開業前のInstagramは何を投稿する?ホームページ・Googleとの役割分担
開業前にInstagramを始めたものの、「写真がまだ少ない」「開業日も決まっていない」「毎日投稿しないと間に合わないのでは」と手が止まることがあります。
最初から投稿数を増やす必要はありません。先に、決まった情報、調整中の情報、まだ出さない情報を分けます。そのうえで、Instagram、ホームページ、Googleビジネスプロフィールの役割を決めると、1つの素材を無理なく使い回せます。
この記事では、飲食店、美容室、教室、サロンなど小さな店舗を想定し、開業前に何をどこへ載せるかを整理します。
最初に結論:3つの媒体は同じ内容を置く場所ではない
| 媒体 | 主な役割 | 向いている情報 | 更新する時 |
|---|---|---|---|
| 準備の変化や店の雰囲気を伝える | 工事、道具、試作、考え方、準備の途中 | 新しい進捗があり、公開できる時 | |
| ホームページ | 正式情報と次の行動をまとめる | 店の説明、サービス、場所、営業時間、予約・問い合わせ | 確定情報が変わった時 |
| Googleビジネスプロフィール | 検索・地図で基本情報を確認できるようにする | 店名、住所、営業時間、開業日、連絡先 | 公式画面で利用条件を満たし、情報が確定した時 |
Instagramへ全部を書くと、過去の投稿から正しい営業時間や予約方法を探しにくくなります。ホームページへ準備日記をすべて載せると、初めて来た人が正式情報を見つけにくくなります。
「変化はInstagram」「確定情報と予約・問い合わせはホームページ」「地図と営業時間はGoogle」を基本にし、迷った時はホームページを正式情報の確認先にします。
いつから始めるかは、月数ではなく「公開できる事実」で決める
開業の何か月前が正解かは、店の準備状況によって変わります。店の種類、地域、開業予定の範囲など、公開できる事実が1つあり、変更時に直す担当や確認先が決まったら始められます。
反対に、日付や場所を推測で埋めなければ投稿できない段階なら、無理に公開せず情報メモだけを作ります。固定の週数や投稿回数より、変更を正しく直せる状態を優先します。
投稿を考える前に、1枚の情報メモを作る
アプリごとに文章を考える前に、次の内容を1枚へまとめます。全部が決まっていなくても構いません。
- 店名。仮称なら「仮称」と書く
- どのような店・サービスか
- どのような人に来てほしいか
- 開業予定。年月、月、日など決まった範囲だけ
- 地域。住所をまだ公開しない場合は市区町村まで
- 現在の準備状況
- 次に確定する予定の情報
- 正式情報を確認できるホームページURL
- 問い合わせ・予約を受け付けるか、その開始時期
このメモを更新元にすると、Instagramでは古い日付、ホームページでは新しい日付という食い違いを見つけやすくなります。
情報は「確定・調整中・非公開」の3つに分ける
| 状態 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 確定 | 正式情報として掲載 | 「○月○日開業」「予約受付中」 |
| 調整中 | 未確定と分かる言葉を付ける | 「○月ごろ開業予定」「営業時間は調整中」 |
| 非公開 | 投稿やページへ出さない | 契約前の住所、許可のない人物写真、確定前の価格 |
「予定」「調整中」を小さく隠さず、日付や内容の近くへ書きます。変更になった場合は、訂正した投稿だけで終わらせず、ホームページとGoogleの正式情報も確認します。
開業前のホームページをいつ作るか迷う時の準備表では、「今決める」「相談しながら決める」「公開後でよい」をさらに詳しく整理しています。
最初の3投稿は、この順番で考える
初めての投稿で完成した店を見せる必要はありません。次の3つが分かれば、読む人は準備の状況を追いやすくなります。
- どのような店か:店の種類、地域、来てほしい人
- 今は準備中であること:現在進んでいることと、まだ未決定のこと
- 今分かっている開業予定:確定した範囲だけと、次に知らせる予定
