
求人媒体では勤務時間が九時から、自社の採用ページでは八時半からになっている。違いに気づいたとき、自社サイトを正しい情報として媒体へ合わせてもらうべきか、更新日が新しい媒体に合わせるべきか、迷うことがあります。
先に行うのは、採用担当者が今回の募集で正式に案内する条件を確定することです。その条件を基準に誤っている掲載先を直します。媒体名や更新日の新しさだけで正誤を決めず、応募の判断に関わる違いを優先して修正し、実際の公開画面まで確かめます。
同じ職種名でも、同じ募集とは限らない
最初に、比べている二つのページが同じ募集を扱っているか確認します。職種名が同じでも、勤務地、雇用形態、担当業務、採用時期が違えば、別の条件で募集していることがあります。短時間勤務とフルタイムの情報を無理に一つへそろえないようにします。
求人番号などがあれば記録し、なければ「どの拠点の、どの雇用形態の、何の仕事か」で対象を特定します。検索結果の短い説明だけで比較せず、求人の詳細ページを開き、URLと確認日も残します。
同じ募集だと分かったら、人事や採用責任者が承認した現行の募集要項と照合します。現場担当者の希望、以前の条件、まだ検討中の変更を混ぜず、今回の応募者に何を案内するのかを確かめます。制作担当者が二つの表記からもっともらしい方を選ぶ作業ではありません。
正式条件を基準に、違っている項目を取り出す
ここでは、物流会社が同じ拠点の倉庫事務を募集する架空例を考えます。採用責任者に確認すると、今回の勤務時間は九時から十八時、勤務地は物流センターでした。ところが、自社サイトには以前の勤務時間が残り、求人媒体には本社所在地が勤務地として入力されていたとします。
- 勤務時間:正式条件は九時から十八時。媒体は一致しているが、自社サイトは八時半から十七時半のまま。自社サイトを修正する。
- 勤務地:正式条件は物流センター。自社サイトは一致しているが、媒体では本社所在地になっている。媒体へ訂正を依頼する。
- 募集の対象:同じ拠点・雇用形態の倉庫事務であることを確認済み。別の求人の条件を持ち込まず、この募集に対応する箇所を直す。
この例では、どちらか一方がすべて正しいわけではありません。ページ全体を片方へコピーするのではなく、項目ごとに正しい内容と修正先を決めます。勤務時間や所在地のほか、賃金、休日、必要な資格なども、食い違いがないか確認します。ここに挙げた項目だけで募集要項が完成するという意味ではありません。
「仕事内容を分かりやすく言い換えた」という表現の違いと、勤務時間や勤務地が異なるという条件の違いも分けます。文章を同じ長さにすることより、応募する方が同じ募集として判断できる情報になっているかが重要です。
自社の修正と、媒体への依頼を並行して進める
厚生労働省の求人企業向け資料では、募集の終了や内容変更に合わせた自社サイトの更新、求人メディアへの反映依頼、いつの時点の情報かを明らかにすることが示されています。自社サイトを直しただけで、外部の掲載内容も変わったとは考えないようにします。
架空例なら、自社サイトの勤務時間を直すとともに、媒体へ勤務地の訂正を依頼します。媒体側で確認や審査が必要な場合も、自社で直せる誤りをその完了まで残しておく必要はありません。一方、媒体への連絡を後回しにしてよいわけでもなく、両方を進めて反映状況を分けて記録します。
媒体への依頼には、対象の求人を特定できる情報、現在の誤った記載、修正後の正式な記載を添えます。「サイトと合わせてください」だけでは、相手が見たページや時点によって解釈が変わります。自社サイトも修正途中なら、確認済みの原稿を渡す方が確実です。
訂正がすぐに反映されない場合は、担当窓口へ予定を確認し、必要に応じて掲載の一時停止など可能な対応を相談します。「詳細は自社サイト参照」と付け足すだけで、本文中の誤った条件を残したまま解決したことにしないようにします。
保存した画面ではなく、応募者が見るページを確かめる
管理画面で保存できても、公開ページへ反映されたとは限りません。「依頼済み」「確認待ち」「公開反映済み」を区別し、修正後の詳細ページを実際に見て確かめます。
自社サイトでは、募集要項の本文だけでなく、職種一覧の短い説明や応募フォームの職種名にも古い情報が残っていないか見ます。求人媒体では、訂正した募集の詳細と、そこから進む応募先を確認します。同じ求人が複数の場所へ配信される場合は、どこまで反映される仕組みかを媒体側に確かめ、見えている一ページだけで全掲載先の修正完了としないことが大切です。
更新日も、内容を照合したうえで残します。日付だけを新しくすると、誤った本文が最新情報のように見えてしまいます。修正した項目、担当者、公開確認日を記録すると、後で違いを指摘されたときに調べ直せます。
応募済みの方への確認と、次回の更新担当を残す
食い違いが出ていた間に応募があった場合は、どの案内を見た可能性があるかを採用担当者へ共有します。サイトの文章を直しただけで、すでに読んだ方の認識まで変わるわけではありません。選考中の方へ何を確認し、どう説明するかは、正式条件を把握する採用担当者が整理します。
以後の更新では、今回確定した募集要項と掲載先の一覧を一緒に保管します。条件を決める人、自社サイトを直す人、媒体へ依頼する人が分かれていても、同じ確定内容を参照できる形にします。
変更が決まったときは、該当する掲載先へ一度に知らせ、公開確認が終わっていない場所を残します。毎回すべての採用記事を書き直すのではなく、変更した募集と条件が載る箇所を追えるようにするためです。自動連携を導入する場合も、どの情報を基準にし、何が配信されるかの整理は必要になります。
Bämの採用応募が来ないときのサイト見直しでは、仕事や勤務条件を確認し、応募前に判断できる採用ページへ整えます。掲載条件に違いがあるときは、見栄えの調整より先に、採用担当者が確認した情報をそろえるところから進めます。
