
地場製品のホームページを制作する際、「法人のお取引も相談してほしい」と考えていても、何を載せればよいか迷うことがあります。製品写真や会社案内だけでは、既存の商品を仕入れられるのか、希望の仕様で製作を頼めるのか、商談前に確かめたいことが残りやすいためです。
まず、規格品の取扱いを検討する方と、製作を相談する方へ、それぞれどんな資料を案内しているかを見てみましょう。商品の仕様、受けられる仕事、公開できる実績を分けて整理すると、法人取引の検討を助けるページと、制作前に用意するものが見えてきます。
規格品の仕入れと、希望仕様での製作を分けて考える
阪南市は「阪南ブランド十四匠」の紹介で、繊維産業や金属製造業、食品製造業などの地域産業を背景とした企業認証の取り組みを伝えています。地域の紹介から会社を知った方に、自社とどのような取引ができるかを具体的に示すのが、会社のホームページの役割になります。
ここからは、規格のストールを販売店へ卸し、別注の色柄についても相談を受ける繊維事業者の架空例です。規格品を仕入れたい方は、素材や寸法、展開色、販売単位を見て、自店の売り場に合うかを考えます。別注を相談する方は、どの部分を変更できるか、どの段階から話せるかを確かめたいはずです。
同じストールの写真を見せても、この二つでは添える資料が変わります。規格品には現在の商品資料を、別注には相談できる変更範囲と製作例を合わせます。「法人のお客様へ」という一ページにまとめる場合も、取扱いの相談と製作の相談を別の見出しで読めるようにします。

規格品の紹介で色違いの見本を載せるなら、通常販売する色なのか、別注を説明する試作色なのかを写真の近くに書きます。これだけでも、資料を見た方が、掲載中の商品として仕入れられるのかを確認しやすくなります。
商品資料は、取り扱いを検討できる内容から公開する
規格品のページでは、営業で最初に渡している資料を手掛かりにします。この例なら、ストールの商品名、素材、寸法、色、販売単位、手入れの案内などです。写真と同じ商品の資料へ進めるようにし、総合カタログを案内する場合も、どの製品を見ればよいかを添えます。
法人取引の資料には、卸価格や条件別の見積りなど、個別に案内している情報が含まれることもあります。営業資料一式をそのまま掲載する前に、どの内容を一般公開するかを決めます。公開する製品仕様と、商談で確認する取引条件を分けると、ホームページで分かることの範囲も明確になります。
例の会社なら、ページに「規格商品の素材・サイズ・色は商品資料でご覧いただけます。お取扱いの数量や卸条件は、ご希望の商品と販売方法を伺ってご案内します」と置けます。問い合わせが必要なことを伝えるだけでなく、問い合わせる前に何を検討できるかも示す案内です。
資料を読むために最初から会員登録を求めるかは、掲載内容に合わせて判断します。一般向けにも公開している仕様なら、そのまま読める形にする方法があります。限られた取引先へ渡す資料は、今の営業での共有方法を確認し、必要な範囲で受け渡しを相談します。資料を載せるためだけに、すべての閲覧を会員制にする必要があるとは限りません。
更新する際は、商品ページとダウンロード資料が同じ内容を示すかも確かめます。展開色や仕様を変えた場合、ページだけ新しくして古いPDFを残すと、取扱いの検討材料が食い違います。現行資料の所在と、誰が内容を確認するかを決めておくと、更新の依頼もしやすくなります。
製作実績には、自社が担当した仕事を添える
別注の相談では、完成品の写真に「何を依頼できるか」が分かる説明を付けます。例のストールなら、色柄の相談から受けるのか、生地が決まった状態で仕上げを担当するのかで、準備する内容が違います。実際の担当範囲を確かめてから文章にします。
製作例の説明は、「色の希望を伺い、生地見本を確認しながら仕様を決めた例」のように、相談の出発点と担当した仕事を短くつなげます。素材の調達や縫製を協力先が担う場合は、どのように連携するかを、公開できる範囲で紹介できます。
実績として載せる写真や内容は、取引先との確認を済ませたものを選びます。公開できる製作例がまだなければ、自社で用意した見本を「製作見本」として説明する方法もあります。売り場に並ぶ商品、過去の依頼品、相談のための見本という違いが伝われば、見る方も参考にしやすくなります。
数量や製作期間は、過去の実績を全案件の条件として書くより、何を確認して案内するかを示します。「素材、色柄、数量、ご希望の時期を伺い、製作内容を確認してご提案します」という説明なら、仕様が固まっていない段階でも、相談の準備を考えられます。常時対応している条件を公表できる場合は、その適用範囲を添えて掲載します。

規格品を見ていた方が、「同じ素材で色を変えたい」と考える場合もあります。商品ページの近くに、その商品で相談できる別注の案内を置くと、読み進めた内容から話を続けられます。すべての製品に一律の変更対応を付けず、実際に相談できるものへつなぎます。
一商品と一相談から、制作に必要な資料を決める
制作の打合せでは、代表的な規格品を一つと、よく受ける別注相談を一つ用意します。完成した原稿がなくても、現在の商品資料、公開できる写真、普段説明している取引の進め方があれば、ページに載せる内容を考えられます。
| 用意するもの | 制作前に決めたいこと |
|---|---|
| 規格品の資料 | 掲載する仕様、現行の写真、一般公開する資料の範囲 |
| 別注の相談例 | 変更を相談できる部分、受け持つ仕事、最初に伺う内容 |
| 実績・見本 | 掲載可能な写真と説明、商品・実績・製作見本の区別 |
制作会社には、資料をそのまま置く部分と、話を聞いて文章に整える部分を伝えます。規格表をページ内で読めるようにするか、要点とPDFへの案内にするか。製作例の説明を新しく書くか。今ある写真で足りるか。こうした内容が分かると、必要な原稿・写真・登録機能の範囲を決められます。
仕上がりの確認では、商品を仕入れたい方の順に、写真から仕様資料、取引相談までたどります。別注の相談では、製作例を読んで、変更できる部分と伝える内容が分かるかを見ます。入口の名前だけでなく、相談するための材料までそろっているかを確かめる方法です。
Bämのコーポレートサイト制作では、お話と営業資料をもとに、ページ構成と原稿を整理します。商品の取扱いと製作の相談を受けられる会社サイトをお考えの際は、阪南市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。今お使いの商品資料から、公開する説明と商談へつなぐ案内を一緒に考えます。
参考資料
- 阪南市:阪南ブランド十四匠(地域産業と企業認証の紹介)
- Bäm:コーポレートサイト制作(営業資料から原稿・構成を整理する制作範囲)