3つを別投稿にしても、1つの投稿へまとめても構いません。公開できる写真と事実の量で決めます。
Instagramへ投稿しやすい6つの情報
投稿形式を先に決めるより、今ある事実を選ぶ方が続けやすくなります。
1. どのような店を準備しているか
店名だけでなく、誰のどのような時間を支えたい店なのかを短く書きます。大きな理念を作る必要はありません。
例:「仕事帰りに、夕食を落ち着いて選べる小さな惣菜店を準備しています」
2. 準備の進み具合
看板、道具、材料、棚、梱包、試作など、公開できる範囲の変化を伝えます。工事会社、スタッフ、近隣店舗などが写る場合は、掲載してよいか確認します。
3. 商品やサービスの考え方
まだ販売前なら、完成品のように断定せず「試作中」「提供予定」と書きます。価格、内容、提供日が変わる可能性も分けます。
4. 場所の手がかり
住所公開前は、地域名や最寄り駅など公開できる範囲にとどめます。住所が確定したら、ホームページのアクセス情報を正式な確認先にします。
5. 開業日と予約方法
日付や受付方法が確定した後に案内します。「DMならいつでも予約できる」と一律に決めず、実際に管理できる受付方法を選びます。
6. 変更・訂正
開業日、営業時間、場所、予約開始日が変わった時は、変更した事実と、現在の正式情報を確認できるURLを示します。古い投稿を見た人にも分かるよう、プロフィールから正式情報へ移動できる状態を確認します。
1つの素材を3媒体へ使い分ける
たとえば、店の看板が設置された日に写真1枚と事実メモを作ったとします。
| 素材 | ホームページ | Googleビジネスプロフィール | |
|---|---|---|---|
| 看板写真 | 準備の進捗と店の考え方を短く紹介 | お知らせへ正式な店名・開業予定・アクセスを掲載 | 利用できる状態なら写真を追加 |
| 開業日の確定 | 投稿で知らせ、正式情報URLへ案内 | トップ・アクセス・予約案内を更新 | 開業日や営業時間を公式画面で更新 |
| メニュー試作 | 試作中と分かる説明で紹介 | 提供内容が確定後、サービス・メニューページへ掲載 | 実際に提供する内容が確定後、該当情報を確認 |
3種類の文章をゼロから作らず、同じ事実メモから「途中を伝える文章」「正式情報」「地図で確認する情報」に分けます。
Instagramのプロフィールで確認すること
- 店名または屋号
- 店の種類と地域
- 開業予定。未確定ならその状態
- 正式情報を確認できるホームページURL
- 連絡を受け付ける方法と受付開始時期
- 古い開業日や仮住所が残っていないか
Instagramの公式ヘルプでは、プロアカウントをBusinessとCreatorに分け、Businessを顧客へ届けたい事業向けとして案内しています。プロ向け機能には利用条件や変更があるため、記事の画面例だけで判断せず、自分の公式画面で現在使える項目を確認してください。プロアカウントは非公開にできない点にも注意が必要です。
ホームページに最低限まとめる情報
Instagramを見た人が次に確認したい情報を、1ページでもよいのでまとめます。
- どのような店か
- 開業日または開業予定
- 住所・アクセス。公開できる範囲
- 営業時間・定休日。調整中ならその状態
- 商品・サービスの概要
- 予約・問い合わせ方法。まだ受け付けない場合は開始予定
- 情報の更新日
- 個人情報を送るフォームがある場合は、その取り扱い
情報が揃ってから相談する必要はありません。決まった内容と未決定事項を分けるところから制作会社へ相談できます。
Bämのサービスとプランでは、まず受け皿を整える方法、見せ方と導線から作る方法、販売導線を整える方法を分けています。
Googleの開業日は、利用条件を確認して設定する
Googleの公式ヘルプでは、将来の開業日を最大1年前から設定でき、確認済みプロフィールは、設定した開業日の90日前から表示され得ると案内しています。開業前に投稿、写真、説明を追加できる案内もあります。
