
会社サイトの日本語ページだけを更新していると、英語ページの会社情報やサービス条件が以前のまま残ることがあります。翻訳担当へ「日本語を直しました」とだけ伝えても、どの文が変わり、いつ英語を公開してよいかは分かりません。対応するページ、変更箇所、意味、公開判断を一組にして引き継ぐことが必要です。
まず日英の対応ページを一組にする
日本語と英語のURLを並べ、どちらのページがどちらに対応するかを確認します。日本語にだけあるページ、英語では一部の説明を省いているページも、その状態を記録します。翻訳の対象を自動で全ページに広げるのではなく、英語を読む人に必要な内容を担当者が判断します。
Google Search Centralの多言語サイトに関する資料は、言語ごとのURLと、別言語版へ移動できるリンクを案内しています。原文変更の管理でも、対応するURLが分からなければ更新漏れを見つけにくくなります。表示中の日英ページを実際に開いて対応を確かめます。

変更箇所だけでなく、なぜ変えたかを渡す
翻訳担当には、変更前後の文、変更の理由、製品名や正式名称など訳語を固定したい部分を渡します。価格や提供地域、問い合わせ先の変更なら、英語側にも反映すべきか、対象国ごとに別の条件があるかを事業担当へ確認します。文字列の差分だけでは、同じ意味に訳してよいか判断できない場合があります。
W3CのInternationalization Tag Setには、翻訳対象かどうかや、翻訳者へ文脈を伝える注記という考え方があります。小規模な会社サイトで同じ仕組みを導入する必要はありませんが、「翻訳不要」「この表現は製品の正式名称」「この数値は英語ページでは対象外」といった注記を変更票に添えると、確認を進めやすくなります。
日本語公開と英語公開の順序を決める
原文の変更をすぐに公開し、英語版の翻訳に時間がかかることもあります。事前に、両言語を同時に公開する変更、先に日本語を公開して英語を追う変更、英語側では掲載しない変更を分けます。重要な条件が食い違う期間が生じるなら、英語ページに古い内容を残したままでよいかを担当者が判断します。
W3Cの翻訳案内では、原文が更新されたときに変更内容を翻訳者へ知らせ、翻訳の更新を依頼する運用が示されています。連絡を人の記憶に頼らず、原文の編集から翻訳依頼までを同じ進行表に残します。承認待ちの英語文を、公開済みとして扱わないことも重要です。

確認日は両言語で別々に残す
日本語と英語の各ページについて、最後に内容を確認した日と担当者を記録します。英語ページの更新日が古くても、変更内容が英語に関係しない場合があります。逆に更新日が新しくても、価格や条件が旧版なら意味がありません。日付とともに、どの原文版に対応しているかを確かめます。
Bämのコーポレートサイト制作では、会社の情報を伝える構成と原稿を整えます。英語ページを運用する場合も、作成時の翻訳だけでなく、原文変更を誰がどの英語ページへ渡すかまで決めておくと、内容のずれを見つけやすくなります。
参考資料
- W3C Internationalization:Translation instructions
- W3C:Internationalization Tag Set 2.0
- Google Search Central:Managing Multi-Regional and Multilingual Sites
- Bäm:コーポレートサイト制作
資料確認日:2026年9月27日。対象サイトの日英ページと更新体制は未提示のため、具体的な公開手順は運用に合わせて確認します。
