複数の店舗を一つのホームページで紹介するとき、メニューをまとめれば見やすくなりそうです。ただ、全店共通の内容と一部の店だけの内容が混ざると、希望するサービスを近くの店でも利用できると思われることがあります。

共通の説明はまとめ、実施店、料金、利用条件、予約先に違いがある部分は店舗ごとに示します。「このメニューを使える店はどこか」と「この店では何を頼めるか」の両方を確かめられる構成にすることが、整理の出発点です。

名前が同じでも、内容まで共通かを確かめる

まず各店のメニューを並べ、名称だけで共通かどうかを決めず、含まれる内容、料金、提供する時間や曜日、予約方法を照合します。同じコース名でも、一方の店だけ追加サービスが含まれていれば、全店共通の説明にはできません。

例えば二つの店を運営する写真スタジオの架空例を考えます。両店で証明写真を扱い、家族写真は撮影スペースのある一方の店だけで受け付ける設定です。証明写真も、プリントと画像データの含まれ方が店で違うなら、単に同じ名前のメニューとしてまとめず、その差を確認します。

実際の複数店舗の案内でも、店舗差を別に示す方法が使われています。ロイヤルホストの店舗限定メニューでは、販売商品や価格が異なる店舗と、メニューごとの対象店舗を案内しています。自店のサイトでも、ブランド全体の説明と、その店で利用できる内容を分けて考える手掛かりになります。

共通ページには、メニューの説明と実施店を置く

全店で同じ内容のメニューは、一つの共通ページに詳しい説明をまとめられます。その際も、読む方が「全店で利用できる」と分かる表記を添えます。対象店が限られるものは、メニュー名の近くに店名を置き、店舗ページへ進めるようにします。

架空の写真スタジオなら、家族写真の紹介を見た段階で、撮影できる店を示します。最後の予約ボタンを押して初めて対象店が分かる形より、撮影内容や作例を読む途中で店舗の条件を確認できるほうが、利用の予定を考えやすくなります。

共通ページに一つの価格を大きく載せる場合は、本当に対象店で同じ条件の価格かを確認します。店ごとに違うなら、価格の近くに対象店と条件を示すか、「店舗別の料金を見る」から該当店へ進めます。「一部店舗を除く」という注記だけで、どの店なのかを探させないようにします。

共通のメニュー説明から実施店の条件と予約先へ進む関係を示す図
メニューの内容と、その内容を利用できる店をつなげます。

店舗ページでは、その店で使えるメニューを確認できるようにする

住所や営業時間から先に店舗ページへ来る方もいます。その方が、全店共通のメニューを別のページで探し直さなくてよいように、その店で利用できるメニューの一覧を置きます。詳しい説明は共通ページへつなぎ、店独自の条件は一覧の近くに添えます。

家族写真を扱わない店のページで、ブランド全体の撮影メニューをそのまま表示すると、受付できるように見えてしまいます。対象外のメニューを表示しないか、必要なら「家族写真は別店舗で受付」と明示して、実施店を案内します。

全店メニューへ戻るリンクと、その店で利用できるメニューの表示は、役割を分けます。利用者にとっては、「今見ているのがこの店の内容か、全体の紹介か」が分かることが大切です。ページの見出しやメニュー一覧に店名を添えると、その区別を伝えられます。

同じメニューでも、違う条件は同じ項目で比べる

料金だけが違うように見えて、実際は所要時間や付属する内容も違うことがあります。写真スタジオの例なら、撮影料、プリント、データの扱いを同じ順で示すと、店ごとの差を比較できます。安い金額だけを強調するのではなく、何が含まれる価格かを一緒に読み取れる形にします。

提供する曜日や時間帯が限られる場合は、その店の営業時間とメニューの受付時間を分けます。店が開いていても、すべてのサービスを利用できるとは限らないためです。担当者や設備によって受付日が変わるなら、現在の確認先を案内します。

ただし、店舗数や差分が少ない段階で、大きな比較表や複雑な絞り込みを必ず作る必要はありません。店名、提供内容、料金、条件を並べた短い一覧でも伝えられます。共通説明が長く繰り返されるなら、共通部分を先に説明し、店舗別の一覧には違う点を残します。

予約先へ進むときも、選んだ店舗を見失わせない

メニューと実施店が分かったら、その店の予約先へ進めるようにします。ボタンは「予約する」だけより、「この店舗の撮影予約」のように行き先が分かる表記を考えます。外部サービスを使う場合は、リンク先でも店名と対象メニューを確認します。

予約サービスの都合で店舗選択から始まる場合は、そのことを案内します。ホームページで選んだ店が自動で引き継がれるかどうかは、実際のリンク先で確認し、引き継がれないのに選択済みと説明しないようにします。

常設メニューとして紹介していることと、希望日の空きがあることは別です。メニューの実施店を案内した後、日程や空き状況は現在利用している予約先で確かめられるようにします。サイトの表示整理と、日々の予約受付の運用を結び付けて考えます。

メニューから実施店を選ぶ流れと、店舗から利用できるメニューを選ぶ流れの図
どちらから探しても、利用する店舗とメニューを確かめられるようにします。

限定メニューを追加するときは、表示する店も一緒に決める

更新時には、新しいメニューの原稿だけでなく、対象店、料金、提供期間、予約先をそろえます。全店共通として始めたメニューが一部店舗のみになったときは、共通ページと店舗ページの両方で案内が変わるかを確認します。

同じ情報を一度の入力で複数箇所へ表示できる仕組みなら、どの項目が共通で、どの項目を店舗別に持つかを制作時に決めます。現在のサイトでそこまで対応できない場合も、掲載先を把握して更新することから始められます。

公開前は、特定のメニューを探す読み方と、利用したい店を先に選ぶ読み方を試します。どちらでも対象店の内容・条件・予約先に到達できれば、共通情報をまとめながら店舗差を伝えられています。

Bämの店舗・予約サービスのホームページ制作では、各店のメニュー資料と現在の予約方法をもとに、共通の説明と店舗ごとの案内を整理します。新たな予約管理の仕組みが必要な場合は、ページ制作と分けて範囲を確認します。

参考資料