「水彩画を始めたい」と講座を探す方と、「通いやすい会場で何か習いたい」と考える方。同じ教室のホームページでも、探し始める条件は人によって異なります。講座名だけを並べても、会場別のページだけを増やしても、どちらかの方が日程を探し直すことになりがちです。

複数の会場で講座を開く教室のリニューアルでは、講座と会場の二つの入口から、同じ開催日程へ進める構成を考えます。そのために、講座の内容、会場の情報、日時を決めた開催回を分けて整理します。ページの見た目より先にこの関係をそろえると、情報の重複や申込先の取り違えを減らしやすくなります。

高槻市で教室サイトを見直したい方へ、構成の比較、旧ページのまとめ方、制作会社へ渡す資料、公開前の確認方法をご紹介します。

会場の設備と、受講できる講座を分けて考える

高槻市紺屋町にあるクロスパル高槻の施設案内では、会議・各種教室、音楽、陶芸・工芸、料理などの用途ごとに部屋を紹介しています。教室を運営する方が会場を選ぶ資料として、どの部屋でどんな活動ができるかを確認できる構成です。

一方、受講を考える方が知りたいのは、施設に部屋があることだけではありません。その場所で、誰が、いつ、どの講座を開き、自分が申し込めるのかを確かめたいはずです。会場の紹介と開催予定をつなぎ、施設を借りるための案内と、受講を申し込む案内を区別することが大切です。

ここからは、高槻市内の「駅前会場」と「北部会場」で水彩講座を行う教室の架空例です。「水彩入門」は初めて水彩画を学ぶ大人の方が対象で、10月24日土曜日10時〜11時30分に駅前会場、10月25日日曜日14時〜15時30分に北部会場で開催します。2026年の予定として説明します。

別の講座「水彩の色づくり」は、水彩画の経験がある方を対象に、10月31日土曜日10時〜11時30分に駅前会場で開催します。北部会場では、この講座の開催予定はありません。名前に同じ「水彩」が入っていても、対象と学ぶ内容が違うため、入門の別日程としてまとめないようにします。

水彩入門という講座から探す場合と北部会場から探す場合が、同じ10月25日の開催案内へ進む図

講座中心・会場中心・二つの入口を比較する

何を学ぶか決まっている方には、講座一覧から対象や内容を比較し、そのあとで会場と日時を選ぶ順番が合います。水彩入門を読んでから、24日の駅前会場と25日の北部会場を比べる流れです。講座ごとに学べることや必要な経験をまとめると、名前だけでは分かりにくい違いも伝えられます。

通える場所が先に決まっている方には、会場一覧からアクセスや設備を確認し、その会場で予定されている講座を見る順番が合います。北部会場のページでは、25日の水彩入門へ進めるようにします。別会場の講座まで混ざった一覧を最初に出すと、近くで受けられると思って詳細を開いた方が、途中で選び直すことになります。

両方の探し方が必要なら、入口を二つ用意し、開催日程の案内は共通にします。「講座から探す」と「会場から探す」を選べても、同じ25日の回を別々に登録する必要はありません。どちらから進んでも、講座・日時・会場・申込先が一致することを完成条件にします。

構成案 今回の例での探し方と掲載内容
講座を先に選ぶ 水彩入門の対象と内容を読み、駅前24日・北部25日から選ぶ。申込先は選んだ開催回に対応させる。
会場を先に選ぶ 北部会場の所在地・入口・設備を確かめ、その会場で開く25日の水彩入門を見る。
入口を二つ用意 講座と会場のどちらからも同じ開催案内へ進む。講座説明・会場案内・開催回を重複登録せずに関連付ける。

問い合わせの中に「何を学べますか」と「この会場でも開いていますか」の両方があるなら、二つの入口を検討する理由になります。反対に、一会場だけで少数の講座を開いている段階なら、講座一覧に会場名と日程を添えるだけで探しやすくなる場合もあります。入口を増やすこと自体を目的にせず、今のお客様が選び始める条件に合わせます。

講座・会場・開催回を、別々に整理する

水彩入門の「初めての方向け」「筆と水の扱いを学ぶ」という説明は、二会場で共通にできる情報です。駅前会場の所在地、部屋への入り方、設備は会場の情報です。そして、24日10時から駅前で行うという組み合わせが、一つの開催回になります。

この三つを一枚の長い原稿に混ぜて複写すると、講座の説明を直すたびに全会場のページを探すことになります。逆に、会場の情報を共通にしただけでは、24日と25日の時間の違いまで同じにしてしまうおそれがあります。共通にする説明と、開催回ごとに確認する条件を区別します。

講座には学ぶ内容、会場には場所と入口、開催回には日付・時間・会場との組み合わせを持たせる図

管理用の一覧では、水彩入門を一つの講座として整理し、24日駅前と25日北部を別の開催回として結び付けます。対象年齢や内容が本当に共通かは講師が確認します。参加費、材料、持ち物が会場や回によって違う場合は、共通説明で一律にせず、その開催回の条件として残します。

会場の部屋の定員と、教室が受け入れる受講人数も別に確認します。部屋の利用案内に書かれた人数を、そのまま講座の募集人数にするとは限りません。机の配置、道具、講師が対応できる人数を踏まえ、教室が決めた募集条件を開催案内へ反映します。

開催回のページでは、講座名だけでなく「2026年10月25日(日)14:00〜15:30/北部会場」のように、申し込む回を区別できる見出しにします。申込先へ進んだあとも同じ日時と会場が見えるようにすれば、講座名だけを見て別の日へ申し込む行き違いを防ぎやすくなります。

