
木材事業のホームページを作るとき、山や木の写真、取扱商品の資料、普段の商談で説明していることが、それぞれ手元にある場合があります。大切なのは、それらを一つの会社案内へ詰め込むことより、材料を探す方が「どこの木を、どのような形で相談できるか」をたどれるようにすることです。
河内長野市で木材の生産・加工・販売に携わる方へ。制作を依頼する前に、産地の紹介、取扱商品の説明、加工・納品の案内を分け、代表的な一製品を通してつなぐ方法を考えます。資料がすべて文章になっていなくても、掲載先と足りない写真が見えてくると、必要なページを相談しやすくなります。
産地の紹介から、実際に扱う商品へ進めるようにする
河内長野市は、河内林業地で生産される木材を「おおさか河内材」として紹介しています。市の案内には、子ども・子育て総合センターの内装など、地域で使われている例も掲載されています。木の背景と使われ方を伝える参考になります。
自社のサイトでは、その地域の紹介から、実際に扱う材料や商品へ進める構成にします。「地元の木を使いたい」と考えた方が、山の説明を読んだあと、どの商品を見ればよいか分かることが大切です。
ここからは、内装用の板材を扱う架空の木材会社を例にします。産地の資料、板材の写真、加工・納品について普段使っている案内を持っている設定です。最初に、サイトの中で次の三つの役割を決めます。
- 産地紹介:木が育つ地域、自社と産地の関わり、確認できる産地情報を紹介する。
- 商品紹介:内装用の板材の写真、樹種、仕上がりの状態、扱う商品の違いを伝える。
- 取引案内:加工や納品について相談できる内容と、連絡先を案内する。
産地紹介の最後に「この木を使った内装用の板材を見る」という入口を置き、商品の説明から加工・納品の案内へつなぎます。商品ページへ直接来た方には、産地を詳しく読めるリンクも添えます。どちらから読み始めても、背景と取扱内容が結び付く形です。

この三つは、必ず別々のページにするという意味ではありません。取扱商品が少ない時期は、一つのページを見出しで分けても構いません。商品が増えたときに、産地の説明は共通のまま、商品ごとの写真や仕様を追加できる構成にしておくと広げやすくなります。
手元の資料と、現在の制度に合わせて産地情報を整える
産地を紹介する文章は、仕入れ先から受け取った資料や、自社で確認している記録を手がかりに作ります。制作会社には、資料名と発行元、対象となる材料が分かる状態で見せます。山の写真には撮影した場所や自社との関わりを添えると、背景を説明する写真として使いやすくなります。
制度名を載せる場合は、現在の案内も確認します。大阪府は2026年7月1日に「大阪府産材認証制度」を創設し、産地や合法性を確認して、管理票により履歴をつなぐ仕組みを案内しています。一方、従来の「おおさか材認証制度」は、2026年度末に終了する予定です。これは2026年9月時点の府の案内に基づくものです。
大阪府「大阪府産材認証制度について」/従来の「おおさか材認証制度」の案内
制作の打合せでは、手元の資料がどの制度によるものか、どの材料について説明できるかを事業者側で確かめて共有します。サイト上の名称だけを新しいものへ置き換えるのではなく、現在の取扱いと資料に合う文章を選びましょう。
たとえば、複数の産地の板材を扱う場合は、会社紹介で産地への取り組みを伝え、各商品の近くでその材料の産地を案内できます。地域の風景を大きく見せる共通ページと、個々の商品について確認できる情報を組み合わせる方法です。
資料そのものを公開するかどうかも、制作時に決めておきます。全文を掲載できる資料なら、名前と対象を短く添えてリンクします。取引先名などが含まれる資料は、そのまま画像にする前に公開範囲を確認し、商品ページには必要な説明を文章で載せる方法もあります。資料を持っていることと、すべてを公開することを分けて相談できます。
商品を選ぶ説明と、加工・納品の相談を分ける
産地への関心が、自社で使える材料かどうかの検討へ進むと、板材の姿や仕上がりが分かる写真が必要になります。この例なら、板全体、表面、木口の写真を揃え、同じ商品のどの部分を写したかが分かる順番に並べます。山や倉庫の写真だけで商品紹介を済ませない構成です。
商品説明には、樹種、用途、販売するときの状態を、自社の資料で確認した言葉で載せます。寸法などの詳しい仕様がある場合も、小さな写真の中へ詰め込まず、本文や読みやすい仕様欄で示します。木の表情を見たい方と、仕様を確かめたい方が、それぞれ必要な情報へ進めます。
加工・納品の案内は、その商品の説明の続きに置くか、共通の取引案内へつなぎます。「加工のご相談を承ります」という一文だけで終わらず、切断や表面の仕上げなど、実際に相談を受ける内容を言葉にします。自社で行う工程と協力先へ依頼する工程があるなら、現在の体制に合わせて説明します。
納品についても、普段の商談で先に伝えていることを整理します。配送と引取りの扱い、対応地域の目安、注文内容に応じて確認することなどです。個々の注文で変わる日数や費用は、全商品の共通条件として固定せず、何によって決まるかを短く案内できます。
制作会社へ渡すメモは、まず「商品として紹介する内容」と「相談して決める内容」に分けるだけでも役立ちます。たとえば、板材の写真と通常の仕上がりは商品紹介へ、追加加工や納品方法は取引案内へ、という分け方です。既存のカタログと営業で使う案内があれば、両方を見ながら掲載先を決められます。
代表的な一製品のページ案から、制作範囲を決める
打合せの前に、すべての商品資料を完成原稿へ書き直す必要はありません。まずは問い合わせの多い板材を一つ選び、産地の資料、商品写真、仕様の資料、加工・納品の案内を揃えます。「いま使えるもの」と「掲載前に確かめたいもの」を分けて見せると、次に準備する内容が具体的になります。

この一製品を使い、商品ページの見本を制作会社と考えます。最初に写真と商品の特徴があり、産地を詳しく知る入口、加工・納品を相談する入口へ進めるかを確認します。資料を持っていないお客様にも、その材料を相談する理由と方法が伝わるかを見てください。
見本ができると、他の商品へ共通で使える説明と、商品ごとに変える部分も分かります。産地紹介や取引案内を共通にできるなら、各商品には写真と固有の説明を追加する形にできます。反対に、商品の種類によって加工や納品の扱いが大きく違う場合は、その商品から該当する案内へ進めるようにします。
見積りを相談するときは、ページ数に加え、文章の整理、商品撮影、資料の掲載、既存ページからの移行のうち、どこを依頼したいかを伝えます。同じ商品点数でも、写真と文章が揃っている場合と、取材から必要な場合では、制作する内容が変わるためです。
Bämでは、ページの順番、文章、写真の見せ方から一緒に整理します。掲載内容が固まる前の段階でも、Bämのホームページ制作へ、現在の資料や考えているページをご相談いただけます。
産地への思いと、自社で扱う材料・加工の内容が伝わる構成に整えたい方は、河内長野市のホームページ制作・改善のご案内もご覧ください。代表的な一製品を手がかりに、最初に公開するページと、追加で用意する写真・文章を決めていきましょう。
参考資料
資料確認日:2026年9月10日
