チラシとホームページを連携して集客するには、紙で興味を持ってもらい、専用ページで詳しく説明し、問い合わせ・予約・購入へ進める流れを一つにつなぐことが大切です。QRコードを載せるだけでは、読み取った人がトップページで迷ったり、どのチラシから反応があったのか分からなくなったりします。

この記事では、日本の中小企業が無理なく実施できるように、チラシとホームページの役割分担、案内先ページの作り方、QRコードの確認、反応の測り方、配布後の改善までを順番に整理します。

チラシとホームページは、役割を分けると成果を判断しやすい

チラシは、限られた紙面で存在や魅力を知ってもらう入口です。ホームページは、紙面に載せきれない条件や事例、よくある質問を補い、次の行動を受け止めます。両方に同じ情報を詰め込むのではなく、次のように役割を分けます。

媒体主な役割載せる内容
チラシ関心を持ってもらう誰向けか、主な利点、期限や地域、QRコード
専用ページ詳しく理解してもらう詳しい内容、条件、写真、よくある質問、会社情報
問い合わせ・予約画面行動を受け止める入力項目、連絡方法、対応時間、送信後の案内
アクセス解析次回の判断材料を残す配布条件、訪問数、問い合わせ数、よくある質問
チラシからQRコード、専用ページ、問い合わせ・予約・購入までの役割を示す図
紙は関心をつくり、ホームページは理解と行動を支えます。

最初に「誰に、何をしてほしいか」を一つ決める

先に決めるのはデザインではなく、配る相手と目的です。「サービスを知ってほしい」だけでは判断しにくいため、問い合わせ、見積もり、来店予約、イベント申込、商品購入など、配布後にしてほしい行動を一つ選びます。

  • 誰に:既存客、近隣住民、特定業種の担当者、採用候補者など
  • 何を伝えるか:相手が今困っていることと、自社が手伝えること
  • どこへ案内するか:チラシの内容を受け止める専用ページ
  • 何をしてほしいか:電話、フォーム、予約、購入のうち一つ
  • いつ確認するか:配布終了後に結果を見る日と担当者

複数の目的を一枚へ詰め込むと、読み手はどこを見ればよいか迷います。まず一つの行動を中心に置き、別の目的が大きい場合はチラシや案内先を分けます。

QRコードの案内先は、チラシ専用ページを基本にする

QRコードの案内先を会社のトップページにすると、読み手はチラシで見た内容をもう一度探すことになります。専用ページには、紙面と同じ見出しや写真を置き、「このページで合っている」とすぐ分かるようにします。

案内先には、チラシに載せきれない説明、対象条件、料金や実施期間、よくある質問、会社情報を補います。最後に、問い合わせや予約などの行動を一つ、スマートフォンで押しやすい形で示します。こうした一つの目的に合わせたページは、一般にランディングページと呼ばれます。必要な内容や制作範囲は、サービス紹介サイト制作も参考にしてください。

紙とホームページでそろえる5つの要素

そろえるもの確認すること
対象者チラシで呼びかけた相手と、ページ冒頭の相手が同じか
中心の約束紙面の見出しと、ページの最初の答えがずれていないか
写真・色別の企画や古い写真に見えず、同じ案内だと分かるか
条件期間、地域、数量、対象外、追加費用を確認できるか
次の行動電話、問い合わせ、予約、購入のどれを押せばよいか明確か

特典や割引を案内するときは、適用条件や期限を紙とホームページの両方で確認できるようにします。実際より有利に見える書き方や、根拠を説明できない成果表現は避けます。

QRコードは印刷前に実機で確認する

QRコードは、画面上で見えるだけでは十分ではありません。小さすぎる、余白が足りない、画像加工で歪んでいる、背景との明暗差が弱いといった状態では読み取りにくくなります。デンソーウェーブの公式案内でも、印刷機と読み取り機器を考慮したセルの大きさ、周囲の余白、鮮明な表示が重要とされています。

  1. 入稿用データから実際の大きさで試し刷りする
  2. iPhoneとAndroidなど、複数の端末で読み取る
  3. 少し離した状態や室内の明るさを変えて確認する
  4. 正しいページへ移動し、ページが表示されるまで待てる速さか確かめる
  5. フォーム送信や電話ボタンまで、実際の操作を最後まで試す

