「規格外のにんじん」と書いていても、曲がっているのか、小さいのか、届く本数が少ないのかまでは伝わりません。茨木市で農産物の販売を担当されている方も、店頭なら実物を見ながら話せることを、商品ページでどう説明するか迷われることがあるのではないでしょうか。
規格外品の商品ページは、形の違い、大きさの選び方、一袋の内容量を分けて示すと、購入前に確かめたいことが見つかります。写真は外観を伝え、文章は販売する条件を伝えます。「写真と同じものが届く」と受け取られそうな箇所を確かめ、注文画面にも袋数と内容量を引き継ぎましょう。
見栄えを整えることと、違いを隠さず紹介することは両立できます。文字を大きく並べるより、全体写真と短い説明、気になる部分の拡大を順に置く方法です。まずは一つの商品で、今の文章を直せば足りる部分と、写真表示や注文機能を変えたい部分を整理してみましょう。
店頭で話している「この形です」をページへ移す
茨木市が2025年3月にまとめた情報発信基本方針には、市の山間部・丘陵部で育つ農産物や、それらに触れられる直売所、駅前のマルシェが登場します。同方針の冊子27ページは、地域の農と暮らしの近さを知る資料です。店頭やマルシェで直接見せている品をネットでも案内するなら、実物を手にできる場面との違いを考えたいところです。
売場なら「この部分が曲がっています」「袋ごとに大きさが違います」と指し示せます。ページでは、写真を一枚置くだけではどこを見るのか伝わらないことがあります。普段お客様に説明している箇所を撮り、その隣へ同じ意味の短い言葉を添えることから始められます。
農林水産省の平成28年度食育白書にある規格外の農産物の紹介では、小さな玉ねぎや形・大きさのそろわないにんじんが例に挙げられています。ただし、何を規格外として販売するかは、今回の商品について確認する必要があります。小さい品を集めるのか、曲がった品も含めるのかで、写真も説明も変わります。
「訳あり」「お買い得」といった言葉を使う場合も、先に具体的な理由を伝えます。通常品と比べた価格を載せるなら、比較する内容量や条件も確認しましょう。形に差があるという説明から、味、栄養、保存できる日数まで同じだと一括で約束する必要はありません。
形、大きさ、内容量を一つずつ書く
ここからは、販売店V06が「にんじんR06」を通販で案内する架空例です。曲がりや枝分かれのある品を含み、大小を混ぜて一袋にします。販売単位は一袋、にんじんの正味重量は1kg。袋などの包装は重量に含めず、本数と一本ごとの大きさは指定できない設定にします。
今の説明が「規格外にんじん。形はおまかせです」なら、次のように整えられます。「曲がりや枝分かれのあるにんじんを含む、大小混合の一袋です。内容量は正味1kg。一本ずつの大きさと本数は袋により異なり、ご指定は承っていません」。何が変わり、何が販売単位として決まっているかを近くに置く書き方です。

この例で「大小混合」と書くのは、長さや太さを選んで買う商品ではないからです。お店で長さの範囲を約束している場合は、その数値と測る部分を説明します。曲がりに沿って測るのか、端から端までを見るのかがあいまいなら、現場で確かめてから載せます。一般的な数値を借りて埋めるより、今回の商品の扱いに合わせます。
内容量は「たっぷり一袋」だけにせず、何を量った重量かも伝えます。一袋の写真が大きく見えても、包装込みなのか、中身だけなのかは写真から分かりません。今回の1kgは、販売時にお店で計量して確認する条件です。説明文を変える際には、袋詰めする方も同じ意味で使っているか確かめます。
曲がりや枝分かれの説明へ、裂けや傷みなど別の状態をまとめて含めないことも大切です。お店で販売できる状態を確認し、判断が必要な品は選別を担当する方へ戻します。「規格外だから大丈夫」という言葉で進めるのではなく、この商品で案内している外観差と、別に確認する状態を社内でも分けておきましょう。
形の写真と、一袋の写真を見分けられるようにする
R06では、袋詰めする正味1kgの全体、曲がりや枝分かれの拡大、大小を同じ目盛りのそばに並べた比較、販売する包装の四つを撮影候補にします。最初の写真で量感をつかみ、次の写真で形の違いを確かめられる並びです。全体を撮る前に中身を量り、拡大も同じ販売条件の品から選びます。