条件に合う予定がないときの案内も用意する

北部会場で「水彩の色づくり」を探した場合、この例では開催予定がありません。「該当する講座はありません」だけで終えるより、「北部会場では現在、開催予定がありません」と選んだ条件を残して伝えます。

そのうえで、「駅前会場の10月31日開催を見る」「北部会場のほかの講座を見る」という別々の選択肢を示せます。通える会場を選んでいる方の条件を、画面側で勝手に解除して駅前会場の予定だけを並べないことが大切です。会場を変えて探すか、内容を変えるかをご本人が選べるようにします。

予定がないことは、その施設で将来も開催できないという意味ではありません。募集が終わった回、開催が未定の講座、条件に一致する回がない場合を区別し、現在分かっている範囲を案内します。受付中の回だけを探せるようにする場合も、終了した講座の紹介記事を削除するかは別に考えます。

古いページは、内容を確かめてからまとめる

リニューアル前のサイトに「駅前水彩」と「北部水彩」という二つのページがあるとします。名前が似ているという理由だけで統合せず、講師に対象、扱う内容、受講条件を確認します。両方が今回の水彩入門だと確認できれば、講座の共通説明を一つにまとめ、会場と開催日時を分けて残せます。

一方、駅前のページが経験者向けの色づくり講座だった場合は、別講座のまま整理します。同じ講師、同じ会場、似た写真というだけでは、受講を選ぶ条件が同じとはいえません。旧ページ名、新しい講座名、対応する会場と開催回を一行ずつ並べた対応表が、移行の確認に役立ちます。

過去の日付が付いた募集ページにも注意します。2025年の講座を紹介したページを、日付だけ変えて2026年の申し込みへつなぐと、以前の開催条件まで今回に引き継がれたように見える場合があります。過去の開催記録として残す部分と、今後の回を案内する部分を分け、終了した申込先をそのまま残さないようにします。

移す情報は、講座と会場だけではありません。公開済みの開催予定、終了した回、今申し込みを受けている回を照合します。受付中の回は、旧ページと新ページで日時・場所・申込先が一致するかを確認し、引き継ぐURLや案内先を制作会社と決めます。受講者の申込記録は公開ページの原稿とは分けて扱い、画面をまとめたからといって予約を作り直しません。

リンクの整理と、絞り込み機能の追加を分けて相談する

開催予定が少なく、更新も無理なく行えているなら、講座一覧と会場一覧から同じ開催ページへリンクする構成で始められます。既存の原稿を整理し、日時と会場が分かる見出しへ直すだけでも改善できる部分があります。

講座と会場の組み合わせが増え、同じ説明を何度も入力している場合は、三種類の情報を関連付けて管理する仕組みを検討します。講座の紹介を変更すると関係する開催案内に反映され、会場の入口説明を直すと、その会場を使う回に反映される構成です。日付と開始時刻は、それぞれの開催回で管理します。

さらに、会場・分野・曜日などを組み合わせて探す必要があるなら、絞り込み機能を相談できます。画面に選択欄を置くだけでなく、講座と開催回のどちらを検索対象にするかを決めます。今回なら、入門の紹介が見つかるだけで終わらず、選んだ会場で申し込める日程へ進めることが必要です。

検索機能と予約機能は、依頼内容を分けて確認します。絞り込みができても、受講人数の管理、空きの反映、申し込み後の確定連絡まで自動になるわけではありません。現在の受付方法を続けるのか、開催回の情報を申込画面へ引き継ぎたいのかを、担当する方の作業と一緒に伝えます。

リンクの整理、講座・会場・開催回の管理、複数条件の絞り込みを、必要に応じて選ぶ改修範囲の図

Bämのホームページ制作では、ページ構成、原稿整理、更新機能を含む制作内容を案内しています。検索や予約、外部システムとの連携など特別な機能は別途見積りとなるため、掲載内容の整理と、今回追加したい機能を分けて相談できます。

会場別の旧ページをどうまとめるか、どの情報を共通に管理するか迷われる方は、高槻市でホームページの制作・改善をご検討の方へのご案内をご覧ください。講座一覧、会場一覧、今後の開催予定、現在の申込先が分かる資料をもとに、構成と移行の範囲を具体化できます。

公開前に、二つの探し方で同じ回へ進めるか確認する

まず、水彩入門のページから北部会場の25日を選んでみます。次に北部会場のページから水彩入門を選びます。どちらからも、10月25日14時〜15時30分の同じ開催案内と申込先へ進めるかを確認します。二つの入口に表示するために、同じ回が二件登録されていないかも確認します。

次に、北部会場で色づくり講座を探します。現在は予定がないことが分かり、会場を変える場合と別講座を見る場合を選べるかを確認します。駅前会場の24日と31日についても、入門と経験者向けの違いを見出しや説明から判断できるかを見ます。

更新の担当も、この確認に参加します。講師は講座内容、会場担当は所在地・入口、受付担当は日時と申込先を確認します。制作会社と一緒に一項目を修正し、関係する場所に反映され、関係のない開催時刻まで変わらないことを見せてもらうと、公開後の作業を具体的に理解できます。

スマートフォンでは、選択した会場名が見えるか、戻ったときに条件を確かめられるか、日時と申込ボタンが離れすぎていないかを見ます。公開後に届く「この講座はどこで受けられますか」という質問も、探し始めたページと合わせて記録し、入口と案内を少しずつ整えていきましょう。

参考資料