工業団地にある会社のホームページを見直すとき、所在地や建物の写真は大切な情報です。ただ、初めて取引を考える方が知りたいのは、その場所で何をしていて、どの仕事を相談できるかということです。会社案内が詳しくても、依頼できる業務と、それを支える技術の関係が見えなければ、問い合わせの前で迷うことがあります。

和泉市のテクノステージ和泉は、緑のある環境と先端技術産業の育成を目指す産業団地として、市の資料で紹介されています。こうした地域の背景を添えながら、自社が受けている仕事、公開できる資料、相談の進め方を示すと、会社の実態に合った案内になります。本稿では、事業紹介の構成表を使い、リニューアルで必要なページと作業を整理します。

団地の紹介と、自社に依頼できる仕事を分ける

トップページの最初に工業団地の概要が長く続くと、会社を探している方には地域全体の案内に見えることがあります。所在地は会社を確かめる手がかりとして残し、先に自社の仕事を短く伝える構成を考えます。団地にあることだけで、特定の研究機関との共同開発や、すべての先端技術への対応を意味するわけではありません。

例えば「先端技術で幅広く対応」という紹介を見直すなら、「何の製作を、どの資料から相談できるか」まで具体化します。設備の型式をすべて並べる前に、部品の製作、加工後の組付け、品質の確認がどのようにつながるかを示します。読む方が自分の依頼と結び付けられる言葉が、詳しい技術紹介への入口になります。

ここからは、和泉市の工業団地に製造拠点を持つK02社の架空例です。K02社は、支給図面をもとにアルミ部品を加工しています。自社で加工する部品に関連した組付けも、内容を確認して相談を受けます。社内の測定設備は加工品の確認に使い、持ち込まれた品物の測定だけを受けるサービスは行っていないものとします。

現在のサイトはトップ、会社案内、お問い合わせの三ページです。会社案内には「加工部門・組立部門・検査部門」と建物の紹介が並び、具体的な仕事は会社案内PDFに入っています。初めて見る方が「検査部門へ測定を依頼できる」と受け取る可能性もあるため、部門名をそのまま三つのサービスとして掲載せず、受ける仕事を確認して組み立て直します。

K02社で相談を受けるアルミ部品加工と、それに伴う組付けを、社内で行う品質確認と分ける図

提供業務は、依頼の始まりと引き渡すものから書く

事業紹介には、対象となる仕事、相談時に分かるとよい内容、引き渡すものをそろえます。K02社の部品加工なら「支給図面を確認し、アルミ部品の加工可否と進め方をご案内します」が入口の説明です。寸法、数量、材料の指定、希望時期を伺い、図面の確認後に対応できる工程と見積りを回答する流れを載せます。

組付けは「自社で加工する部品に関連する作業を相談できる」と示します。支給部品だけの組立を単独で受ける窓口は設けない例です。「組立対応」と短く書くよりも、対象が分かる説明を添えた方が、お客様は自分の依頼を相談してよいか判断できます。対応の幅を広く見せるために、現在受けていない仕事まで含める必要はありません。

品質確認のページでは、加工品のどの段階で寸法を確認し、その結果をどう扱うかを説明します。測定器の保有を紹介することと、外部から検査を受託することは分けます。この例では「自社加工品の確認に使用しています」と用途を添え、加工の相談ページへ戻れるようにします。測定だけの見積りボタンを付ける構成にはしません。

検査成績書などの資料を渡す場合も、すべての注文に同じ帳票を付けるのか、確認項目を事前に相談するのかをそろえます。K02社の例では、必要な測定箇所と記録の形式を見積り前に確認します。「検査済み」という一言から、お客様が求めるすべての確認を含むと読み取られないよう、相談する項目を近くに載せます。

トップの紹介文は「図面をもとにしたアルミ部品の製作をご相談いただけます。加工内容と確認項目を整理し、対応の可否からご案内します」とする案です。その下に部品加工の事業紹介、加工を支える技術・品質確認、会社・拠点の案内を配置します。最初の一文で会社の仕事が分かり、必要な方が次の説明を選べる順番です。

