
食品通販で「思ったより少なかった」という行き違いを減らしたいとき、商品写真を大きくするだけでは量の伝わり方は変わらないことがあります。小さな器へ多く見えるように盛った写真と、大きな器の中央へ控えめに盛った写真では、同じ量でも印象が違うためです。
見直す際は、届く商品の量と、食べ方を提案する盛付けを分けます。商品仕様に基づく内容量を文章で示し、写真が何袋分なのか、何を追加しているのかを添えると、見た目と実際の商品を結び付けて判断しやすくなります。
撮影の前に、今回販売する一商品を確定する
まず、販売する単位を商品担当者と確認します。一袋なのか、複数袋のセットなのか、一袋にどれだけ入っているかをそろえます。同じ名前の商品でも、家庭用と贈答用、単品と詰合せで中身が違うなら、それぞれの写真と説明を用意します。
例えば、スープを複数袋で販売する場合、箱の写真だけでは何袋届くかが分かりません。反対に、一袋だけを大きく見せると、購入単位も一袋だと受け取られる可能性があります。開封前の全体写真でセット内容を示し、購入する組合せと一致させます。
内容量の数値は、撮影した見た目から推定せず、販売する商品の現行仕様と照合します。自然の大きさにばらつきがある食品なら、重さと個数のどちらで販売しているのかも確認します。写真の個数が、毎回必ず届く個数とは限らない場合は、その違いを伝えます。
三つの写真を、異なる疑問に答えるために使う
ここでは、かぼちゃスープ三袋セットを販売する架空の店を考えます。一袋の内容量は商品仕様で確定しているものとし、写真は次の三つの役割で検討します。
- 届く全量の写真:販売する三袋を並べる。箱が付く商品なら、その箱も写し、セット全体を確認できるようにする。
- 一袋を使った量の写真:販売者の案内に沿って用意した一袋分を、器へすべて入れて撮る。器の大きさと、一袋全量であることを添える。
- 食卓での盛付け例:スープとパンなどを組み合わせ、食べる場面を見せる。追加した食品はセットに含まれないことを、写真の近くで説明する。
写真を必ず三枚に増やすという意味ではありません。届くものと一袋の量が一枚で明確になる場合もあります。一方、雰囲気のよい食卓写真だけでは、セット内容を確かめる役割を果たせないことがあります。現在の写真がどの疑問に答えているかを見て、足りない役割を補います。
袋と中身を同じ写真に置く場合も、未開封の袋が別に付くように見えないかを確認します。「袋の中身を一袋分盛り付けています」のように、パッケージと器の関係を説明できます。
「盛付け例」に、使った量と追加したものを添える
盛付け例という注記だけでは、商品をどれだけ使い、どの食材を足したのかが分からない場合があります。架空のスープなら、「一袋全量の盛付け例。パンは商品に含まれません」と書くと、器に入っている量と販売内容の関係が具体的になります。
無印良品なんばCITYの野菜カレーのアレンジ記事では、レトルトカレーに加えて使う野菜、ご飯、トッピングなどを材料として分けています。これは食べ方の紹介ですが、完成した料理に何を加えたかを明らかにする参考になります。掲載当時のレシピを、現在の商品仕様として扱うものではありません。
ご飯にかける具、麺に添えるソース、仕上げに使う調味料なども、完成した一皿の全量と販売商品の内容量が異なります。主食や具材を追加した写真を、袋の中身だけの写真と混同させないようにします。
二袋を一つの大皿へ盛ったなら、二袋使用と明記します。一袋の一部だけを小鉢へ入れたなら、そのことを添えます。撮影時に量を記録していなかった場合は、見た目から使用量を後付けせず、確認できる状態で撮り直すことも検討します。
器の大きさと、人数の目安は補助情報として使う
器に盛った写真は食べる場面を想像しやすい一方、器自体の大きさが分からないと量を判断しにくくなります。必要に応じて器の直径を添えたり、同じ器・同じ角度で容量違いを撮ったりすると、比較の条件をそろえられます。
「二人分」という説明も、主菜として食べるか、副菜として少しずつ分けるかで意味が変わります。商品の担当者が示せる目安であれば、「副菜として小鉢に分ける場合」など、食べ方の前提を添えます。誰でも満腹になる量の保証として書かず、内容量の表示を置き換えないようにします。
調理で水や牛乳を加える商品は、袋に入っている量と出来上がりの量を区別します。加熱前後で見た目が変わる食品も、どの状態を撮っているかを確認します。写真をそろえるために独自の調理条件を作らず、販売者の案内に沿って撮影と説明を行います。
商品名・数量・写真を、購入する画面まで照合する
撮り直した写真を掲載したら、商品名、選択する容量、説明文、セット数が同じ内容を指しているかを確認します。単品を選んでいるのに三袋セットの写真だけが残る、旧容量の袋が写真に写っている、といったずれを探します。
写真を拡大しないと読めない注記は、画像の外にも文章として置きます。スマートフォンで一枚目だけを見た場合に、届く量を大きく誤解しないかも確かめます。魅力を伝える主画像の近くから、セット内容と一袋の量を確認できる構成にします。
最後は、撮影担当者だけでなく、実際に商品を扱う担当者にも確認してもらいます。写真の使用量、パッケージ、同梱品、追加食材の説明が現行商品と合っていれば、食卓の魅力と届く量の両方を伝えられます。
Bämの食品・ブランド通販のホームページ制作では、商品資料と写真、店頭でよく聞かれる質問を基に、選ぶための説明を整えます。内容量が伝わりにくいときも、写真の枚数を増やす前に、何が届き、どう食べる例なのかを整理してページへ反映します。
