ホームページをリニューアルするとき、何年分もたまった季節の案内を、どこまで新しいサイトへ移すか迷うことがあります。古い日付があるからと全部消すと、毎年使っている説明や、以前のチラシから開かれるページまで失ってしまうかもしれません。

残し方は、ページの古さだけでなく、これから何に使うかで考えます。毎年の案内として更新するページ、その年の記録として残すページ、役立つ内容を別の場所へ移すページに分け、元のURLを開いたときの行き先まで制作会社と決めておきましょう。

昔のリンクから、何を見に来るか確かめる

交野市の「観光農園」には、ぶどう狩りとみかん狩りの案内が掲載されています。2026年7月27日の更新では、ぶどう狩りの期間を短縮したことも示されています。季節の案内は、年が替わるときだけでなく、開催中にも内容が変わることがあります。

自社サイトの整理では、まず現在ある季節ページのURLと、何を載せているかを並べます。更新日順の一覧だけでは見落としやすい、古いチラシのQRコード、取引先の紹介ページ、過去に送った案内メールなども手掛かりになります。実際に残っている資料を見て、今も開かれる可能性があるページを確かめます。

ここからは、季節の収穫体験を案内する架空の小さな農園を例にします。サイトには、毎年書き替えている体験案内、昨年の開催報告、古い募集記事があります。募集記事には、ほかのページに載っていない駐車場から受付までの道順も残っています。

この三つを一律に「過去のお知らせ」とまとめず、開いた方の用事を考えます。体験案内では今季の利用方法を知りたい。開催報告では当時の雰囲気を見たい。古い募集記事でも、来園するために道順を探している方がいるかもしれません。ページの処理と、そこにある情報の処理を分けると、残すものが見えてきます。

アクセスの記録が使える場合は、直近だけでなく、その案内を使う季節も含めて見てもらいます。冬にあまり見られない収穫体験のページを、その期間の数字だけで不要と決めないためです。記録がない場合も、配布済みのチラシや今のサイト内リンクから、優先して確かめる入口を選べます。

毎年使う案内と、その年の記録を分ける

例の農園では、毎年使う体験案内のURLは保ち、内容をその季節に合わせて更新する方針にします。以前に保存したリンクからも、同じ体験の案内へ進める形です。リニューアルを理由にURLも変える必要があるかは、今のアドレスを制作会社へ見せて相談します。

このページでは、体験の基本的な流れと、毎年確かめる開催期間・料金・参加方法を分けておきます。次の開催がまだ決まっていない時期は、今季の終了と今後の案内場所を伝え、前年の日程を次回の予定として使わない状態にします。更新する内容がまとまっていれば、翌年も見直す場所を把握しやすくなります。

一方、昨年の開催報告は、実施した年と当時の写真を保って残します。過去の出来事を知るためのページなので、写真だけ今年のものに差し替えず、その年の記録として読み切れる内容にします。現在の利用案内は、毎年更新する体験案内へつなげます。

毎年の体験案内は同じURLで今季の内容へ更新し、昨年の開催報告は年付きで保存、古い記事の道順は常設のアクセス案内へ移す三つの例
ページ全体を残すかどうかと、必要な情報を生かす方法を考えます。

古い募集記事の道順は、現在も正しいかを確認してから、常設のアクセス案内へ移す候補にします。入口や駐車場所が変わっていれば、図や写真も直します。過去の記事に有用な説明があるから記事全体を現在の案内として残す、という決め方にしなくても、必要な情報を生かせます。

制作会社へ渡すメモは、元のURLのそばに「毎季更新する」「年付きの記録として残す」「道順をアクセス案内へ移す」と書く程度から始められます。写真を残したい理由も添えると、本文だけ移して必要な画像が抜ける、といった行き違いを減らせます。

移す内容と、旧ページの行き先を一緒に決める

情報を新しい場所へ移したら、元のページをどうするかも決めます。道順の移動先がアクセス案内だからといって、古い募集記事のURLも必ずアクセス案内へ転送するわけではありません。その記事を開く方が、何を期待しているかに合わせて考えます。

古い募集記事に当時の内容を残す価値があれば、終了した記事として残し、今の体験案内とアクセス案内を必要な箇所から紹介できます。記録として残す内容がなく、同じ体験の情報を新しいページへ引き継ぐ場合は、その体験案内へ転送する方法を相談します。

この転送は、以前のURLを開いた方を新しい場所へ案内する仕組みで、リダイレクトと呼ばれます。Googleのサイト移転に関する資料でも、旧URLと新URLの対応を決め、移転先への転送とリンクの更新を行うことを説明しています。関係の薄いトップページへ一律に転送するのは避ける案内です。

古い募集記事の道順は現在のアクセス案内へ移し、記事のURLは内容を引き継ぐ同じ体験の案内へ転送する例
記録として残す内容がない場合の例です。旧URLを開く方の用事に合わせます。

依頼する際は、「この道順はアクセス案内へ移す」「この募集記事は、同じ体験の案内へ転送する」のように、内容の移動とURLの行き先を別々に伝えます。二つを同じ欄にまとめないほうが、元のページに何を残すかも確認しやすくなります。

残す理由も引き継ぐ内容もなく、対応するページがない記事は、削除を検討できます。その場合は、古いURLが存在しないページとして扱われることと、サイト内にその記事への不要なリンクが残らないことを制作会社に確認します。すべてを残すことも、すべてを別ページへ転送することも前提にせず、一つずつ行き先を決めます。

旧URLを開いて、引継ぎを確かめる

新しいサイトができたら、新しいトップページから見るだけでなく、整理に使った旧URLを直接開いて確認します。毎年使う体験案内は同じ場所で読めるか。開催報告には年と当時の写真が残るか。転送した募集記事から、期待した体験の案内へ進むかを確かめます。

道順を移した場合は、新しいアクセス案内で図や写真を読めることも見ます。本文中の画像やPDFに古い日程が書かれていないか、募集を終えた申込先へ進まないかを、移した内容に合わせて確認します。農園側は案内の意味を、制作会社はURLや転送の動きを確かめると役割を分担できます。

見積りや構成の相談には、残したいページのURL、移したい写真や説明、今後も使うチラシを持ち寄ってください。ページ数だけを伝えるより、同じURLで更新する範囲、年別の記録を残す範囲、内容を移す範囲が分かるため、必要な作業を具体的に話せます。

Bämでは、現在の資料やお話をもとに、ホームページの原稿と構成を整理するご相談を承っています。季節の案内を次のサイトにも使いやすく引き継ぎたい方は、交野市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。今あるページを見ながら、残す内容と訪れる方の行き先を一緒に考えます。

参考資料