空港を利用する方にお店を見つけてもらえても、英語の紹介ページだけでは利用を決められないことがあります。「荷物はこの店で受け取るのか」「翌朝まで預けられるのか」「送信したら予約になるのか」。旅の予定に関わる条件ほど、申込の途中や届いたメールでも確かめられることが大切です。
泉佐野市で店舗のホームページを制作・見直しする方へ、多言語対応をどこから始めるかを紹介します。まず利用時間・場所・申込条件をそろえ、必要なページと案内文を選びます。翻訳する言語数を増やす前に、来店を判断できる情報のつながりを整える考え方です。
空港との近さに加えて、お店でできることを伝える
泉佐野市の市の概要では、関西国際空港の開港と商業・サービス業の発展が紹介されています。空港を利用する方に市内のお店を案内する場合も、店舗の所在地と、実際に提供できるサービスを結び付けて伝えたいところです。
ここでは、泉佐野市の架空の旅行用品店S02を例にします。荷物預かりB02は、市内のS02で預け、同じ店で受け取るサービスという設定です。空港への配送や送迎はありません。営業時間は10〜19時、預入は17時まで、受取は当日19時まで。一個につき税込600円で、翌日への持越しはできません。
この条件なら、「空港利用に便利な荷物預かり」という短い紹介に加え、預ける場所、受け取る場所、受取期限を近くに書きます。市内の店に預けた荷物を空港で受け取れると思ってしまうと、旅の計画そのものが変わるためです。
英語の案内例は「Drop-off and collection: S02 shop in Izumisano. No airport delivery.」です。S02で預けて同じ店で受け取り、空港配送はないという意味を一組で伝えます。実際の制作では、店名・住所の表記と、サービス内容を確認できる方が訳文も照合します。
アクセスページには、確認済みの住所、地図へのリンク、入口の写真などをそろえます。空港内の施設と見間違えやすい写真を店の所在地の説明に使わず、実際の店先が分かる素材を用意します。交通手段や所要時間を載せる場合も、現在の経路と条件を確認してから掲載します。

翌日の便を使う方にも、当日の受取期限を明確にする
10月8日の13時に荷物を預け、同日18時30分に受け取る希望を考えます。B02では、預入も受取も設定した時間内です。ただし、この時点では空きの確認が必要で、時間が合うだけで予約が確定するわけではありません。
その方が翌日未明の飛行機を予定していても、B02の受取期限は10月8日の19時までです。便の日付をもとに受取日を翌日に変えたり、「出発まで預かります」と案内したりすると、実際のサービスと合わなくなります。
英語では「Same-day collection only. Please collect your luggage by 19:00 (Japan time).」のように、当日中の受取と日本時間の期限を続けて示せます。入力した予定の確認画面には、年を含む日付と時間を表示します。数字だけの月日表記に頼らず、たとえば「8 October 2026, 18:30 (Japan time)」と読める形にします。
受取希望が10月9日の朝なら、この例の条件では対応できません。入力を8日の夕方へ自動で直さず、当日19時までに受け取る必要があることを示し、ご本人に予定を見直してもらいます。エラー表示も日本語だけに戻らず、選んだ言語で理由と直す項目が分かるようにします。
店の受取期限を伝えることと、搭乗に間に合うと保証することは別です。飛行機の時刻から逆算した案内を作る前に、まず店が引き受けられる時間を確定します。そのうえで、利用される方が移動も含めて予定を判断できる情報を載せます。

多言語制作の対象表を、利用する順番で書く
S02では、英語の文面を確認できる担当者と、受付後の定型案内を確認する担当者がいるものとして、日本語と英語から始めます。実際には、来店時の質問、現在の問い合わせ、必要な案内と対応体制を見て言語を選びます。国籍だけで使用言語を決め付けず、利用される方が選べる形にします。
制作会社へ渡す表には、利用場面、必要ページ、言語、原文更新担当の四項目を書きます。次はB02を申し込むまでと、その後の案内を含めた記入例です。「必要ページ」の欄には、画面に加えてメール文面も含めています。
| 項目 | B02の多言語制作の対象表 |
|---|---|
| 利用場面 | 市内で荷物を預けられるか調べる → 場所と受取期限を確かめる → 希望を送る → 受付・確定の案内を読む |
| 必要ページ | サービス紹介、アクセス、申込フォーム、入力内容と条件の確認、送信済み画面。受付メールと担当確認後の確定メールも対象 |
| 言語 | 初回は日本語と英語。項目名だけでなく、日付の表示、入力エラー、受付状態の案内も両言語で用意 |
| 原文更新担当 | 店舗責任者:場所・時間・料金・預かれる条件。受付担当:申込後の案内。英語確認担当と制作担当が、変更箇所の反映・表示を照合 |
この表を作ると、英語版を一ページ追加するだけで足りるのかが見えてきます。サービス紹介から申込ボタンを押した先が日本語だけなら、必要な日時を入力できないかもしれません。フォームが英語でも、届いたメールで受取場所や予約状態が分からなければ、不安が残ります。
一方、初回から店の沿革や過去のお知らせ、全商品の紹介をすべて訳す必要があるとは限りません。今回の目的がB02の利用判断なら、その判断と申込に関係する範囲を先にそろえます。旅行用品の購入も同時に受け付けたい場合は、別の利用場面として商品・決済・配送の案内を追加検討します。
荷物の種類や大きさ、本人確認、変更・取消の条件なども、公開前に店舗側の現行資料から確定します。未整理の条件を翻訳担当に補ってもらう進め方にはせず、原文を決める方を表に残します。翻訳する文章量は、この確認を終えた原文から見積もると範囲がぶれにくくなります。
申込の受付と予約の確定を、メールでも区別する
B02のフォーム送信は、希望を受け付けた段階という設定です。担当者が空きと条件を確認し、対応できる場合に確定の案内を送ります。この運用なら、送信直後の画面と自動メールに「予約完了」と表示しないことが必要です。
受付メールの英語例は「We have received your request. Your booking is not yet confirmed.」です。希望を受け付けたことと、予約はまだ確定していないことを伝えます。続けて申込内容と、次に届く案内を確認できるようにします。返信の目安を載せる場合は、実際に対応できる時間帯と体制から決めます。
入力内容の確認画面、送信済み画面、受付メールには、B02、S02での預入・受取、希望の日付と時刻を引き継ぎます。確定メールも同じ内容を確認して送ります。文章が自然でも、メールだけ別の日付や空港受取の表記になっていれば、そのまま採用できません。
空きがない場合や条件に合わない場合は、確定とは異なる案内を用意します。翌朝の受取希望を受けた担当者が、当日中の別時刻を提案することはあっても、本人の確認なしで希望を変更して確定させない流れにします。サイト側の表示と、担当者が送る文面を一緒に確認する理由はここにあります。

