取り扱うメーカーは載せているけれど、初めてのお客様から「どの商品を見ればよいですか」と聞かれる。専門商社を営んでいる方や、商品紹介を担当されている方にとって、品ぞろえの良さを伝える工夫は欠かせません。使い道は決まっていてもメーカー名をご存じない方が、相談を始めやすい案内を考えてみましょう。
見直しでは、お客様の使い道を確認項目に置き換え、メーカーの資料を同じ意味で比べられる形にすることが大切です。用途の見出しを足すだけでなく、何が分かれば候補を選べるのか、まだ分からないことは何かを、商品情報と一緒に示します。
「部品を入れる箱が欲しい」から商品へ案内する
大阪市城東区に本社・商品センターを置く協和商事は、公式サイトでボックスタイプやメッシュタイプなどのコンテナを案内しています。保管用品のように形や用途が複数ある商品では、お客様が最初からシリーズ名を知っているとは限りません。自社で商品を紹介するときも、使う場面から選べる説明を添えると相談の入口を作れます。協和商事株式会社公式サイト
たとえば「棚に置く部品用の箱を探している」という人へ、メーカーのロゴと製品カタログだけを渡すと、どの寸法を見るかから調べる必要があります。営業が普段なら最初に聞く「何を入れますか」「どこに置きますか」という質問を、ホームページにも用意してみてください。
ここでは、保管容器を扱う専門商社の架空の記入例で考えます。入れたいものは縦290mm・横190mmの部品トレー1枚で、容器の底に平らに置きます。棚で使える平面の広さは330mm×230mm。メーカーA・B・Cの候補を比べ、底面の寸法が分かるところまで整理する場面です。
「トレーが入る」と「容器を棚へ置ける」は別々の確認です。前者には容器の内側、後者には外側の寸法が関わります。高さや出し入れの余裕は、この時点ではまだ確認していないものとします。分からない条件を残しておけば、次に何を聞けばよいかも見えてきます。
用途の言葉を、調べられる条件へ置き換える
用途別の案内に「部品保管におすすめ」とだけ書いても、自分の部品を入れられるかは分かりません。この例なら、「底に平らに置きたいものの大きさ」「棚で使える広さ」「重ねて使うか」といった、資料や現物で確認できる質問へ分けます。商品を詳しく知らない人にも、どこを測ればよいか伝わる聞き方にします。
「サイズを教えてください」より、「入れたいものの縦・横・高さを、出っ張りを含めてお知らせください」の方が準備しやすくなります。複数の部品を入れるなら、一個の寸法だけでなく個数や並べ方も聞きます。図面がない人には、置き方が分かる簡単なスケッチを添えられる案内も考えられます。
棚についても、カタログにある棚全体の幅と、実際に容器を置く場所の広さを混ぜないようにします。支柱や仕切りの内側を使うのか、取り出す側に障害物があるのかで確認する場所が変わります。質問欄の短い図で測る位置を示せば、担当者が後から同じ質問をし直す手間を減らせます。
メーカー名は、知っている人が指定できる項目として残せます。「メーカーは未定」「今使っている品番がある」の両方を受けられるようにすれば、初めて選ぶ人も、同じ品を探す人も相談できます。用途から探している方は、メーカーを決めなくても相談へ進めると分かりやすくなります。
「内寸」を同じ意味だと思って並べない
資料を集めたら、数値を写す前に項目の意味を確認します。三甲の公式FAQでは、外寸は外側の最大部分、内寸は内側の最大部分である間口、有効内寸は内側の底面の寸法として説明されています。「内側の寸法」にも、測る場所の違いがあることが分かります。三甲株式会社「製品について」の寸法に関する説明
この例のメーカーAの資料に「内寸300×200mm」とあっても、それが入口の広さなら、底面にも同じ広さがあるとは言えません。側面が内側へ傾いている容器では、上と下で広さが違います。トレーを底へ平らに置きたい人には、入口の数値だけで候補を決めない案内が必要です。

一方、メーカーBの資料に「有効内寸29.5×19.5cm」とあれば、まずメーカーの説明で測定位置を確認します。その上で、比較用の欄には295×195mmと単位をそろえて載せます。元の資料にはcm表記だったことも社内の記録へ残せば、転記した数字を後から確かめられます。
共通の欄名は、「底面の内側寸法」のように意味が伝わる言葉にできます。ただし、メーカー資料にある項目名は消さず、商品詳細や補足欄で対応を示します。見やすく言い換えることと、定義が違う数値を同じ条件として扱うことを分けてください。