たとえば曲がり・枝分かれ・小ぶりの三本を並べた写真は、形を説明するための組み合わせです。その近くには「形の例です。一袋の本数や、この三種類が入る割合は決まっていません」と添えます。三本の写真を「お届け内容」とだけ紹介すると、一袋が三本入り、あるいは三種類が必ず入る商品と受け取られるかもしれません。

大小の比較写真では、小さい品だけを手前に置いたり、大きい品だけを近くで撮ったりせず、同じ条件で並べます。曲がりが影で隠れる場合は、向きを変えて撮り直します。見せたい外観を消す補正はせず、実物と見比べながら明るさや傾きを整えます。撮影の準備から見直す際は、スマホで商品写真を撮る準備と撮影リストも参考になります。
写真の下に長い説明を詰めず、「曲がりの例」「一袋・正味1kgを計量した中身」など、見る目的を短く添えます。本数が一定ではないことは本文と購入欄で補います。実際の商品ページでは販売する品を撮影し、入荷のたびに、現在の説明に合う外観かを確認できるよう、撮影日と入荷分を店内の記録へ残します。
商品説明表を作り、使う場面まで具体化する
素材を制作担当へ渡す前に、商品そのものの条件と、ページで実現したいことを一枚へ整理します。以下はR06の記入例です。写真の準備と文章の確認を、同じ商品について進めるために使います。
| 項目 | R06の記入例 |
|---|---|
| 形の差 | 曲がり・枝分かれを含む。裂けや傷みの扱いをこの説明に含めず、選別担当が別に確認する。 |
| 大きさ | 大小混合。一本の長さ・太さや本数の指定は承らない。 |
| 内容量 | 一袋はにんじん正味1kg。包装を含めない。注文数量は袋数。 |
| 写真例 | 計量した一袋の全体、曲がり・枝分かれ、同じ目盛りで大小比較、包装。形の三本は組合せや本数の約束ではない。 |
| 用途例 | 刻んで使うスープや炒め物を紹介。長さや形をそろえて飾りたい場合は、条件に合うか購入前に相談。 |
| 変更するページ | 商品一覧・R06の詳細・カートと注文確認・注文メール。問い合わせ先は詳細からも案内。 |
| 必要な機能 | 写真ごとの説明、拡大表示、袋数と一袋1kgが分かる購入欄。商品条件を登録する欄は更新頻度に応じて検討。 |
| 更新担当 | 選別担当が外観と内容量を確認。通販担当が写真・原稿を更新し、受注担当が注文画面とメールを照合。 |
用途は、「何にでも使えます」より、お客様が想像しやすい使い方を一つ示します。R06なら、刻んで使うスープや炒め物を紹介できます。一方、同じ長さのスティックをそろえたい、丸ごとの形を生かして盛り付けたいといったご希望には、大きさを選べない条件が合うか確認していただきます。
調理写真を加える場合は、材料として使った品と販売する品が対応しているかを確認します。料理を載せることが、どのような状態の品でも調理すれば食べられるという説明にならないようにします。保存方法や状態について案内を加える際も、実際の商品で確認した情報を使い、形の説明から推測して書き足さないようにしましょう。
表を埋めてみると、写真はあるけれど何kgを写したか分からない、袋数を選ぶ欄に単位がない、といった不足が見つかります。まだ分からない項目は担当者と確認し、分かっているように文章を整える前に、素材や販売条件をそろえます。
商品一覧から注文メールまで、袋の単位をそろえる
一覧では「R06・にんじん/大小混合・正味1kg」と短く示し、詳細ページで形の写真と説明を見せます。小さな商品カードへすべての説明を入れず、購入判断に必要な条件を詳細へつなぎます。ただし、一覧から直接カートへ入れられる構成なら、詳しい条件を見ないまま購入へ進む動きも確認したいところです。
購入欄の「数量」は「袋数」と意味が分かるようにし、そばへ「一袋・正味1kg」と添えます。R06を数量2で注文した場合は、二袋で合計正味2kgです。にんじん二本を指定した注文ではありません。カート、最終確認画面、注文メールでも、商品名に内容量を含めるなどして、この関係を保ちます。
送料や発送時期、支払方法、返品の案内も購入前に確認できる配置にします。消費者庁の通信販売の案内では、販売価格・送料、支払いや引渡し、返品等に関する表示事項が示されています。外観の説明だけで購入条件がそろったとはせず、お店の取引条件も一緒に見直しましょう。
