から、どの案内が開くかを確かめることが大切です。

箕面市で店舗ホームページの見直しを検討している方へ、駅・アクセス情報を整理する方法を紹介します。箕面萱野駅の開業後に変わった交通の案内と、今も使える店までの道順を分け、Webページ、PDF、案内メール、配布物をアクセス情報の移行表へまとめます。

駅の開業を、店舗の案内を見直すきっかけにする

箕面市の交通アクセスでは、2024年3月23日に箕面船場阪大前駅と箕面萱野駅が開業したことを案内しています。北大阪急行電鉄の延伸プロジェクトでも、千里中央駅から箕面萱野駅までの延伸区間と開業日を確認できます。

開業前に作った店舗案内には、「千里中央で下車してバスへ」といった説明が残っているかもしれません。だからといって、市内のすべてのお店の案内を箕面萱野駅へ置き換えるわけではありません。店の場所と来店される方の出発点に応じて、現在も使える経路、新たに加える経路、確認が必要な経路を分けます。

調べるものは、交通機関の区間、駅から店舗までの区間、情報を開く入口の三つです。鉄道の延伸は公式資料で確認できても、店の入口までの道順や歩行時間は別に確認します。また、正しい道順を作るだけでは、古いPDFを開くリンクまでは変わりません。

鉄道の区間、駅から店舗までの道順、案内を開く入口を分けて確認する図

まず、現在のホームページと、普段お客様へ渡している案内を一緒に用意します。店内で「アクセスはこちら」と案内している画面、メールの文面、紙面の二次元コードも対象です。管理画面のページ一覧だけでなく、お客様が実際に開く順番から探すと、見直す場所を絞りやすくなります。

現サイトは新しくても、旧PDFが開く場合を考える

ここからは、箕面萱野駅から徒歩で来店できる場所にある雑貨店N01の架空例です。店舗の住所と入口は変わっていません。現在のアクセスページには、店主が駅から店まで確認した案内が載っていますが、2022年に作った配布用PDFには「大阪方面から電車の方は千里中央で必ず下車」と残っている設定です。

N01では、商品ページの「来店案内をダウンロード」、お客様へ送る案内メール、配布済みの紙面の二次元コードが、この旧PDFを開きます。トップページからアクセスを探した方は新しい説明を読めても、商品を見てからダウンロードした方は、開業前の案内を読むことになります。

この場合、現在のアクセスページをもう一度書き直すだけでは足りません。旧PDFへの入口を見つけ、改訂した資料へ案内する必要があります。「ホームページは直っています」と確認を終える前に、商品ページから実際にダウンロードして、最初のページに何が書かれているかを見ます。

商品ページ、案内メール、配布済みの紙の二次元コードから同じ旧アクセスPDFが開く関係を示す図

旧案内にある「必ず下車」という表現は、箕面萱野駅からの来店を選べるN01の現在の説明と揃っていません。改訂版では、確認済みの箕面萱野駅からの案内を示し、ご自身の出発地に合わせて交通機関を調べられるようにします。所要時間や乗換回数を一律に約束する文章にはしません。

一方、千里中央からのバス案内は、現在の運行、停留所、店までの経路を確かめます。以前の資料に載っていることだけでは今も使えると判断できず、新駅ができたことだけでも廃止されたとは判断できません。確認前は改訂版への転載を保留し、確認する資料と担当を決めます。

移行表は、案内の中身と掲載場所を一組にする

アクセス情報の移行表では、旧案内、現行の起点、掲載場所、更新確認の四項目を揃えます。N01の例では、次の内容を一枚にまとめ、残す説明と修正する入口を制作会社へ渡します。

項目 N01のアクセス情報の移行表
旧案内 2022年の配布用PDFに「大阪方面から電車の方は千里中央で必ず下車」。旧バス案内も載っている。現在のアクセスページとは説明が異なる。
現行の起点 箕面萱野駅からの、店主が確認済みの徒歩案内を採用。千里中央からのバス案内は運行と経路を確認するまで転載を保留。店舗の住所・入口は変更しない。
掲載場所 現在のアクセスページ、配布用PDF、商品ページのダウンロード、案内メール、配布済み紙面の二次元コード。旧PDFのURLを直接開く場合も対象にする。
更新確認 店主が駅から入口までの説明、掲載担当が旧資料と参照元、制作担当が改訂PDFとリンクを確認。旧URLから開いても改訂理由と現在の案内が分かるかを確かめる。

表には「古い駅名」のような大まかなメモだけでなく、実際の一文と、その文章が載っている場所を残します。PDFの何ページか、メールのどの定型文かまで記録すると、担当が変わっても同じ資料を確認できます。別の場所に同じ文章があれば、一つの修正にまとめず掲載箇所を追加します。

確認済みと未確認を分けることも大切です。N01では箕面萱野駅からの案内は現行資料として使えますが、旧バス案内は確認待ちです。一つの表に並んでいるからといって、すべてを新サイトへ移すとは決めず、それぞれの判断を記録します。

古い写真についても、何を写したものかで扱いが変わります。店舗の住所や入口が変わっておらず、現物と一致する写真は使える場合があります。反対に、千里中央側の出口や乗り場を写した写真を、箕面萱野駅の案内へ流用すると、本文の駅名だけが新しくても景色が合いません。

駅名の置換ではなく、案内する区間を確かめる

新しい道順を用意する際は、どの地点から店の入口までを説明するのかを決めます。駅の改札、地上へ出る場所、途中の分岐、最後に入る扉を確認し、写真と文章の向きを揃えます。出口番号や歩行時間は推測で補わず、店側が現地で確認した資料を制作担当へ渡します。