資料に底面寸法がなければ、外寸から一律の厚みを引いて埋めることはせず、確認待ちにします。メーカーへ尋ねるときも、「内寸を知りたい」だけでなく、「290×190mmのトレーを底へ平らに置くため、底面の内側寸法を確認したい」と用途を添えると、必要な回答を受け取りやすくなります。
候補・合わない理由・確認待ちを一緒に見せる
次の表は、先ほどの三つの候補を、平面の寸法だけで整理した記入例です。Aの底面は280×180mm、Bは295×195mm、Cは資料から確認できなかったとします。縦横は同じ向きで比べ、トレーを斜めにしたり曲げたりせずに底へ置く前提です。
| 候補 | 寸法と確認事項 |
|---|---|
| 候補A EX-A1 |
外寸320×220mm。入口の内寸300×200mm、底面280×180mm。底面がトレー290×190mmより小さいため、この置き方の候補から外します。 |
| 候補B EX-B1 |
外寸325×225mm。底面295×195mm。平面寸法では候補に残します。高さ、角の形、出し入れの余裕は次の確認事項です。 |
| 候補C EX-C1 |
外寸318×218mm。入口の内寸298×198mm。底面は未確認。メーカーへ底面寸法を確認してから候補に残すか決めます。 |
Aは入口の数字だけならトレーより大きいものの、底面の寸法では条件に合いません。この理由を添えると、お客様が「内寸は足りているのに、なぜ候補から外すのか」を理解できます。商品そのものを低く評価する説明ではなく、今回の置き方との違いを伝える文章にします。
Bは候補に残りますが、「使用可能」とはまだ表示しません。トレーと底面の縦横の差はそれぞれ5mmで、取り出す指のスペースや角の形などは確認が必要です。棚の広さとの差も十分かどうかを別に確かめます。お客様には、寸法から分かったことと、現物や追加資料で確かめることを分けて見せます。
Cの空欄は「0mm」や「対応不可」へ置き換えず、「底面寸法を確認中」と書きます。値がないことと、条件に合わないことは違うためです。回答が届いたら同じ前提で比べ直せるよう、確認したい寸法と問い合わせ先を社内へ残します。
比較する商品を増やす前に、まずこの三つの違いが伝わるか確かめてください。比較ページを設けるかどうかや、一般的な比較項目の選び方は、ECサイトの商品比較ページの考え方でも整理しています。ここでは、メーカー資料の意味をそろえる作業を先に進めます。
商品ページには「何を確認して選ぶか」を残す
用途別のページでBを選んだ人が、商品詳細へ進むとメーカー資料だけになると、先ほどの判断を思い出しにくくなります。詳細にも「部品トレーを底へ平らに置く場合」という短い案内を置き、底面寸法と追加で確認する条件を示します。用途の説明と数値が同じ画面で読めるようにします。

写真は、選定で確かめたい部分が見えるものを選びます。容器全体の写真に加え、底面の角や側面の傾きなど、寸法だけでは伝わらない箇所を見せます。画像の中へ仕様を小さく詰め込むより、写真のそばに測定位置を示した図と短い説明を添える方が読み取りやすくなります。
ふたや仕切りを付ける場合は、何も付けていない状態の数値と混ざらない案内にします。選んだ仕様が変わると確認する場所も変わるため、品番と付属品の組み合わせを一緒に伝えられるようにします。今回の比較が本体だけの条件なら、その範囲を商品詳細へ残します。
掲載する数値を確認する社内メモには、メーカー名、品番、資料の名称と版、該当ページ、元の項目名、共通欄へ入れた数値を記録します。「カタログを確認済み」だけより、どの資料のどの数字だったかを担当交代後もたどれます。更新日が分からない資料は、入手日やメーカーへ確認した日を残します。
メーカーから確認の回答をいただいたら、数値と一緒に、対象の仕様や測定位置も確かめます。回答に図が付いていれば、矢印が示す場所と自社の欄名が合っているか見比べます。条件が違う場合は、そのまま比較欄を埋めず、どこを追加で伺う必要があるか整理してから反映しましょう。
相談では、選んだ商品と未確認の条件を引き継ぐ
相談のボタンは、「この用途で使えるか相談する」のように、何を尋ねられるかが分かる言葉にします。商品を選んだ後、問い合わせ画面で品番を最初から入力し直す必要があるなら、直前のページへ品番を分かりやすく表示しておきます。自動で引き継ぐ仕組みがある場合は、確認画面でも選んだ品が見えるようにします。
