「この製品を別の色にしたい」「形も少し変えたい」。プラスチック製品の相談では、二つの希望が一緒に届くことがあります。ホームページの選択欄が色変更か形状変更のどちらか一つだけだと、入力された内容の一部を、受付後に改めて伺うことになりかねません。
標準仕様を選ぶ案内と、変更したい部分を伝える案内を分け、複数の希望を一件の相談として残せる形に整えます。色について確認できても、形状や型の検討が残っていれば、製品全体が決まったことにはしません。ここでは、樹脂ケースの色と取付部分を変える例から、掲載ページと入力・通知の改修を考えます。
標準品の一覧と、変更を相談する入口を分ける
大阪府の松原市における基本計画の概要は、金属製品、食料品とともにプラスチック製品の製造業を挙げています。こうしたものづくりの仕事を紹介するサイトでは、材料や設備の説明に加えて、何をそのまま選べて、何を相談できるのかが分かる商品案内が役立ちます。
標準品の掲載では、材質、外形、色を別々に並べるだけでなく、実際に扱う組み合わせを示します。たとえばタカチ電機工業のSWシリーズでは、材質タイプごとに色を案内し、型番表でも材質と色を対応させています。同じシリーズ名でも、すべての条件を自由に組み合わせられると見せない構成の参考になります。
以下は、松原市の架空の製造会社M05が、ふた付き樹脂ケースP05の案内を改修する例です。P05の標準仕様はABS製、外形120×80×35mm、取付耳なし。ライトグレーと黒の二色を扱い、それぞれP05-G、P05-Bという品番で区別する設定にします。数値や品ぞろえは説明用の条件です。
商品詳細には、二品番の写真、材質、外形、取付耳がない形状を載せます。「標準仕様で見積を相談する」と「色・形状の変更を相談する」を近くに置き、どちらも営業が数量などを確認して見積を返す方式にします。この例はサイト上で注文や決済を完了する仕組みではありません。
標準品であることと、希望数をすぐに納品できることも分けます。P05-Bを選べても、30個の在庫や希望納期まで確認済みとは限りません。現在のページが紹介と見積相談を担うなら、未確認の「即納」や標準品の自動注文を追加せず、普段の受注方法に合わせた案内にします。
紺色と取付耳の二つの希望を、一件に残す
今回のお客様は、P05を基に30個の製作を相談したいと考えています。希望は、標準色以外の紺色と、本体と一体になった取付耳を二か所加えることです。希望色の見本C05と、耳を付けたい場所を記したスケッチS05を用意しています。
M05の旧フォームには「標準品」「色変更」「形状変更」という一つだけ選べる欄があるとします。最初に形状変更を選び、続いて色変更を選ぶと、最後の色変更だけが担当者へ届く作りです。備考に取付耳の話が残っていても、受付の分類が色変更だけだと、確認すべきことを見落としやすくなります。
改修では「色を変えたい」「形を変えたい」を両方選べるようにし、それぞれの希望を残します。色の欄には「紺色・見本C05」、形状の欄には「本体一体の取付耳二か所・スケッチS05」と記入できます。基にする製品P05、今回30個という数量、連絡先は一件の相談にまとめます。

この段階のC05とS05は、お客様の希望を伝える資料です。S05が添付されているだけで、M05が製作方法や寸法を承認したことにはしません。見本の受け取り、希望の確認、製作条件の決定を区別し、営業と製造担当が次に何を確認するか分かる受付にします。
まだ色番号や寸法が分からない場合も、現状を伝えられる欄を残します。「取付位置を相談したい」「見本は後から渡したい」と書ければ、担当者から確認方法を案内できます。お客様に金型の改修方法まで選んでもらう必要はなく、使い方と変更したい箇所を伺う入口にします。
色の希望が分かっても、形状と型の確認は続ける
色変更では、希望する色と、その色を製品でどう表すかを分けて確認します。タカチのカラー・カスタム関連資料には、指定色の塗装と、指定色での樹脂成形が別に案内されています。指定色の樹脂成形は材質や機種で最低ロットが異なるとされており、色名だけでは依頼条件が決まらないことが分かります。
M05でも、C05で希望色を特定できたことと、30個をその色で製作できると決まったことを分けます。材料から色を付けるのか、塗装を検討するのか、見本をどう確認するのかは製造担当と相談します。掲載する条件は自社の方法に合わせ、他社の最低数量や日数をそのまま使いません。
ページの色見本は選ぶ際の手掛かりにし、画面で紺色を選んだだけで仕上がりの色まで承認したことにしない流れを示します。M05から確認用の見本を提示する場合は、見本番号と確認する範囲を案内します。色の検討用なのか、今回の製品の仕上がりを確認するものなのかを揃えると、返答の意味も伝わります。
形状については、本体一体の取付耳を二か所加える希望を、標準品の色替えとは別に製造担当へ渡します。型とは、ここでは樹脂を成形するために使う金型を指します。標準のP05を作る型があるという情報だけで、取付耳を加えた形も同じ条件で作れるとは判断しません。
製造担当は、現在の型の仕様や使える条件、耳の位置・形・用途を確認し、必要な変更と作り方を検討します。必ず新しい型を作る、必ず既存品への追加工だけで済む、とサイトで先に決める説明にはしません。お客様には「標準形状から変える箇所を確認し、製作方法と費用をご案内します」と伝えられます。
本体と一体の耳を希望されているのに、別部品の取付金具へ黙って置き換えることも避けたいところです。別の方法を提案する場合は、どこが希望と違うかを示し、選んでいただいてから仕様へ反映します。色が同じであっても、別の取付方法を採用したことにはなりません。
仕様選択票に、確認範囲と改修する場所を記入する
P05の情報を、製造会社と制作会社が一緒に使える仕様選択票へまとめます。標準品の説明、個別相談の希望、社内で確認する仕事を対応させるための表です。型の詳細やお客様の資料を、そのまま一般公開する表ではありません。
| 項目 | M05の仕様選択票・記入例 |
|---|---|
| 標準品 | P05-Gはライトグレー、P05-Bは黒。ABS、外形120×80×35mm、取付耳なし。商品詳細で二品番を比較できるようにする。 |
| 色変更 | 今回は紺色を希望、参照はC05。色の特定、製作方法、見本での確認を区別し、形状変更と同時に受け付ける。 |
| 形状変更 | 本体一体の取付耳二か所を希望。S05は希望スケッチで、製作条件の確定図ではない。用途と位置を製造担当が確認する。 |
| 型の確認 | 標準型があることと、変更形状へ対応できることを分ける。使える条件、変更の要否、作り方を製造担当が検討する。 |
| 見積 | 今回30個について色・形状・必要な準備を揃えて提示。色の希望確認だけで、全体の見積や受注を確定しない。 |
| 変更するページ | 標準品一覧、P05詳細、色・形状変更の案内、見積相談の入力・確認・完了画面と返信文。 |
| 必要な機能 | 複数の変更希望、元の製品、数量、資料とその役割を一件に保持。選び直した後も、残る希望を通知へ渡す。 |
| 更新担当 | 製造担当が標準仕様と変更条件、営業が見積・返信を確認。掲載担当がページ・選択肢・案内文を更新する。 |
商品詳細では、標準の写真と仕様を先に示し、変更相談ではどの部分を変えたいかを図で案内します。標準写真を画像加工で紺色にしただけのものを、納品済みの実物として掲載する進め方にはしません。相談例の図なら、希望している形と、製作できると確認した形の違いを説明できます。
個別の進行を記録する際は、「色:C05で希望を特定」「形状・型:検討中」「全体見積:未提示」のように分けます。確認済みという印が一つしかない一覧では、色の欄を確認したときに全体まで完了して見えないか、実際の使い方から確かめます。

