お店の場所と電話番号はホームページに載せている。それでも、「ここで商品を買えますか」「飲食店で使う食材の相談もできますか」と尋ねられる。店頭販売とお取引先への販売を行う食品店では、連絡先のそばに少し説明を添えることで、お客様が次の行動を選びやすくなります。
まず整えたいのは、「店頭で購入したい方」と「仕入れを相談したい方」が、それぞれ何を確認できるか分かる案内です。電話番号やフォームを必ず二つ用意する必要はありません。同じ方が受け付けるお店なら、一つの連絡先に対応内容を添える方法もあります。
松原市で食品店のホームページを担当されている方へ、今ある店舗紹介や商品ページを活かしながら、連絡先を分かりやすくする考え方をご紹介します。
お店の紹介に、二つの購入目的への案内を添える
松原市に本社を置く谷商店の食品事業ページでは、冷凍ピザを業務用と一般向けに分けて紹介しています。商品の魅力を伝えるだけでなく、どのような目的で購入できるかを示すことも、食品のホームページを考える手がかりになります。
店頭販売を行うお店の場合、来店を考えている方は「どこで買えるか」「今日の営業は何時までか」「目当ての商品について聞けるか」を知りたいでしょう。一方、飲食店での利用を検討されている方は、取引の相談を受け付けているか、最初に何を伝えればよいかが分かると連絡しやすくなります。
ここで「個人のお客様」「法人のお客様」とだけ分けると、ご自身のお店で使う商品をまず店頭で買いたい方は、どちらへ進むか迷うかもしれません。「お店で購入したい方へ」「飲食店での仕入れをご相談の方へ」のように、したいことを表す言葉なら選びやすくなります。
見出しを決めるときは、普段の電話や店頭でよく尋ねられることを思い出してみてください。社内で使う販売区分より、お客様が実際に口にする言葉を使うと、案内の内容も具体的になります。

短い掲載例から、自分のお店の案内を考える
ここでは、店頭で焼菓子を販売し、飲食店への仕入れ相談も受け付けるお店を、説明用の例として考えます。問い合わせページには、次のような案内を置けます。
店頭での購入について
お店での購入をご予定の方へ。営業日や来店方法は、店舗案内をご覧ください。店頭商品のご質問は、お電話でも承ります。
この下には、店舗案内へ進むリンクと、実際に応対できる電話番号・受付時間を載せます。店舗案内には住所や営業時間をまとめ、連絡しなくても分かることは、その場で読めるようにします。在庫確認を電話で受けるお店なら「店頭商品の在庫については、お電話でお問い合わせください」と、尋ねられる内容をもう少し具体的にできます。
飲食店での仕入れについて
カフェやレストランでの仕入れをご検討の方へ。気になる商品と、どのようにお使いになりたいかをお聞かせください。お店でのご利用に合う販売方法について、ご相談を承ります。
相談先のリンクには「仕入れについて相談する」と書きます。商品をまだ決めていない方からも相談を受けられるなら、そのことも一言添えましょう。最初からすべての条件が決まっている方だけが連絡できるような印象を避けられます。
掲載するのは、実際に受けられるご相談です。現在は店頭販売のみのお店なら、仕入れ相談の欄を急いで設ける必要はありません。今の販売方法に合う案内を、無理なく整えるところから始められます。
また、既に取引があるお客様の追加注文先が決まっている場合は、新規の仕入れ相談とは別に「お取引中のお客様は、いつものご注文窓口へご連絡ください」と添える方法があります。新しい相談と普段の注文の入口が、それぞれ分かる程度の説明で十分です。
同じ電話で受けるなら、対応内容をまとめて伝える
店主や同じスタッフが両方のご相談を受ける場合は、連絡先を増やすより、一つの電話番号の近くに対応内容をまとめると分かりやすくなります。先ほどのお店なら、次のように書けます。
店頭商品のご質問・飲食店での仕入れ相談
どちらもこちらのお電話で承ります。仕入れのご相談は、その旨を最初にお伝えください。
電話番号の下には、電話で相談できる曜日と時間を添えます。店舗の営業時間と同じなら、その案内をそのまま使えます。仕込み中など応対しにくい時間があり、電話受付の時間を別に設けている場合は、実際の運用に合わせて書き分けます。
