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UX公開 更新

宿泊施設のバリアフリー情報を、設備名だけで終わらせない伝え方

この記事で分かること

宿泊施設のバリアフリー情報を、設備の有無だけで終わらせない方法。入口から客室までの経路、確認した寸法、場所が分かる写真を結び付け、予約前に相談できる案内へ整える考え方を紹介します。

読み方
宿泊施設の担当者が客室入口の状況を確認し、タブレットに情報を記録する様子。

「エレベーターあり」「バリアフリー客室あり」と掲載していても、入口から部屋までどう移動するか、客室のどこに段差があるかが分からないと、泊まる方は追加の確認が必要になります。設備名に、実際の場所・経路・写真を結び付けることが、予約前の判断を助けます。

施設が伝えるのは、確認した設備や対応の事実です。誰でも利用できると一括して保証するのではなく、読み手が自分の使い方を考え、不足する点を相談できる案内へ整えます。

設備の一覧から、到着後の経路へつなげる

観光庁のバリアフリー情報発信マニュアルは、必要な条件には個人差があり、利用者が事前に判断するための情報が大切だと説明しています。また、設備の有無だけでなく、寸法や写真、サービスの対応範囲を確認し、未対応の情報も含めて発信する考え方を示しています。

ホームページへ反映するときは、施設内の確認結果を、訪れる方の移動に沿って並べます。駐車場所や車を降りる場所から、利用する入口、フロント、客室までをたどると、設備同士の間に説明が抜けていないか見つけやすくなります。

例えば、エレベーターがあっても、そこへ向かう途中の段差が説明されていなければ、客室までの経路は分かりません。正面入口とは別の経路を案内する施設なら、別入口の位置とそこへ行く道順を示し、利用時間や連絡が必要な条件も、実際の運用に合わせて添えます。

写真には、場所と確認した条件を添える

入口の写真は、建物を美しく見せる全景だけでなく、どの扉を通るのかが分かるものを選びます。段差や傾斜がある箇所は、周辺との位置関係が見える写真と、該当箇所を確認できる写真を組み合わせます。撮影の都合で、普段置いてある物をすべて外した状態だけを見せないようにします。

幅や高さを載せるときは、何を測った数字かが伝わるようにします。「入口幅」と書くだけでは、扉の外枠なのか、扉を開けたときに通れる部分なのかが分かりません。担当者が確認した測定箇所を写真の注記や説明文と対応させ、測定方法が不明な数字は確かめてから掲載します。

写真から寸法を推測したり、広角写真の見た目だけで通りやすさを説明したりすることは避けます。写真は位置と形を知る資料、数値は確認した箇所の条件として、それぞれ役割を持たせます。本文中の数値や説明を画像内だけに閉じ込めず、文章でも読めるようにしておきます。

案内図と写真を、同じ番号で対応させる

ここでは、正面入口に段差があり、側面に別入口がある小さな宿を架空例にします。別入口からロビーを通って客室へ進む案内を載せるなら、写真に「①正面入口」「②別入口」「③客室入口」と番号を付け、案内図にも同じ番号を置けます。

架空の宿の模式図。写真1は正面入口、写真2は側面の別入口、写真3は客室入口に対応。別入口からロビーと通路を経て客室へ進む経路を示す。実寸や利用可否を表す図ではない。
配置を説明する仮例です。実際の案内では、各番号に現地の写真と確認した条件を対応させます。

図の下には「正面入口とは別に、建物側面の入口を案内しています。別入口からロビー、通路を通り、対象の客室へ進みます」のように、経路を文章でも示します。そのうえで、別入口の開閉やスタッフへの連絡について、確認済みの運用を加えます。図を作っただけで、経路に段差がないことや、誰でも通行できることが証明されるわけではありません。

分岐の多い施設では、全館を細かく一枚に詰めるより、到着場所から入口、館内から対象客室というように、判断する範囲で図を分けられます。案内図の見た目を整える前に、実際に使う経路と写真の撮影位置を施設側で照合します。

客室タイプの名前だけで、部屋の条件をまとめない

「バリアフリー客室」という名称に加え、その客室の入口、ベッド周辺、水回りなどの情報へ進めるようにします。同じタイプ名でも配置が異なる場合は、どの部屋の写真と説明かを明記します。代表写真を、すべての部屋に共通する条件のように見せないことが大切です。

客室内だけでなく、食事会場や共用浴場を使う予定の方もいます。客室までの経路が分かれば館内のすべてを利用できる、と受け取られないよう、別の場所はその場所の案内へつなぎます。まだ詳しく確認できていない箇所は、曖昧に「対応」とせず、追加で確認する窓口を示します。

設備による対応と、スタッフが行う対応も分けます。案内や貸出などを載せる場合は、何を依頼できるのか、事前連絡が必要なのかを実際の体制に合わせて書きます。施設の写真から、人的な介助まで受けられるように読み取られない説明にします。

予約前に見つけられ、具体的に相談できる場所へ置く

情報があっても、予約後の案内メールにしか載っていなければ、施設を選ぶ段階では使えません。客室紹介やアクセス案内から、入口・館内経路・客室条件をまとめたページへ進めるようにします。リンクは「詳しくはこちら」だけでなく、「入口・館内の移動について」のように内容が分かる言葉にします。

相談の案内も「詳細はお問い合わせください」だけで終わらせず、「検討中の客室と、確認したい場所をお知らせください。掲載情報で分からない点を確認します」など、伝え方が分かる文章を添えます。電話だけでなくメールなど、施設が実際に受け付けている連絡方法を明示します。必要以上に病歴などの詳しい個人情報を求める入口にはしません。

改修や家具の配置変更があったときは、写真・寸法・経路説明を一緒に見直します。ページには確認時点を残し、客室案内や予約前の説明との食い違いも直します。更新担当者が、どの写真とどの場所が対応するか分かるようにしておくと、古い案内を残しにくくなります。

Bämの宿泊・観光のホームページ制作では、施設側が確認した利用条件と写真を、文章や案内図へ整理します。設備名だけの一覧から、泊まる方が必要な場所を探し、予約前に相談できる案内へ整えます。

参考資料

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この記事を書いた人

Bäm[バム]運営事務局株式会社みやあじよ

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