事業・技術・会社案内に、それぞれの役割を持たせる

この例では、既存の三ページを見直し、事業紹介と技術・品質確認の二ページを加えます。合計五ページの構成です。組付けの条件は部品加工と関係が深いため、一つの事業紹介ページの中で説明します。部門が三つあるから三つのサービスページを新設する、という数え方にはしません。

事業紹介は、何を相談でき、どの情報を用意するかを答えるページです。技術・品質確認は、その仕事をどのような設備や確認工程で支えるかを示します。会社案内は会社の基本情報と拠点の役割を受け持ちます。会社案内の所在地を、事業や技術の各ページへ長くコピーするより、共通の案内へ進める方が更新箇所を見つけやすくなります。

事業紹介からは、加工例の写真と説明を見て、関連する技術の説明へ進めるようにします。技術ページを先に読んだ方には「この確認工程に関係する加工のご相談」と、事業紹介へのリンクを置きます。検索や資料のリンクから詳細ページへ直接入っても、会社の仕事と相談先の関係がたどれるかを確認します。

所在地を探す方のために、会社案内への入口も残します。K02社では一つの拠点内に加工、組付け、品質確認の場所がある設定です。作業の説明を分けたからといって、別の工場が三か所あるようには見せません。建物写真にはその拠点の写真であることを示し、各部門の設備写真と混同しない配置にします。

事業紹介は依頼できる仕事、技術・品質は仕事を支える方法、会社案内は会社と拠点を伝える役割として整理した図

公開資料は、説明に使う目的と掲載範囲を確かめる

営業資料にある写真や図面を、すべてそのまま載せられるとは限りません。まず、加工内容を説明する資料、設備を紹介する資料、個別のお客様との取引に使う資料を分けます。K02社の例では、自社で作った説明用部品A02の写真と加工例PDFを公開し、お客様から受け取った製作用図面C02は公開資料に含めません。

A02はアルミの取付部品で、形状と加工箇所を説明するための見本です。写真には「加工例」と添え、実際の受注実績や、お客様の製品の写真として紹介しません。加工例PDFにも用途と2026年9月版であることを記し、単体で共有されたときにも何の資料か分かるようにします。数値を載せるなら、その見本で確認した内容と適用範囲をそろえます。

設備写真では、背景にある図面、管理票、画面の表示も確認します。撮影前に公開できる範囲を現場で決め、説明したい工程が見える写真を選びます。撮影後に細部を隠す作業が増えるより、使う目的と写せるものをそろえてから撮影する方が進めやすくなります。提供できる写真と、制作会社へ撮影を頼む写真を分けて渡します。

旧会社案内PDFに「加工・組立・検査」とだけ書かれているなら、ページ本文を直す際にPDFの説明も見直します。本文では測定単独の受付がないと説明していても、ダウンロード資料が別の案内に見えると、読む順番によって理解が変わります。PDFの掲載先、ダウンロードボタン、旧資料へ向けたリンクを一覧にし、最新版へ案内できるかを制作会社と確認します。

事業紹介の構成表を、制作の依頼に使う

次の構成表は、ページを増やすための一覧ではなく、誰が何を確認して、どこへ反映するかをそろえる資料です。提供業務、公開資料、拠点情報、相談先を一組にすると、会社案内の文章を移すだけで足りる部分と、新たな画面が必要な部分を話し合えます。

項目 K02社の記入例
提供業務 支給図面によるアルミ部品加工。関連する組付けは内容確認後に相談。測定だけの受託は行わない。営業と製造責任者が範囲を確認し、事業紹介へ反映する。
公開資料 自社の加工見本A02の写真と加工例PDF、公開範囲を確認した設備写真。顧客図面C02は除く。技術担当が内容、資料の管理担当が掲載可否と版を確認する。
拠点情報 加工・組付け・品質確認は同じ製造拠点内。会社案内に役割と所在地をまとめる。総務と現場責任者が現況を確認し、事業・技術ページから参照する。
相談先 新規の部品加工と関連する組付けは営業窓口で受ける。用途・数量・希望時期などの概要を伺い、図面の渡し方を案内。来社は営業と日時を調整してから案内する。