この例なら、「EX-B1を候補にしています。290×190mmのトレーを底へ平らに置きたいです。棚で使える平面は330×230mmです。高さと取り出しやすさを確認したいです」と送れれば、担当者は比較の途中から相談を受けられます。メーカー名が分からなくても、使い道と残った質問は伝えられます。

受付側も「EX-B1の問い合わせ」とだけ記録せず、比較に使ったトレーの大きさ、置き方、棚の条件、未確認事項を残します。営業からメーカーへ確認を回す場合は、同じ前提を伝えます。途中でトレーを二枚重ねる話に変わったなら、その変更を記録し、最初の一枚の条件のまま回答しないようにします。
寸法で探せる機能は、登録する情報から考える
用途からの選定をホームページへ反映するときは、まず代表的な三商品の説明と比較表で、違いが伝わるかを確かめます。今の商品ページへ測定位置の図と「底面の内側寸法」を追記できるなら、原稿と仕様欄の修正から始められます。メーカー別の一覧からも同じ詳細へ進めるようにし、すでに品番をご存じの方が確かめる場所も残します。
扱う候補が多く、寸法を入力して絞りたい場合は、文章の追記に加えて商品情報の登録方法を見直します。「サイズ」という一つの欄へ入口と底面の数値が混ざったままでは、今回のトレーに合う候補を選べません。制作担当には、入口と底面の縦・横、外側の縦・横、単位、確認できたかどうかを分けた記入例を渡します。元のメーカー表記と共通欄の対応も、登録作業の資料に添えます。
検索の確認には、290×190mmのトレーを底へ平らに置く条件を使えます。Aを入口の寸法だけで候補に含めず、Bは平面寸法の候補として残し、Cは底面が未確認だと分かる案内にします。未確認の商品を条件一致の一覧に混ぜることと、画面から消して相談できなくすることの間には、別に「寸法を確認して相談する」入口を置く方法もあります。どの表示でも、Bを使用可能と自動で確定せず、残る条件を相談へ引き継ぎます。
依頼前に用意するのは、三商品の現行ページ、寸法が載ったメーカー資料、元の欄名と統一後の欄名の対応、測定位置の図、A・B・Cをどう扱いたいかの記入例です。全商品の資料がそろっていなくても、確認済みと未確認の件数を分けて伝えれば、先に掲載する範囲を相談できます。画面と検索機能の制作に加え、資料の読み取り・単位の整理・登録・メーカーへの照会を誰が担うかによっても、作業量が変わります。
寸法の意味と製品条件は商品担当が確かめ、未確認の回答は営業などメーカーと連絡する担当が受け取り、確認した版を更新担当が反映する分担が考えられます。制作会社には、寸法欄、検索結果、商品詳細、相談画面のどこを変更するかを伝えます。Cの回答が届いた際には、数字を埋めるだけでなく、確認待ちの表示と検索での扱いが一緒に切り替わるかまで、確認範囲に含めます。
メーカー資料をもとに説明を整えるか、寸法欄や絞り込みまで改修するか迷われたら、大阪市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。三商品の比較例と現在の掲載方法から、必要な作業を整理できます。
初めて選ぶ方と、案内の分かりやすさを確かめる
公開前には、商品の担当ではない人へ、この容器選びを試してもらいます。メーカー名を教えず、「このトレーを入れ、棚へ置くための候補を探してください」と伝えます。選んだ品番だけでなく、なぜその品を残したか、何を相談する必要があるかを説明してもらいます。
Aを選んだ理由が「内寸が300mmだったから」なら、底面との違いがまだ伝わっていません。表を大きくするだけでなく、寸法の名前や測定位置の図を見直します。Cを「小さすぎる」と判断した場合は、未確認の表示が不適合と受け取られていないかを確かめます。
修正後も同じ置き方で試し、Bを候補に残しつつ、高さや取り出しやすさを質問できるか確認します。商品が一つ選ばれたことだけで、案内が完成したとは判断しません。比較で分かったことを担当者へ伝えられるところまでつなげます。
まずは、営業がよく聞かれる一つの用途について、各メーカーの資料を並べてみましょう。項目名と単位、測る位置をそろえ、分からない値は確認待ちとして残します。メーカーを知らないお客様でも、自分の条件から相談できる商品紹介へ変えていけます。
参考・出典
- 協和商事株式会社公式サイト:大阪市城東区の本社・商品センターとコンテナの取扱案内。
- 三甲株式会社「製品について」:外寸・内寸・有効内寸の説明を参照。
出典確認日:2026年9月7日。