翻訳、画面の追加、受付の仕組みを分けて依頼する
多言語化の見積りでは、訳文を作る作業と、ホームページで使えるようにする作業を分けて確認します。既存のフォームや予約サービスを使える場合も、英語の項目・エラー・メールまで変更できるかは個別に調べます。
| 依頼する作業 | S02で決める内容 |
|---|---|
| 原文と翻訳 | 場所・日付・時間・料金・申込状態の原文を確定し、対象表の英語文面を作成・確認する |
| ページと表示 | 英語のサービス・アクセス案内、言語切替、スマートフォンで読める日時と条件の表示を整える |
| フォームと通知 | 日付・受取時刻の入力、条件に合わない場合の案内、確認画面、未確定の受付メールを既存機能で扱えるか確認する |
| 更新の管理 | 原文の変更と訳文・フォーム・メールの反映箇所を記録し、確認担当が分かる形にする |
Googleの多地域、多言語のサイトの管理では、言語別のURLや、利用者が言語を切り替えられるリンクについて説明されています。制作相談では、英語の案内を直接開けるURLと、日本語・英語の対応ページへ移れるリンクを確認します。推測した言語へ一方的に移動させる構成は避けます。
申込の途中で言語を変えた際に、入力中の日付が残るかも確認したい点です。保持できない既存サービスなら、切替前にその旨を伝えるなど、実際の仕様に合う案内を考えます。翻訳を追加すれば自動的に入力内容も引き継がれる、という前提で依頼しないことが大切です。
Bämのコーポレートサイト制作では、掲載内容や資料をもとに構成を整理し、多言語対応は言語とページ数に応じて別途見積もる案内があります。予約などの機能も、翻訳の費用だけに含まれると考えず、今回必要な画面・通知・管理の範囲を示して相談できます。
公開前は、一件の利用予定を最後までたどる
確認には、10月8日13時の預入と同日18時30分の受取という一件の予定を使います。英語のサービス紹介からアクセス、申込、確認画面、受付メールまで進み、同じ店・同じ日付・同じ条件が残るかを読みます。店舗の責任者は条件を、英語を確認する方は意味を、制作担当は画面と通知の動きを確かめます。
次に、受取を翌朝へ変えた場合を試します。対応できない理由が分かるか、入力内容を勝手に直していないか、確定メールが送られないかを確認します。通常の申込だけでなく、実際に迷いそうな予定を一つ含めると、足りない説明を見つけやすくなります。
確認の記録には、選んだ言語、入力した日時、表示された条件、届いたメールを一組で残します。英語の文章だけを抜き出すと気付きにくい、日付や受付状態の食い違いも見直せます。公開後の件数を見るときは、フォームの送信と担当者が確定した予約を分けて数え、同じ希望の再送を別の予約として扱わないようにします。
料金や受取期限を変更する場合も、サービスページだけを更新して終わらせず、入力条件、確認画面、各メールまで対象表を使ってたどります。変更内容の承認と訳文の確認を終え、案内と受付の条件がそろった状態で切り替える手順を決めておきます。
制作相談には、現在のページURL、預かり条件の資料、フォームとメールの文面、多言語制作の対象表を用意すると進めやすくなります。まだ決まっていない項目には確認する担当者を書き添えます。必要な案内を無理なく更新できる範囲から始めることが、利用される方に分かりやすい店舗サイトにつながります。
英語の案内をどこまで用意するか、現在の申込機能を生かせるか迷われたら、泉佐野市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。お店で受けられる条件と利用の流れをもとに、必要なページ・翻訳・受付機能を整理してご相談いただけます。
参考資料
- 泉佐野市:市の概要(空港と商業・サービス業の地域背景)
- Google 検索セントラル:多地域、多言語のサイトの管理(言語別URLと切替リンク)
- Bäm:コーポレートサイト制作(掲載内容の整理と多言語・機能の相談範囲)