交通機関の時刻や運行は、現在の公式案内を確認する入口を置きます。駅から店までの道順は自店の案内で補い、古い資料のバス時刻をそのまま新しい画面へ写さないようにします。変更されやすい情報をどこで確認するかが分かると、公開後の更新も引き継ぎやすくなります。

「最寄り駅」という言葉も、以前の原稿を引き継ぐ前に確認します。別の駅や交通手段から来られる方に役立つ案内があれば残し、単に新しい駅だから優先すると決めません。現場でよく尋ねられる出発点と、現在案内できる経路を整理して、必要なものを選びます。

経路を確かめる際は、店まで着けることと、どなたでも同じように通れることを区別します。階段や段差、使える出入口などは個別に確認し、歩行時間が短いという理由だけで使いやすさまで保証しません。確認できた条件を、道順の近くで簡潔に説明します。

配布済みの入口から、改訂した案内へつなぐ

N01では、現在のアクセスページに合わせた改訂PDFを作り、商品ページのダウンロードと、今後送るメールのリンクを更新します。改訂した資料には、確認した時点と、現在のWeb案内を読めるURLを入れます。印刷して持参する方にも、どの版を見ているかが伝わる形です。

配布済みの紙にある二次元コードは、その紙面のままでは書き換えられません。コードが指す旧PDFのURLを自店で管理しているなら、そのURLを開いたときの案内も検討します。N01では、更新を知らせるページへ案内し、現在のアクセスと改訂PDFを選べる形を制作会社へ相談する案です。

旧PDFを開くつもりだった方には、移動先で「アクセス案内を更新しました」と分かる説明を置きます。店名や商品の宣伝だけのトップページへ移すより、現在の道順と印刷用PDFをすぐ見つけられる構成にします。PDFが直接開くと思っていた方の操作も含めて、移動先を決めます。

旧URLから開く案内は移行を整え、端末に保存済みのPDFや印刷済みの紙は別に差し替えを案内する図

ただし、すでに端末へ保存されたPDFや、印刷した紙の本文が自動で新しくなるわけではありません。これから来店予定の方へ旧資料を送っていた場合は、必要に応じて改訂版をご案内します。次に配布する紙面やメールを直すことと、すでに渡した案内への対応を別に管理します。

外部の店舗紹介に旧PDFのURLを載せてもらっている場合も、管理する窓口に現在の案内先を伝えます。自店で変更できるリンクと、修正をお願いするリンクを分けて記録します。依頼しただけで相手先の掲載も変わったと判断せず、実際に開いて確認します。

2022年の資料を記録として残したい場合は、現在配布するアクセス案内と保管場所を分けます。過去資料として時期が分かる形にし、現行版への案内を添えます。資料の年だけを新しくして、古い経路の説明を残す更新にはしないようにします。

リニューアルの依頼を、原稿・資料・入口に分ける

相談時には、現在のアクセスページ、旧PDF、商品ページ、案内メールの見本、紙面の二次元コードを揃えます。「新しい駅の情報を載せたい」に加えて、「現サイトは更新済みですが、配布用PDFとそのリンクが古いままです」と伝えると、必要な改修範囲が具体的になります。

依頼する作業 準備と確認の分担
経路の原稿と写真 店主が使う駅、出口、店までの経路、入口を確認。制作担当が現在の説明を整理し、必要な写真・図の配置を考える。
配布資料の改訂 掲載担当が旧PDFの元データと使用箇所を集める。制作担当がWebとPDFの内容を揃え、店主が経路と版を確認する。
旧URLとリンク 制作担当が旧PDFのURLからの行き先と改訂版の入口を設計。掲載担当が商品ページ、メール、紙面、外部紹介からの到達を照合する。
公開後の更新 店側が経路や入口の変更を確認して連絡。WebとPDFを更新する箇所、旧版を保管する場所、外部へ依頼する担当を決める。

文章やリンクの修正、PDFの組み直し、旧URLの扱い、新しい案内ページの追加は、作業を分けて確認します。PDFの元データが残っていない場合は、その資料を編集し直せるか、作り直しが必要かも相談します。新しい見た目を決める前に、正しい情報と移行先を揃えると、確認のやり直しを減らしやすくなります。

Bämのホームページ保守・管理では、文章・写真、PDFやリンクの更新を案内しています。新しいページや機能などを加える場合は、既存の修正と別に作業範囲を確認します。駅から店舗までの現地確認や撮影を依頼したいときも、どこまで含めるかを具体的に相談します。

旧資料と現在の案内を集めたものの、リニューアルでどこまで直すか迷われたら、箕面市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。アクセス情報の移行表から、残す原稿、改訂する資料、つなぎ直す入口を一緒に整理できます。

新サイトの入口だけで、確認を終えない

公開前は、新しいアクセスページを開く場合、商品ページからPDFを読む場合、配布済み紙面の二次元コードを使う場合を試します。N01なら、どこから入っても開業前の一律の下車案内へ戻らず、現在の駅からの道順と改訂PDFに進めるかを見ます。

あわせて、端末に保存された旧PDFは変わらないことを担当者間で共有します。リニューアルは、新しい画面を作る作業だけではなく、お客様がすでに持っている入口とのつながりを整える機会です。確認済みの経路と、今後も見直せる資料の置き場所を揃えておきましょう。

店舗のアクセス案内を整理したい方は、箕面市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。現在のページと旧資料、アクセス情報の移行表をもとに、リニューアルに必要な原稿・写真・リンクの対応をご相談いただけます。

参考資料