ただし、店舗の状態や確認状況によって使える画面は異なります。「登録すれば必ず90日前に表示される」とは考えず、対象になるかを公式画面で確認します。住所、営業時間、電話番号などが変わった時は、プロフィール情報の編集方法も確認してください。
Googleマップ登録そのものの進め方は、開業時のGoogleマップ登録ガイドで分けて説明しています。
写真が揃っていない時にしてよいこと
- 材料、道具、手元、包装、看板の一部を撮る
- 完成前であることが分かる説明を付ける
- 同じ場所を時期を変えて記録する
- 人物、作品、他店、工事現場は掲載許可を確認する
- 位置情報や書類など、写してはいけない情報を確認する
完成した店や商品を生成画像で作り、実物の写真のように見せることは避けます。イメージ画像を使う場合は、イメージであることが伝わる場所と説明にします。
画像の権利やフリー素材の確認は、ホームページ画像の著作権と素材の確認方法も参考にしてください。
更新漏れを防ぐ小さな管理表
| 情報 | 現在の内容 | 状態 | 掲載先 | 最後に確認した日 | 次に確認する人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 店名 | 確定・調整中・非公開 | Instagram・ホームページ・Google | |||
| 開業日 | 確定・調整中・非公開 | ||||
| 住所 | 確定・調整中・非公開 | ||||
| 営業時間 | 確定・調整中・非公開 | ||||
| 予約方法 | 確定・調整中・非公開 |
開業前は情報が変わります。変更を失敗と考えず、どこを直すかが分かる状態を先に作ります。
20分で作る開業前発信メモ
次の文章をコピーし、空欄を埋められる範囲だけ埋めてください。
店名:
店の種類:
来てほしい人:
地域:
開業予定:
今回伝えられる事実:
まだ調整中のこと:
今回は公開しないこと:
使える写真:
正式情報の確認先URL:
次に更新する情報と予定日:
埋まらない欄は、未決定事項として残します。空欄を隠すために推測で情報を作らないことが大切です。
よくある質問
毎日投稿しないと開業に間に合いませんか
一律の必要回数はありません。更新できる事実と写真がある時に、正しい情報を伝えることを優先します。回数を増やすために同じ内容を繰り返したり、未確定情報を断定したりしません。
開業日が決まっていなくても投稿できますか
できます。「○月ごろを予定」「日付は調整中」など、決まっている範囲と未確定部分を分けます。変更した時に直す掲載先も決めておきます。
ホームページは後からでもよいですか
後から公開する方法もあります。ただし、プロフィール、営業時間、アクセス、予約方法など正式情報の確認先がないと、Instagramの古い投稿だけが残りやすくなります。最初は1ページでも、情報の受け皿を作る方法を検討します。
個人アカウントのままでもよいですか
一律には決められません。店として情報を公開し、インサイトや連絡先などのプロ向け機能が必要なら、公式ヘルプでBusinessアカウントの条件を確認します。プロアカウントは非公開にできないため、個人利用と分けるかも考えます。
お客様や近隣店の投稿を再利用できますか
公開されている投稿でも、自社のホームページや別媒体へ自由に転載できるとは限りません。投稿者と媒体の条件を確認し、スクリーンショットや写真を無断で使いません。
3つすべてを同時に始める必要がありますか
ありません。まず正式情報を置く場所を決め、今管理できる媒体から始めます。店の形態、住所公開の時期、予約方法によって順番を変えます。
Bämでは、投稿数より先に、伝える情報と受け皿を一緒に整理します
写真が少ない、開業日が未定、住所をまだ出せないという段階でも大丈夫です。
Bämでは、今出せる情報、調整中の情報、公開しない情報を分け、Instagramの発信とホームページの正式情報、予約・問い合わせの流れを一緒に整理します。投稿数を増やす代行ではなく、何をどこへ置けば相談や来店前の不安を減らせるかから確認します。
店名、開業予定の月、現在ある写真、まだ決まっていないことを、そのままお送りください。揃っていない部分は初回相談で一緒に確認します。