「規格外品のためお問い合わせはご遠慮ください」という案内では、掲載した形の差以外のことも相談しにくくなります。「お届けした内容について気になる点がありましたら、注文番号と分かる範囲の状態をお知らせください」と連絡先へつなぎ、受注担当が確認できる入口を残します。写真を受け取る場合も、写真だけで判断しきれない内容は追加で伺います。
原稿の修正と、表示・注文機能の改修を分けて相談する
今の管理画面で写真ごとの説明と本文を更新でき、カートにも「一袋1kg」が表示されるなら、まず原稿と撮影素材の修正から進められます。R06の一商品を直して、形の写真が本数の約束に見えないかを確認します。説明を読みやすくするためだけに、通販全体を作り直すとは限りません。
写真を拡大できない、説明が画像と離れる、スマートフォンでは購入ボタンが先に出て条件を見落とす場合は、詳細ページの配置や表示を相談します。制作担当には「曲がりの拡大を見た後、元の全体写真へ戻って一袋の条件を確かめたい」と、購入時の動きを伝えます。拡大表示には細部が見える元写真も必要です。
一方、注文数を本数として受け取ってしまう、メールから内容量が消えるなどの問題は、見える文章を一箇所直すだけでは残ることがあります。購入画面の単位、商品名の引継ぎ、メールの項目まで確認範囲へ入れます。商品が増え、毎回「形・大きさ・内容量」を書き直している場合は、この三つを個別に登録できる欄も検討できます。
依頼文は、たとえば「R06の正味1kgと袋数が、詳細・カート・注文確認・メールで一致するようにしたいです。形の例は写真ごとに説明を付け、三本入りと誤解されない並びにしてください。選別担当が条件を確認し、通販担当が更新できる範囲と、機能の変更が必要な範囲を分けて提案してください」とまとめられます。
相談時には、現在のページ、記入した商品説明表、元写真と撮影メモ、普段の注文メールを用意します。メールを共有する際はお客様の個人情報を除きます。Bämの通販・ECサイト制作では、商品写真や説明、比較する項目、購入手順や受注後の確認を扱っています。商品の選別基準はお店で確認し、必要な画面と更新方法を相談する流れです。
R06の例のように、写真と原稿を直す範囲から、袋数・内容量を注文画面へ引き継ぐ仕組みまで整理したい場合は、茨木市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。今の商品ページと説明表をもとに、素材の準備、画面の改修、更新する方の操作を合わせて検討できます。
入荷が変わったら、写真より先に商品条件を確かめる
次の入荷で短めの品が多くなった場合も、通販担当だけで写真を差し替える前に、選別担当へ現在の販売条件に合うかを確認します。R06の大小混合・正味1kgという条件で扱えるなら、その入荷分に写真の説明が合っているかを見直します。案内していない外観差が加わるなら、どう扱うかを決めてから販売案内を整えます。

条件を変更する際は、すでに受けた注文についても確認します。ページを更新したからといって、以前の条件で注文された内容まで変わるわけではありません。注文時の案内に合う品を用意できない場合は、受注担当がお客様へ連絡し、対応を相談できるようにします。
公開前の確認では、初めて見る方に「曲がりは入るか」「本数を選べるか」「数量2で何が届くか」を画面から読み取ってもらいます。続けて二袋のテスト注文を行い、合計正味2kgという関係が確認画面とメールでも分かるかを見ます。説明を口で補わないと答えられない箇所が、直す候補になります。
公開後も、届いた質問を形・大きさ・内容量に分けて記録すると、次に直す場所を選べます。「写真の三本が届きますか」という質問なら写真の説明、「二つとは二本ですか」なら数量欄を見直します。お客様の言葉を手がかりに、一つずつ迷いを減らすページへ整えていきましょう。
参考資料
- 茨木市「情報発信基本方針」(2025年3月、冊子27ページ)
- 農林水産省「規格外の農産物」(平成28年度食育白書の資料)
- 消費者庁「通信販売」
- Bäm「通販・ECサイト制作」
資料確認日:2026年9月8日。