ケンミン食品のお問い合わせページでも、個人のお客様からのご質問と、法人のお客様からの受託生産のご相談は説明を分けていますが、掲載されている電話番号は同じです。相談の目的を伝えることと、番号を分けることは別々に考えられます。
反対に、店頭商品は店舗、取引相談は別の担当が受けるお店なら、それぞれの案内に対応する連絡先を置きます。番号の上に「店舗への電話」「仕入れ相談の電話」と短く示せば、二つの番号を見比べる方にも違いが伝わります。まずは実際に電話を受ける方と、掲載文が普段の応対に合っているか確認してみましょう。

商品や店舗のページからも、相談先へ進めるようにする
問い合わせページを整えたら、商品の紹介や店舗案内からも見つけられるようにします。検索結果やSNSの商品紹介から来た方は、トップページを見ていないこともあるためです。
例えば焼菓子の商品ページなら、説明の後に「店頭で購入するには」という店舗案内へのリンクを置き、その近くに「飲食店での仕入れについて相談する」を添えます。二つの入口は同じ大きさの目立つボタンにする必要はありません。普段の購入案内を主にしながら、仕入れを検討している方も見つけられる配置にします。
リンクの文字が両方とも「こちら」だけだと、移動先の違いを読み取りにくくなります。W3Cのリンク目的に関する解説でも、リンクの文字や関連する文脈から、行き先の目的が分かることを示しています。「店舗の場所・営業時間を見る」「仕入れの相談内容を確認する」のように、進んだ先で分かることを言葉にしましょう。
店舗ページでは、住所・地図・営業時間のまとまりを保ち、その下に商品の質問先を置くと、来店前に必要な情報を探しやすくなります。仕入れ相談も受けている場合は、その案内へのリンクを添えます。販売条件まで各ページへ繰り返して書くより、詳しい説明がある場所へつなぐ方が、ページの内容も落ち着きます。
まずは、今ある見出しと連絡先の説明を整える
今回のような見直しは、必ずしも新しいサイトや大きな受付の仕組みを作る話ではありません。今のページで見出し・文章・リンクを変更できるなら、問い合わせ案内の一部分から取り組めます。
最初に、問い合わせページ、よく見られる商品ページ、店舗案内を並べてみましょう。「お店で買いたいとき」と「仕入れを相談したいとき」に、どこへ進めるかを見比べます。連絡先が見つかっても、何を尋ねられるか分からない場所があれば、短い説明を足す候補です。
制作を相談する場合は、「店頭商品の質問と、飲食店からの仕入れ相談を、今は同じ電話で受けています。商品ページからも両方の案内へ進めるようにしたい」と、普段の応対を伝えると話が進めやすくなります。資料を整える時間が取れなければ、今のページと、よく受けるご質問から相談できます。
Bämでは、掲載内容の整理から文章・デザインまでご相談いただけます。自分のお店ではどこから直すとよいか迷われたら、松原市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。今ある商品紹介や店舗案内を活かし、連絡先を見つけやすい構成を一緒に考えます。
仕上げは、お客様が最初に開くページから確かめる
掲載前には、スマートフォンで商品ページを直接開き、店頭で買いたい方のつもりで店舗案内と電話を探してみます。次に、同じ商品を飲食店で使いたい方のつもりで、仕入れ相談の入口を探します。読みながら「このリンクでよさそうだ」と判断できるかを見るのがポイントです。
リンク先が意図した案内になっているか、電話ボタンに設定した番号と画面の番号が一致しているかも確認します。問い合わせフォームを使う場合は、案内した用件を無理なく送れるか、実際の受付担当が受け取れるかを確認しておくと安心です。
公開後は、お電話で「どこへ相談すればよいか分からなかった」と言われた場面を、次の見直しに活かせます。どのページを見ていたかが分かれば、そのページの見出しやリンクを少し整えられます。お店の普段の応対が、ホームページでも自然に伝わる案内を目指しましょう。
参考資料
確認日:2026年9月9日