届いたガラス製品にひびや欠けが見つかったとき、お客様は「触ってよいのか」「箱を残すのか」「どこへ連絡するのか」を一度に知りたくなります。問い合わせフォームだけがあっても、写真や番号をそろえる途中で迷われることがあります。到着後の案内は、状態を変えずに確認すること、分かる情報を伝えること、連絡後に何が起こるかを順に読める形へ整えます。

和泉市は、人造真珠とガラス細工を地場産業として発信するCMを制作し、ガラス細工の技法を紹介しています。作品の魅力を知って初めて通販を利用する方にも、受け取った後の相談方法まで伝わると心強いものです。和泉市の地場産品の紹介を地域の背景として、ここではガラス販売店の案内ページをどう直すか考えます。

担当する方にとっての完成形は、問い合わせ件数を減らすことだけではありません。お客様が無理なく連絡でき、お店で商品と注文を確かめ、次の対応をご案内できることです。長い注意書きを増やすより、現在のページ、入力欄、返信文に残る行き違いを一つずつ直していきます。

「写真を送ってください」の前に、今してほしいことを書く

ここからは、ガラスの小鉢G04を二個注文したお客様が、到着した一個にひびを見つけた架空の例で説明します。お店の注文番号はIZ-1042です。現在の案内には「破損は注文番号と写真三枚を添えて連絡」とだけあり、フォームは注文番号と三枚の写真が必須、完了画面には「交換を受け付けました」と表示されています。

この状態では、一枚しか撮れない方や、贈り物を受け取って注文番号を知らない方が送信できません。また、送信したお客様には、交換の手続きまで進んだように見えます。まずページの冒頭を、例えば次のように書き換えます。

お届けした商品にひびや欠けが見つかった場合は、無理に取り出したり触れたりせず、まずは分かる範囲で状況をお知らせください。商品と外箱、緩衝材は、安全に保管できる状態で、お店からの案内まで残していただけますと助かります。写真や注文番号がすぐに用意できない場合も、このページからご相談いただけます。

案内に沿って写真を撮ろうとして、割れた部分を並べ直したり、小鉢を手に持ったりする必要がないことを伝えます。保管する場所に困る場合も、自己判断で処理してから連絡していただく流れにせず、その状況を窓口へ知らせていただける言葉を添えます。

ヤマト運輸の破損時の案内では、同社が確認する前に中身・外箱・緩衝材を破棄、修理、紛失した場合などに、補償対応ができないことがあるとしています。写真を送った後も現物の確認が必要になるため、「撮影後は処分してよい」という案内にはしません。これは同社の宅急便の案内であり、ほかの配送方法も一律に同じ条件とはせず、お店が利用する配送会社の確認方法を調べて反映します。

届いたガラス製品は無理に触らず状態を保ち、撮れる範囲の写真と分かる情報から窓口へ相談する順番を示す図

必要な写真は、枚数より「何が分かるか」で案内する

G04の案内では、外箱の状態、箱を開けたときの梱包の様子、見えている範囲の商品の状態を、写真の候補として示します。三種類を必ず一枚ずつそろえる条件にはしません。「撮影できる範囲で構いません。取り出しや片付けが必要になる場合は、先に状況をご連絡ください」と添えます。

外箱の写真なら、へこみや穴が見える位置を、梱包の写真なら商品がどのように収まっていたかを確かめるためです。商品の写真は、ひびがあると気付いた位置が分かれば、受付時の手掛かりになります。撮影のために包装をすべて解く、破片を集める、割れ目を指で示すといった指示は入れません。

案内図に写真の例を載せる場合も、注文書や送り状の住所、電話番号が読める写真をそのまま使わず、説明用の箱と資料で用意します。「箱全体」「梱包の様子」「見える範囲の商品」と短い見出しを置き、必要な理由は図の外の本文に書きます。何枚も大きな説明画像を並べる必要はありません。

お店が受け取る実際の写真は、公開のレビュー欄やSNSへ投稿していただく方法にせず、担当者が確認する窓口へ送れるようにします。送り状の写真が必要か、番号の入力で確認できるかも事前に決めます。お客様に写真全体を何度も送り直していただく前に、受付担当が今の情報で確認できることを整理します。

注文番号と送り状番号を、同じ入力欄にしない

「伝票番号を入力してください」という表示では、注文メールの番号なのか、箱に貼られた番号なのかが分かりません。G04では、IZ-1042はお店が注文を探す番号です。配送会社の送り状番号は荷物を調べるための番号で、同じものではありません。

フォームでは「お店の注文番号(注文確認メールに記載)」と「配送会社の送り状番号(分かる場合)」を分けます。ヤマト運輸へ破損の調査を相談する際は、同社の案内で送り状番号を用意するよう示されています。店舗側でも、どちらの番号を受け取ったかを区別して確認できるようにします。

お店の注文番号は購入内容、配送会社の送り状番号は荷物、相談の受付番号は追加連絡を照合するために使う違いを示す図

注文番号が不明の場合は空欄で相談できるようにし、商品名、届いた日、気付いた状況を分かる範囲で入力していただきます。G04なら「小鉢二個のうち一個にひびが見える。まだ箱の中にある」という文章で、二個とも交換してほしいと推測せず状況を確認できます。

贈り物の受取人は、購入時のアカウントへログインできないことがあります。「注文履歴からのみ連絡」とせず、案内ページからも窓口へ進める道を残します。お店が注文を特定するための追加情報は、担当者が個別に確認します。贈り主の購入金額や連絡先などを、番号の入力だけで画面や自動返信へ表示する作りにはしません。

