お店への行き方を聞かれたとき、「高槻駅からですか、高槻市駅からですか」と確認することはありませんか。普段使う駅が決まっている方には自然な違いでも、初めて訪れる方は、駅名だけでは出発点を選びにくい場合があります。

店舗ホームページを制作するときは、JR高槻駅からの案内と阪急高槻市駅からの案内を分け、どちらも同じ店舗入口へつなぐことを先に決めます。地図を載せるだけでなく、お店の確認、駅からの道順、必要な相談予約を、それぞれどのページで伝えるかを整理すると、制作を依頼する範囲も見えてきます。

高槻市でお店のホームページを新しくつくる方や、来店案内を見直したい方へ、写真と原稿の準備、ページのまとめ方、公開前の確認方法をご紹介します。

二つの駅名を、出発点を選べる言葉で示す

高槻城公園芸術文化劇場の交通アクセスでは、阪急高槻市駅とJR高槻駅からの徒歩案内を分けています。阪急は改札を出てからの進み方、JRは中央口からの進み方というように、同じ目的地でも出発点に応じた説明になっています。

自店の案内でも、「駅から徒歩○分」という一文の前に、どの鉄道のどの駅からなのかを明示してみましょう。見出しは「JR高槻駅からお越しの方」「阪急高槻市駅からお越しの方」と書くと、初めて読む方も選びやすくなります。劇場など周辺施設の所要時間を、そのまま自店への時間として使うことはできません。自店までの道順は別に確かめます。

出口が複数ある場合は、利用する改札と地上に出る場所も確認します。「南へ進む」だけより、現地の案内表示と対応する出口名や、外へ出た直後に見えるものを添えると、歩き始める方向を判断しやすくなります。店の方が使っている通称と、駅や道路の表示が同じかも見ておきます。

ここからは、高槻市内の「器の店T01」が来店案内を制作する架空例です。店頭で器をご覧いただく来店は予約不要で、贈り物の器選びをゆっくり相談したい場合は、30分の相談枠を事前に申し込む運用とします。JRから来る場合も阪急から来る場合も、到着するのは同じ一階の店舗で、木枠のガラス扉が入口です。

JR高槻駅と阪急高槻市駅の道順を別に案内し、同じ店舗入口へつなぐページ構成の図

店舗紹介・道順・相談予約に、それぞれ役割を持たせる

T01の店舗紹介では、扱う器、店内の様子、営業日、予約なしで見られることを伝えます。「行ってみたい」と思った方が、アクセス案内へ進めるようにします。贈り物の相談を希望する方には、相談でできることと30分という時間を説明し、相談予約の案内につなぎます。

アクセスのページは、最初に店名、住所、建物名、階、入口写真をまとめ、その下でJRと阪急の道順を選べる構成にします。二つの駅に合わせて店舗紹介まで二組つくる必要はありません。店舗の基本情報と入口を共通にし、途中の道順だけを分けると、写真を差し替える場所も整理できます。

相談予約のページには、店舗名と場所、相談内容、所要時間、申し込み後の連絡方法を載せます。アクセスページの二つの道順から、同じ予約案内へ進めるようにします。駅ごとに別の予約フォームを作ると、日時や受付担当の情報まで二重に管理することになりかねません。

駅の選択は、道順を読み分けるためのものです。この例では、予約フォームで利用駅を必須入力にする必要はありません。予約をしたあとに利用する鉄道が変わっても、予約の取り直しをせず、別の駅からの道順を読める形にします。道順を確認したいだけの方が、予約画面を通らなくてもアクセスを開けることも大切です。

規模が小さいサイトなら、店舗紹介とアクセスを一ページにまとめても構いません。「店舗について」「JRからの道順」「阪急からの道順」という見出しを置き、それぞれへ移動できるようにします。最初からページ数を増やすより、お客様が必要な情報を探せるかで構成を決めます。

