料金ページに何を書く?基本9項目と公開前チェック
料金ページには、金額だけでなく「その金額で何を受けられるか」「何が増えると料金が変わるか」を書きます。
この記事は、料金の見せ方を決めた人向けの実装チェックです。料金ページでまず確認する基本の9項目を整理します。通信販売などに当たる場合は、これとは別に法定表示が必要です。
- サービス名と対象者
- 料金または料金の目安(単位を含む)
- 料金に含まれる内容
- 含まれない内容
- 追加費用・適用条件
- 消費者向けは税込総額が分かる表示
- 支払時期・方法と提供時期
- 相談から正式見積もりまでの流れ
- 料金の確認日・更新日と社内の更新担当
固定額、料金帯、実在事例、見積条件の4方式ごとに、誤解を減らす書き方を整理します。まだ掲載方式が決まっていない場合は、先にホームページに料金は載せる?載せない?小さな事業の判断基準を確認してください。
料金ページは「金額・範囲・条件」を一組にします
| 必要な情報 | 答える質問 |
|---|---|
| 金額 | いくらを目安に考えればよいか |
| 範囲 | その金額で何を受けられるか |
| 条件 | 何が変わると追加・減額になるか |
「○円〜」「要見積もり」だけでは、相談前の人が自分に合うか判断できません。金額を載せない方式でも、見積もりに必要な条件と流れを示します。
1. サービス名を、利用者の言葉で書く
社内の管理名だけでは内容が伝わらないことがあります。「基本プランA」だけでなく、「会社案内を整える1ページ制作」のように、誰の何を整えるサービスかを添えます。
2. 料金または目安を示す
料金の決まり方に合わせ、次のいずれかを使います。
- 固定額:税込価格と、その金額に含む内容
- 料金帯:税込の下限・上限と、金額が変わる条件
- 事例:当時の対応範囲・税込金額・現在の料金との違い
- 見積条件:ページ数、機能、素材準備の状況を確認後に見積もり
金額や条件を推測で作らず、自社の実際の料金・取引条件を確認して記載します。
3. 料金に含まれる内容を書く
サービス名だけでは、作業範囲が伝わらないことがあります。
- 打ち合わせ回数
- 作業・制作の範囲
- 修正回数や確認方法
- 納品物・提供物
- 利用開始後の対応
「一式」の一言で終わらせず、相談前の人が違いを判断できる単位へ分けます。
4. 含まれない内容を書く
できないことや別途確認することも、安心材料になります。
- 外部サービスの利用料
- 写真撮影、原稿作成、交通費
- 追加ページ・追加機能
- 法務・税務など専門家の確認
- 緊急対応や営業時間外の対応
全部を「別途」にせず、どの段階で確認するかを添えます。
5. 追加費用が発生する条件を書く
追加料金の金額を事前に決められない場合でも、発生する条件は説明できます。
ご相談後に対応範囲を整理し、作業開始前に正式なお見積もりを確認します。開始後に内容を追加・変更する場合は、追加費用の有無を作業前にお知らせします。
中小企業庁の2026年1月改訂版ハンドブックでは、制作業務でページ数や校正回数などの不確定要素を見積前に確認し、仕様変更で変動する項目を見積書へ補記する実務例が示されています。これは法律ではなく、事業者間で見積もりと合意を進めるための参考例です。詳しくは中小企業庁の価格交渉ハンドブックを確認してください。
6. 消費者向けの価格は税込で分かるようにする
事業者が消費者へあらかじめ価格を表示する場合、原則として消費税を含む総額表示が必要です。「税込価格のみ」「税込価格(税込)」「税抜価格(税込価格)」など、最終的に支払う税込金額が分かる形にします。
価格を表示していない場合にまで、価格掲載そのものを義務付ける制度ではありません。取引相手や表示方法によって扱いが異なるため、詳しくは国税庁の総額表示の案内を確認してください。
7. 支払時期・方法と提供時期を確認する
契約期間や解約条件がある場合は、その条件と確認場所も明らかにします。
契約前、作業開始時、納品後、月ごとなど、支払うタイミングを説明します。利用できる支払方法、サービスを受けられる時期、回数や期間も必要に応じて書きます。
広告に基づいてインターネットやメール等で契約の申込みを受け、通信販売に当たる場合は、販売価格・サービスの対価、送料・その他の負担、支払時期・方法、提供時期、解除・キャンセル条件、事業者情報などの表示が必要です。相談受付と契約申込みの境界を含め、販売方法やページ構成によって判断が分かれるため、消費者庁の特定商取引法ガイドを確認してください。