相談の管理には、注文番号とは別に受付番号を使う方法があります。この例ではR04-17を付け、後から写真を追加するときや電話で連絡するときに知らせていただきます。初回の連絡ではまだ番号が発行されていないため、受付番号を最初から必須にはしません。注文、荷物、相談の三つを分けると、追加の写真がどの連絡に関係するかも確かめやすくなります。

送信できない方を残さず、受付後の流れを伝える

入力欄を直す際は、名前、返信を受け取るメールアドレス、状況の説明を基本とし、写真と番号は任意にする例を制作担当へ渡します。電話で受けられる時間帯があるお店なら、写真を送れない方の連絡方法として、実際に対応できる番号と受付時間も案内します。

写真を添付する場合の形式や容量は、現在のフォームで使える条件を確認して表示します。形式が合わないときは「この写真は添付できません。写真を外して先にご相談いただけます」のように次の方法を示し、入力した状況説明は残します。写真の欄に「任意」と書き足すだけでなく、添付なしで送れるよう必須設定そのものを直す必要があります。

完了画面は、例えば「商品の状態について、ご連絡を受け付けました。受付番号はR04-17です。担当者が内容を確認し、対応方法をご案内します」とします。交換、返金、配送会社の補償が確定したと自動で伝えず、受付とその後の判断を分けます。

返信の目安は、お店で実際に確認する曜日と時間に合わせて決め、フォームの上部、完了画面、自動返信をそろえます。「すぐ対応します」では担当者が不在の間の見通しが立ちません。目安を過ぎた場合の確認先と、受付番号を知らせていただく方法まで載せておくと、同じ内容を初めから書き直す負担を減らせます。

配送会社への連絡をお店が行うのか、お客様からも相談していただくのかは、利用する配送方法と実際の対応体制を確認して書きます。店舗のフォームを送信したことと、配送会社への調査依頼が済んだことを混同しない案内が必要です。ヤマト運輸の案内には申告期限などの条件もあるため、連絡を後回しにする説明にせず、詳しい条件は同社の案内へつなぎます。

案内文とフォームを、一枚の改修依頼にまとめる

お客様に読んでいただく案内と、制作担当へ渡す依頼は分けて用意すると整理しやすくなります。次の表は、G04の到着後の相談を受けられるようにする記入例です。今ある案内ページとフォームを使い、文章の変更と機能の修正を対応させます。

整理する項目 G04の案内・改修内容
開封確認 ひびや欠けに気付いたら無理に触らず、見えている状況から相談できる文を冒頭へ置く。
状態保存 商品・外箱・緩衝材を残す理由と、保管に困る場合の相談を案内。写真だけで処分可としない。
写真 箱・梱包・商品の状態を撮れる範囲で。三枚必須を外し、添付できなくても文章を送れるようにする。
注文照合 注文番号と送り状番号を分け、不明でも受付。追加連絡には相談の受付番号R04-17を用いる。
連絡 案内ページから既存フォームへ進む。完了文は受付を伝え、担当者からの案内を待つ流れへ直す。
変更するページ 到着後の案内、フォーム、完了画面を修正。発送メールと同梱カードにも案内ページへの入口を置く。
必要な機能 任意添付・番号欄の分離・入力エラー・通知項目・受付番号を確認。既存機能で対応できる部分と追加開発を分ける。
更新担当 店舗責任者が対応条件、受付担当が返信と照合、発送担当が配送会社の案内を確認。制作担当が各画面へ反映する。

冒頭の文章、写真例、見出し、リンク先は、現在のページ編集で変更できることがあります。一方で、必須・任意の設定、別々の番号欄、添付エラー時の動き、店舗への通知、受付番号の発行は、フォーム側の作業です。表に書いたからすべて簡単に変更できるとはせず、今の仕組みを調べて範囲を分けてもらいます。

受付番号を付けて相談を探す機能と、交換品を自動で発送する機能も別です。この例では担当者が注文と状態を確認し、対応を決めます。受付直後に在庫を減らしたり返金したりする仕組みまで含めず、まず相談が届き、担当が確認できるところを完成させる依頼にします。

発送メールや同梱カードから到着後の案内ページへ進み、写真や番号が不明でも既存フォームで相談できる入口の構成図

番号が分かる方と、分からない方の両方で確認する

公開前は、発送メールのリンクと同梱カードの案内から、スマートフォンでたどります。一つ目はIZ-1042が分かり写真一枚を送る方、二つ目は贈り物を受け取り番号も写真もない方、三つ目はR04-17へ写真を追加する方です。どの方も必要な説明を読み、意図した窓口へ進めるか確認します。

店舗側では、二個のうち一個という状況、受け取った番号の種類、添付の有無、追加連絡の対象を確かめます。番号がない相談を仮の注文へ結び付けたり、同じ名前だけで別件を一つにまとめたりせず、担当者が照合してから扱う流れになっているかを見ます。見えている完了文と、実際の受付記録・通知の内容も照らし合わせます。

変更後は、問い合わせで分かりにくかった点を受付担当が残します。「箱を捨ててよいと思った」「送り状番号しか見つからなかった」など、案内に関係する内容を次の更新材料にします。お客様の写真をそのまま掲載例へ転用せず、説明用の図や文章へ直して反映します。配送会社や受付時間を変えたときには、本文だけでなく発送メールと同梱カードも確認します。

BämのECサイト制作のご案内では、商品の見せ方に加え、購入条件や注文後の仕事、通知・管理まで整理する進め方を紹介しています。現在の案内ページ、フォーム、完了文、発送メール、同梱カードと、お店の対応手順をそろえると、修正すべき文章と機能を相談しやすくなります。

案内を一ページへまとめるか、既存フォームや通知まで直すかを検討されている方は、和泉市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。届いた商品について困っている方が連絡でき、お店が必要な確認を進められるよう、今の画面と対応方法から改修範囲を整理します。

参考資料

各資料は2026年9月8日に確認しています。