写真は、駅から入口までの迷いやすい場面に絞る

道順の写真は、枚数が多いほど分かりやすくなるとは限りません。歩いたときに立ち止まりそうな場所を探し、どの方向を見た写真なのかを短い説明で補います。出口、曲がり角、最後に入る扉を区別できれば、似た景色を何枚も並べずに済むこともあります。

T01では、JR側の出口付近と途中の分岐を各一枚、阪急側も同じく各一枚、共通の店舗入口を一枚の計五枚を準備する案にします。これは撮影の最低枚数ではなく、今回の確認箇所に合わせた内訳です。道の途中にもう一つ迷いやすい場所が見つかれば、その場面を追加します。

二つの駅から撮影する方が別々でも、写真の向きをそろえます。お客様が進む方向から撮り、曲がる前なのか、曲がったあとに見える景色なのかを記録します。反対側から撮った写真をそのまま使うと、写っているものは正しくても、左右の説明が合わなくなることがあります。

最後の入口写真は、建物全体の写真とは役割が異なります。T01なら木枠のガラス扉と店名が分かる写真を共通で使い、裏側にある搬入口へ案内しないことを確認します。「店の前に着いた」から「この扉を開ければよい」まで分かることを、撮影の目的にします。

所要時間を載せる場合も、確認した出発点を残します。改札から測った時間と、地上出口から測った時間を混ぜず、歩行時間の目安として案内します。信号待ちや歩く速さで変わるため、予約の開始時刻に必ず間に合う保証としては書かず、入口や移動経路を選ぶ材料にします。

来店ページの制作要件を、一枚にまとめて渡す

制作会社へ相談する前に、完成した地図や原稿をすべて作っておく必要はありません。今分かっていることと、撮影・確認が必要なことが対応していれば、作業を相談できます。T01では、次のような要件表を用意します。

項目 T01の制作要件
利用駅 JR高槻駅・阪急高槻市駅。アクセス内で道順を分け、同じ店舗へ案内する。
必要写真 JRの出口・分岐で二枚、阪急の出口・分岐で二枚、共通入口一枚を準備する案。
経路の確認者 店主が両方の駅から歩き、出口表示・曲がる方向・入口を確認。スタッフが写真と説明を照合する。
店舗入口 一階の木枠のガラス扉。建物裏の搬入口と区別し、両経路から同じ写真を参照する。
予約先 贈り物の器選び30分相談の申し込み先を一つにする。通常の店頭来店は予約不要。
制作する部分 店舗紹介、駅別の道順、共通入口、相談予約へのリンク。現地確認と撮影は店側で準備する案。

店舗の住所や電話番号は、掲載に使う原稿として店側が確定し、地図の目的地と予約案内にも同じものを使います。駅別の説明だけを先に仕上げると、建物名や階の記載がページごとに抜ける場合があります。共通の店舗情報と、駅ごとに変わる道順を分けて渡すことがポイントです。

店側で撮影する案なら、制作会社に必要な向きや画像の大きさを確認してから準備します。撮影も依頼したい場合は、二つの駅からの経路確認まで含むのか、店舗内外の撮影だけなのかを分けて相談します。デザイン制作を依頼しただけで、実際に歩いて経路を確認する作業まで含まれるとは限りません。

写真がまだそろっていない段階では、確認済みの道順を文章で掲載できるかを検討します。出口や進む方向自体が未確認なら、確認する方と日を決め、確認を終えてから写真や図へ反映します。店側が確かめた内容を、制作会社が分かりやすい文章と配置に整える分担にすると進めやすくなります。

JR側二枚、阪急側二枚の経路写真に共通入口一枚を組み合わせる、計五枚の撮影準備案

歩きやすさの案内は、道順とは別に確かめる

同じ駅からでも、階段を使う経路とエレベーターを使う経路では、地上へ出る場所が変わる場合があります。小さなお子様連れの方や、段差を避けて来店したい方には、普段の最短経路だけでは案内が足りないこともあります。