8. 正式見積もりまでの流れを書く
- 相談内容を送る
- 必要な範囲と未決定事項を確認する
- 概算または提案を確認する
- 正式見積もりと作業範囲を確認する
- 合意後に開始する
問い合わせ時点で全部決めてもらう必要はありません。「決まっていない項目も相談時に整理する」と書くと、準備不足を心配する人も相談しやすくなります。
9. 確認日・更新日と担当を決める
料金が変わった時は、次の場所も確認します。
- 料金ページ
- サービスページ
- よくある質問
- 画像やPDFの料金表
- 広告・SNSの固定投稿
- 検索結果向けの説明文や構造化データ
「最終確認日」をページに書くかは任意ですが、社内では更新担当と確認日を決めておきます。料金変更時に古い場所を探せる一覧があると安全です。
4つの方式別・短い記載例
以下は公開文の構成例です。金額・時間・作業範囲は、自社で確認できた事実へ置き換えてください。
固定額
サービス名と税込価格
この金額に含む内容、含まない内容、追加料金が発生する条件を続けます。
料金帯
税込の下限〜上限
金額が変わる条件と、正式な金額を確認する時点を続けます。
事例
事例名と当時の税込金額
対応した範囲、現在の料金と異なる可能性、正式な金額の確認方法を続けます。
見積条件
ページ数、必要な機能、写真・文章の準備状況を確認してお見積もりします。未決定の項目は、相談時に一緒に整理できます。
例文の構成だけを参考にし、公開前に自社の実態と一致するか確認します。
比較・割引表現の確認
「通常価格」「今だけ」「半額」「最安」などを使う場合は、比較元の価格、期間、対象、追加条件に根拠が必要です。実際より著しく有利と誤認させる表示は、景品表示法上問題になる場合があります。
詳しくは消費者庁の価格表示の案内を確認してください。
スマホでは表を小さくしすぎない
料金表は横に項目を増やすほど、スマホで読みにくくなります。
- 重要なプランを先に置く
- 金額と含む内容を近づける
- 長い比較表は項目を分ける
- 横スクロールが必要な場合は、その案内を出す
- ボタンは押しやすい大きさと間隔にする
- 「おすすめ」だけで選ばせず、向く人を書く
料金ページ公開前チェック
- 金額とサービス名が一致している
- 含む内容・含まない内容が分かる
- 追加費用の条件が分かる
- 消費者向け価格は税込金額が分かる
- 見積もりまでの流れが分かる
- 実在しない実績や根拠のない効果数値がない
- 割引・比較価格に根拠がある
- PCとスマホで表・文字・ボタンが読める
- 料金変更時に直す場所と担当が決まっている
Bämは、料金ページの前にサービス内容を整理します
Bämは、小規模事業者、個人事業主、開業準備中の方が、何を載せるか、どう説明するかを相談しながら整えるホームページ制作サービスです。
料金が一律でない場合も、数字を無理に作りません。含む範囲、変動条件、相談時に確認する内容から整理し、固定額・料金帯・事例・見積条件のどれが合うかを考えます。Bämの考え方はBämについてで確認できます。
よくある質問
「要見積もり」だけでは足りませんか?
何を確認すると見積もれるか、相談から金額確認までの流れを添えます。依頼者が最初に用意する情報も分かると安心です。
料金表を画像やPDFだけで載せてもよいですか?
画像が読めない場合やスマホで小さくなる場合に備え、重要な料金・条件は本文でも読めるようにします。代替テキストだけへ長い料金表を詰め込まず、HTMLの見出し・一覧・表を使います。
料金を変更したら、公開日は変えますか?
変更内容が分かるようにページを更新します。公開日だけを変えるのではなく、古い金額が残っていないか確認します。
料金表のデザインだけ相談できますか?
見た目だけでなく、サービスの区分、含む範囲、変動条件が整理されているかを先に確認すると、分かりやすいデザインを作りやすくなります。
まとめ
料金ページは、金額だけを並べるページではありません。
サービス名、料金、含む内容、含まない内容、追加条件、税込表示、支払・提供時期、見積もりの流れ、更新管理をそろえると、相談前の誤解を減らせます。
まだ料金の見せ方が決まっていない場合は、料金を載せる・載せない判断から確認してください。内容整理から相談したい場合は、お問い合わせページで「料金ページの整理から相談したい」と添え、①事業・サービス内容、②料金が変わる主な条件、③まだ決まっていないこと、④相談したい範囲(文章・構成・制作)を、分かる範囲でお知らせください。