配布ごとに専用URLを用意し、反応を分けて見る

同じページへ案内する場合でも、配布地域や時期ごとに識別できるURLを作ると、どのチラシから訪問があったかを確認しやすくなります。Google Analyticsでは、URLにUTMパラメータという識別情報を付けることで、参照元、媒体、キャンペーン名などを分けて確認できます。

  • 参照元:どのチラシや配布元かを表す名前
  • 媒体:flyerなど、紙の配布だと分かる名前
  • 企画名:春の相談会、地域配布、既存客案内などの名前

名前は大文字と小文字も区別されるため、担当者ごとに表記を変えず、社内の命名表へ残します。QRコードを作った後にURLを直すと、印刷済みの案内が古くなることがあります。公開ページと計測用URLを確定してからQRコードを作成します。

配布条件の記録、専用URLでの計測、問い合わせ確認、次回改善を循環させる図
数字は報告のためではなく、続ける・変える・やめるを判断するために使います。

訪問数だけでなく、問い合わせまでつなげて判断する

QRコードの読み取り数やページの閲覧数だけでは、仕事につながったかは分かりません。配布条件とホームページ上の反応、問い合わせ・予約・購入の件数を同じ期間で見ます。電話で問い合わせを受ける場合は、「何を見て連絡したか」を無理のない範囲で確認すると判断材料になります。

確認する段階見るもの次の判断例
配布地域、期間、部数、紙面対象者へ届く条件だったか
訪問専用URLからの訪問、端末、ページQRコードと案内先に問題がなかったか
検討よく読まれた箇所、質問、離脱説明や条件が足りなかったか
行動問い合わせ、予約、購入、電話次回も続ける価値があるか

ホームページで見る数字の基本は、アクセス解析で確認する数字、案内ページを比べて改善するときはランディングページを改善する考え方もあわせてご覧ください。

必要以上の個人情報を集めない

どのチラシを見たか確認したいからといって、住所や生年月日など、目的に不要な情報まで入力してもらう必要はありません。フォームでは、問い合わせへの回答や予約に必要な項目へ絞ります。個人情報を取得する場合は、何のために利用するのかをできる限り具体的に示し、プライバシーポリシーへのリンクも分かりやすく置きます。

うまくいかないときは、4つの場所を順番に見る

  1. 配布条件:届けたい相手、地域、時期、配布方法は合っていたか
  2. 紙面:誰向けで何が得られるか、ひと目で分かったか
  3. 案内先:チラシと同じ約束が冒頭にあり、スマートフォンで読みやすかったか
  4. 行動部分:問い合わせ方法、入力項目、受付条件に迷う点がなかったか

一度に全部を変えると、何が影響したか分からなくなります。配布地域、紙面の見出し、案内先の説明など、確かめたい点を一つ決めて改善します。紙、検索、広告など複数の入口をどう分担するかは、中小企業の集客媒体の選び方、広告を使う場合はWeb広告を始める前の判断基準も参考になります。

配布前のチェックリスト

  • 配る相手、目的、次の行動を一つずつ決めた
  • チラシと専用ページの見出し、写真、条件が一致している
  • 期限、対象地域、数量、対象外、追加費用を確認できる
  • QRコードを実際の印刷サイズで複数端末から読み取った
  • スマートフォンでページ、フォーム、電話ボタンを最後まで試した
  • 配布ごとの専用URLと命名ルールを記録した
  • 訪問、問い合わせ、予約、購入を確認する日と担当者を決めた
  • フォームの入力項目を必要なものへ絞り、利用目的を示した

Bämでは、チラシの先にあるページまで一緒に整理します

チラシだけ、ホームページだけを別々に作ると、伝える内容や次の行動がずれやすくなります。Bämでは、誰に何を伝えるかを伺い、紙面から案内先ページ、問い合わせまでの流れを整理します。既存のホームページを使える場合は、必要な部分を生かしながら進めます。

「チラシからどのページへ案内すればよいか分からない」「配った後の反応を確かめたい」という段階でも構いません。Bämへ相談するから、今の紙面やホームページの状況をお聞かせください。マーケティングの関連記事はマーケティングカテゴリーで確認できます。

参考資料