条件が揃った後は、対象の製品、決めた色・形状、数量、準備費を含む見積、日程を同じ案内で確認してもらいます。タカチのカスタム製品の案内でも、加工内容の承認と見積・注文の手順を示しています。自社では何を確認してから発注へ進むのかを、受付直後の自動返信と分けて説明します。
色を標準に戻しても、形状の希望は消さない
入力の途中で、お客様が「色は標準の黒でよい」と考え直した場合を確認します。紺色の希望を外してP05-Bの黒へ変更しても、本体一体の取付耳二か所という希望は残ります。この相談を、耳のない黒の標準品30個へ自動的に変えないことが改修の要点です。
確認画面には「色:標準の黒」「形状:取付耳二か所の追加を希望」「数量:今回30個」と表示します。C05が色の指定として必要なくなったなら、その用途を外したことが分かるようにします。すでに送信済みの相談を変更する場合は、元の希望を履歴に残し、現在有効な希望と区別します。

完了画面、控えのメール、担当者への通知も同じ組み合わせにします。「黒を選択したので標準品」という判定が残ると、画面では耳を希望できても、営業には標準品の相談として届いてしまいます。ボタンの見た目に加えて、保存する内容と通知を照合します。
反対に、取付耳の追加をやめ、紺色だけを希望する場合も試します。両方の変更を取り下げたときは、標準品の条件と数量を改めて確認できるようにします。選択を戻したことだけで見積の了承や発注まで済んだ扱いにせず、その画面が担う受付の範囲を保ちます。
説明の整備と、選択・通知の改修を分けて相談する
今の自由記入欄で二つの希望を受けられ、控えと通知にも残るなら、まず標準品の説明と記入例を加える方法があります。一方、単一選択で前の希望が消える、標準色へ戻すと形状変更まで外れる場合は、文面だけでなく入力と記録の動作を直す必要があります。
| 依頼する作業 | M05の改修依頼例 |
|---|---|
| 原稿・図 | 標準二品番と変更相談を整理。紺色と取付耳の複合希望、希望色だけ確認できた状態、黒へ戻した後の例を載せる。 |
| 入力・通知 | 色と形状を両方受け、選び直した後の品番・希望・数量・資料を確認画面、控え、担当者への通知まで揃える。 |
| 記録・更新 | 色と形状の確認範囲を分けて残す。標準仕様が変わる際は原票からページ・写真・選択肢を更新し、過去の相談を一括変更しない。 |
仕様選択票と、標準品の原票、公開できる写真、現在の入力画面、実際の相談メールを制作会社へ渡します。個別のお取引先の資料は公開用と区別し、必要に応じて伏せます。見積の自動計算まで希望する場合は、どの条件なら金額を決められるのかを製造・営業で確認し、今回の受付改修と別に検討します。
Bämのホームページ制作サービスでは、事業の説明や原稿、更新機能、問い合わせの動作を含めて制作範囲を考えます。複数の変更希望を受ける画面を整えたい方は、松原市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。P05のような一件の入力例があると、文章を加える箇所と、選び直しや通知を直す箇所を具体的に相談できます。
公開前は、標準の黒だけ、紺色だけ、取付耳だけ、両方を希望する四通りを試します。さらに両方を選んでから色だけを戻し、耳の希望が残るところまで確認します。製造担当には確認範囲の表を、受付担当には届く通知を見てもらい、相談された内容を次の判断へ渡せる状態に仕上げます。
参考資料
- 大阪府:大阪府松原市における基本計画の概要(同意日:令和6年12月26日)
- タカチ電機工業:SWシリーズ
- タカチ電機工業:カラー・カスタム関連資料(指定色の案内)
- タカチ電機工業:カスタム製品
- Bäm:ホームページ制作サービス一覧