所在地に間違いがないかは総務、実際の工程と対応範囲は製造、受けた相談の確認は営業というように、内容を知る方へ確認します。サイトを更新する担当は、確定した内容をページへ反映します。小さな会社で同じ方が複数の役割を持つ場合も、どの立場で確認したかをメモしておくと、後の変更時に判断をたどれます。

相談時には、構成表、今の三ページのURL、会社案内PDF、加工例と設備写真、現在使っている問い合わせ項目をそろえます。まだ資料が足りない場合は、どこを取材で確認し、どこを撮影するかを相談します。完成原稿をすべて自社で書き終えてから依頼する必要はなく、事実の確認元が分かる状態から進められます。

文章の整理と、受付・更新の改修を分けて相談する

文章と配置で直すのは、トップの紹介文、部門名の説明、組付けの対象、品質確認の用途、各ページ間のリンクです。写真の差し替えやPDFの改訂も作業に含めます。一方、相談内容の選択欄、入力項目、営業へ届く通知、資料の登録欄は、今のサイトの仕組みで対応できるかを確かめます。

例えばお問い合わせには「部品加工の相談」と「加工に伴う組付けの相談」を選べる案を用意します。事業ページの組付け説明から来た場合は、その用件が伝わる状態にし、送信前にお客様が確認・変更できるようにします。通知メールにも選ばれた用件を残します。ページのボタン名だけが変わり、営業には毎回同じ内容として届く状態になっていないかを見ます。

図面をすぐ送っていただく仕組みが必要かも、別に検討します。この例では初回は用途、数量、希望時期などの概要を受け、営業から図面の渡し方を案内します。技術資料の添付欄や個別の共有機能を追加する場合は、保存先、確認する担当、管理方法まで含めた依頼にします。文章の変更だけで、その機能が用意できるとは扱いません。

五ページの見積りでも、既存三ページの修正と新規二ページの制作、PDF改訂、写真、受付欄、公開前の確認が含まれるかを照合します。技術紹介を今後も追加する予定なら、写真、工程の説明、関連する事業、確認日を登録できる形が必要かを話し合います。会社の更新頻度に合う方法を決めると、公開後の追加作業も見通せます。

加工に伴う組付けの説明から用件を確認して営業へ相談し、図面の共有方法と来社日時を後から調整する流れを示す図

三つの読み方で、事業と相談先のつながりを確認する

公開前は、まず初めて部品加工を相談する方の読み方で確認します。トップから事業紹介へ進み、対象の加工、相談前の情報、営業窓口が見つかるかを見ます。次に技術ページへ直接入った場合を試し、測定設備が自社加工品の確認用であることと、関連する加工の相談先が分かるかを確かめます。

三つ目は、会社名と所在地を確かめて来社を考える方の読み方です。会社案内から拠点の役割と営業への連絡方法が分かり、住所を見ただけで工場へ直接持ち込む案内に見えないかを確認します。地図を開く動作と、来社日時の調整は別です。現場が受け入れられる条件を確認してから、具体的な訪問案内につなげます。

公開後に測定設備を入れ替えた場合は、技術担当が現在の写真、確認できる項目、説明文を見直します。設備が新しくなったことだけで、測定単独のサービスを受け付ける表示へ変更することはありません。提供業務を広げるなら、営業と製造責任者が受ける範囲を決め、事業紹介、資料、受付項目を一緒に更新します。

Bämのコーポレートサイト制作では、お話や会社資料から必要なページを組み立て、原稿と画面を整える進め方を案内しています。所在地の説明が中心のサイトを、事業と技術がつながる案内へ見直したい方は、和泉市のホームページ制作・改善についてをご覧ください。構成表と現在の資料をもとに、残すページ、追加する説明、受付と更新の方法をご相談いただけます。

参考資料

資料確認日:2026年9月8日。