製造業の設備ページにメーカー名と型番を載せていても、設備を入れ替えた際にどこまで直すかが決まっていないと、古い加工条件や写真が残ることがあります。反対に、メーカーの製品ページが新しくなっただけで、自社設備の説明まで新仕様へ書き換えてしまうことも避けたいところです。

更新しやすくするには、機械を識別する情報、自社での導入状況、現在相談できる加工条件を分けて載せます。それぞれ何を根拠に確認し、どんな変更があったときに見直すかを決めると、型番の修正だけで更新を終えずに済みます。

型番は、導入した機械を確かめるために使う

設備名、メーカー、型番は、機械の種類や仕様を確認する手掛かりです。掲載するときは、現物の銘板や導入時の資料、設備台帳を照合します。シリーズ名だけでは機種を区別できない場合は、正式な型式まで確認します。

ただし、同じシリーズに複数の仕様があることもあります。例えばヤマザキマザックのVCNシリーズの製品紹介には、主軸の標準仕様とオプションの区別が示されています。製品紹介にある機能をすべて自社設備が備えていると考えず、実際に選んだ仕様に合わせて説明します。

メーカーの公式資料は仕様の確認に使えますが、今公開されている資料が導入時の機械と同じとは限りません。確認に使った資料名や版、該当する機種を社内に残しておくと、後の更新でも根拠をたどれます。公開ページへ細かな管理情報をすべて載せる必要はありません。

設備表の項目を、変わる理由で分ける

一つの備考欄に「型番、台数、導入予定、加工できる材料」を詰め込むと、一部分の変更で文章全体を見直すことになります。設備表や管理画面を作る際は、次の情報を区別して持てる形を考えます。

  • 機械の情報:設備の種類、メーカー、型式、導入した構成に対応する仕様。
  • 自社での導入状況:設置拠点、掲載対象の台数、導入予定か使用中かなど、公開するために必要な状態。
  • 加工の案内:現在相談を受けている材料や工程、個別の図面で確認する条件。

公開時に三つの大きな表へ分けるという意味ではありません。同じ設備紹介の中でも、項目の意味を分ければ更新箇所を判断できます。「設備仕様」と「加工のご相談」を別の見出しにするだけでも、数値の読み違いを減らせます。

仕様の数値を載せる場合は、単位と項目名を省かないようにします。機械の移動量、テーブルの寸法、載せられる物の寸法などは同じ意味ではありません。自社で相談を受ける加工寸法として示すなら、現場で確認した条件を別に説明します。

設備ページの情報を、導入機の仕様、自社の導入状況、現在の加工相談に分ける図
同じ設備を説明する情報でも、確認する根拠は異なります。

増設したときは、台数以外に何が変わったかを聞く

ここでは、同じ型式のマシニングセンタを追加導入する加工会社を架空例として考えます。設備表の台数は増えますが、それだけで掲載している加工条件や納期の説明も変えられるとは限りません。

新しい機械に異なるオプションを付けたなら、既存機と同じ仕様として一行にまとめてよいかを確認します。特定の機能を持つのが一部の設備だけなら、そのことが分かる注記や行分けが必要です。同じ型式でも設置先が違う場合は、拠点ごとの紹介との整合も見ます。

加工相談の範囲を広げる予定があっても、導入のお知らせと対応開始の案内は分けて考えます。設置や準備の段階ならその状態を示し、現場が確認した時点で、相談できる条件を更新します。「増設したので短納期に対応」といった説明を自動で付け足さず、営業と現場で現在の案内を決めます。

型番が変わらない変更も、更新のきっかけにする

付属設備の追加や構成の変更など、型番を変えずに設備の使い方が変わる場合もあります。変更後の仕様と自社の対応範囲を確認し、備考だけでなく、関係する加工案内の説明も見直します。

逆に、機械の型番も仕様も同じでも、受け付ける加工の条件が変わることがあります。その場合に直す中心は加工の案内です。設備表の数字を書き換えるのではなく、現在相談できる範囲を現場に確認します。

長期間使わなくなった設備や撤去した設備は、現在の保有設備として表示し続けないようにします。日々の短い停止まで公開ページへ細かく反映する必要はありませんが、発注者が現在の対応を判断するときに影響する変更は、掲載状態を見直すきっかけになります。

設備の増設、構成変更、受付条件の変更に応じて見直す掲載項目を示す図
何が変わったかから、直す項目を選びます。

同じ情報を何か所にも書くなら、参照先を決めておく

設備の情報は、設備一覧だけでなく、技術紹介、会社案内PDF、導入のお知らせにも出てきます。更新時には、その型番や設備名がどこに載っているかを確認します。すべてのページに詳しい仕様表を複製するより、現在の仕様は設備ページへ集め、関連ページから案内する方法もあります。

導入のお知らせは、その時点の出来事として残すことができます。現在の台数や受付条件を確かめるページとは役割を分け、必要なら最新の設備案内へのリンクを添えます。過去の加工実績の写真や使用設備まで、新しい機械に置き換えることはしません。

制作会社へ変更を依頼するときは、「設備ページを更新してください」だけでなく、変更した事実、公開してよい説明、確認した資料を渡します。例えば、増設後の台数は確定したが、新しい加工条件は確認中という状態が分かれば、先に直す箇所と保留する箇所を分けられます。

更新後は、型番が正しいことに加え、写真、台数、状態、加工案内が同じ設備の現在を説明しているかを見ます。表を画像として貼るより、文字と項目を編集できる作りにしておくと、次の設備変更にも対応しやすくなります。

Bämの製造業のホームページ制作では、設備資料と現場のお話から、仕様と加工の案内を整理します。どの項目を社内で更新し、変更時にどのページを見直すかまで含めて、設備ページの構成を考えます。

参考資料