高槻市のおでかけマップは、JR高槻駅・阪急高槻市駅周辺の歩道や施設入口などの情報を紹介しています。一方で、掲載情報の現地調査は2015年11月から2016年1月に行われ、実際の状況と異なる場合があることも明記されています。資料を調べる際は、ページの更新日だけでなく、情報の確認時期も見ます。

自店のページでは、駅からの道と店の入口の両方を確かめ、分かっている設備や段差を具体的に伝えます。駅にエレベーターがあることだけを根拠に、店舗まで全区間を段差なく移動できるとは言い切れません。まだ確認できていない経路はそのまま断定せず、来店前に相談できる窓口を添えると、必要なことを確認しやすくなります。

この確認を、予約時の必須質問を増やすだけで済ませる必要はありません。まず共通の案内を読みやすくし、個別に確かめたい方が連絡できる順番を考えます。対応できる時間や手助けの内容も、お店の体制に合わせて説明します。

文章の追加と、情報を共通で使う改修を分ける

今のアクセスページに駅名と道順を追記し、入口写真を整えるだけで対応できることもあります。地図を開くリンクと相談予約のリンクを分け、何をするボタンかを明確にする修正も、最初に検討したい部分です。

一方、JR用・阪急用のページに住所、営業時間、入口写真をそれぞれ複写しているなら、共通情報を一か所で更新できる構成を相談します。利用駅ごとに表示を切り替える機能を付ける場合は、選んでいない駅の案内にも戻れるか、スマートフォンで駅名が見つかるかを確認します。切替機能を増やさず、見出しとページ内リンクで分ける方法も比較できます。

たとえば、店の入口の表示を変更した場合、共通の入口写真を差し替えれば、どちらの道順からも新しい入口が分かる形を目指します。JR側の途中の分岐だけが変わった場合は、JRの写真と説明を確認し、阪急側の道順まで書き換える必要があるかを分けます。変更の対象を限定できることが、更新しやすさにつながります。

入口の変更は両駅の案内へ、JR側の分岐変更はJRの道順へ反映する更新範囲の図

Bämのホームページ制作では、資料をもとにしたページ構成や原稿整理、更新機能を含む制作を案内しています。写真撮影は別途見積りで、予約など特別な機能の追加も内容に応じた見積りとなります。来店案内では、店側で準備する経路資料と、制作会社に依頼する構成・文章・機能を分けて確認できます。

二つの駅からの案内を、今のサイトへどう組み込むか迷われる場合は、高槻市でホームページの制作・改善をご検討の方へのご案内をご覧ください。現在の店舗紹介とアクセス、予約先のURL、道順でよく聞かれる点をもとに、追記で済む部分と構成から整える部分を検討できます。

公開前は、二つの駅から別々にたどって確認する

確認する方は、JRからの案内だけを読んで来店する役と、阪急からの案内だけを読む役に分かれます。写真が歩く方向と合うか、最後に同じガラス扉へ着くかを確かめます。経路をよく知る方の記憶で補わず、画面に書かれたことだけで進めるかを見ると、説明不足に気づきやすくなります。

画面上では、店舗紹介からアクセスへ進む場合だけでなく、駅別の道順を直接開く場合も試します。住所と入口が分かり、必要なら同じ相談予約へ進めるかを確認します。予約後にJRから阪急へ予定を変えた場合も、予約の内容を変えずに別経路を読めることを確かめます。

地図を開いた際の目的地、建物名、入口の向きも確認します。地図を開く操作を、相談を申し込んだ状態として扱わないことも大切です。相談の申し込みは予約先の仕組みで受け付け、確定条件はその案内に合わせます。

公開後は、道を尋ねられたときに「どの駅から、どの場所で、何が分かりにくかったか」を記録します。駅の出口表示、途中の目印、店舗の入口が変わった際には、該当する写真と説明を見直します。初めてのお客様が、自分の利用する駅を選び、安心してお店の扉まで進める案内を整えていきましょう。

参考資料