会社の住所は合っているのに、納品の車が来客用の門へ来てしまう。商談に来た方が、工場の搬入口で受付を探している。敷地に複数の入口がある会社では、住所と地図だけの案内では、最後に向かう場所まで伝わらないことがあります。
見直すときは、商談・納品・採用・見学という訪問の用件から、入口と受付を選べるようにすることが出発点です。同じお取引先でも、打ち合わせに来る方と、荷物を運ぶ方では行き先が違います。「お取引先の方はこちら」という分け方だけでは、選びきれない場合があります。
枚方市の企業団地で会社のホームページを担当されている方へ、同じ住所に二つの入口がある会社を例に、案内文・写真・地図の行き先をそろえる方法をご紹介します。納品の案内が、当日訪れる配送担当者まで届く形も考えます。
団地の位置が分かった後に、自社の受付を見つけられるようにする
枚方市の枚方東部企業団地の紹介では、春日野を中心に、ものづくり企業などの事業所が集まる地域として案内されています。団地全体の場所が分かっても、訪問する一社のどの門を使うかは、その会社の案内で確かめる必要があります。
自社のアクセスページには、会社名・所在地・建物名に続けて、訪問目的に応じた入口を載せます。敷地の全景写真があっても、来客用の扉と搬入口が区別できなければ、到着後に問い合わせる手間が残ります。入口の名称、見える目印、受付で伝える用件までが一組になると分かりやすくなります。
ここからは、製造会社C04の架空例です。会社案内に載る所在地は一つですが、商談・採用面接・事前に決まった見学は東門E04から事務棟一階の来客受付へ、納品は西門W04の物流受付へ案内しています。営業、人事、物流の担当が、それぞれ訪問の予定を確認する体制です。
例えば、同じ仕入先の営業担当が打ち合わせに来る場合はE04、運送会社の配送担当者が材料を届ける場合はW04です。会社名や「取引先」という属性を見て振り分けるのではなく、その日に何をしに来るのかで選びます。

住所・入口・受付を、訪問目的表にまとめる
C04の所在地は、総務が確認した会社情報を共通で使います。その下に「東門E04・来客受付」「西門W04・物流受付」を足し、同じ住所でも目的地が違うことを示します。東門用と西門用で会社の所在地を別々に書き直す必要はありません。
次の表は、現在の案内を確認するための記入例です。用件によって入口だけでなく、受付で取り次ぐ担当や、事前に確かめる予定も変わります。見学の案内を読んだだけで、いつでも入れるように見えない言葉も添えています。
| 訪問の用件 | C04の訪問目的表・記入例 |
|---|---|
| 商談 | 東門E04から事務棟一階の来客受付へ。訪問予定の時刻と、約束した営業担当名を伝える。案内内容は営業・総務が確認。 |
| 納品 | 西門W04の物流受付へ。納品予定と荷物を物流担当が確認し、荷卸し場所を案内する。入口案内は当日の配送担当者にも共有する。 |
| 採用面接 | 東門E04から事務棟一階の来客受付へ。面接の案内に記載された日時と用件を伝える。個別の予定は人事が案内。 |
| 見学 | 事前に日時が決まった方を東門E04の来客受付で迎える。見学を希望する段階では相談窓口へ進む。受け入れと集合場所は総務が確認。 |
「来客受付」と「物流受付」は、ホームページだけの呼び方にしないことが大切です。現地の看板が「事務所」「荷受」となっているなら、実際に見える表示も文章や写真へ添えます。社内の略称より、初めて到着した方が照合できる言葉を選びます。
納品の場合は、西門へ着くことと、荷卸しを始められることも区別します。この会社では物流受付で確認してから場所を案内するため、ページにもその順番を短く示します。地図上で倉庫が見えたことだけで、任意の場所へ荷物を降ろす案内にはしません。
車両の条件や受付可能な時間に確認が必要な納品は、物流担当との事前調整へつなぎます。「どの車でも入れます」「終日受け取れます」といった未確認の条件を、分かりやすさのために付け足す必要はありません。確定した内容と、相談して決める内容を分けて伝えます。
用件を選んでから、入口写真と地図を開ける構成にする
アクセスページの冒頭で、「商談でお越しの方」「納品でお越しの方」「採用面接でお越しの方」「見学でお越しの方」を選べるようにします。選択後に、該当する門・受付・確認先へ進む順番です。会社の沿革や設備一覧を読み終えなくても、来訪に必要な情報を探せる位置に置きます。
商談・面接・見学は同じE04を使うため、門や来客受付の写真を共通にできます。ただし、連絡先は用件に合わせます。営業担当に面接日程を尋ねることにならないよう、入口の情報と個別予定の問い合わせ先を別に扱います。
納品を選んだ先では、最初に「C04への納品は西門W04・物流受付へ」と表示し、W04を外から見た写真と、物流受付の目印を載せます。来客の案内を長く読んだ最後に小さく納品の注意を置くより、その用件だけで必要な情報がそろう形が適しています。
地図を開くボタンにも「地図を見る」だけでなく、「西門W04の位置を地図で確認する」のように行き先を添えます。会社名で検索したときに出る建物中央の位置と、実際に使う入口が同じとは限りません。表示文を変えた後は、リンク先が本当にW04の位置を示すかを確認します。

小さなサイトでは、四つの別ページを作らず、一つのアクセスページ内を見出しで分けても構いません。納品部分へ直接進めるリンクがあれば、案内を受け取った方が、毎回ページの先頭から探す手間を減らせます。内容量や更新担当に応じて、独立したページにするかを検討します。
入口を確認するだけなら、会社名や氏名をフォームへ入力しなくても読める方が便利です。見学を新しく相談する場合は別の入口を用意し、希望日や人数など、受け入れ確認に必要な内容を受けます。案内を見る操作と、新しい予定を申し込む操作は分けます。
納品案内を、当日運ぶ方まで渡せるようにする
会社の購買担当が仕入先へ住所を伝えても、その方が運転してくるとは限りません。仕入先から運送会社へ、配車を担当する方から当日の配送担当者へと、情報が渡ることがあります。途中で「会社名と住所」だけになると、西門の案内が落ちてしまいます。
C04では、納品の連絡に「C04納品受付/西門W04/物流受付」と、納品案内を開くリンクを一組で付ける形にします。受け取った方には、当日訪れる担当者にも共有していただくよう添えます。訪問の詳しい予定と、繰り返し使える入口の案内が対応していることがポイントです。
そのリンクを直接開いた画面にも、会社名、所在地、西門の写真、物流受付、困ったときの連絡先を載せます。トップページを経由していないと会社名が分からない画面や、前の画面で納品を選ばないと西門が表示されない仕組みは、共有時に使いづらくなります。
配送担当者が交代した場合も、新しい担当者が同じ案内を確認できるかを見ます。リンクを送ったことだけで、当日の方まで内容が伝わったとは判断しません。納品予定を調整する際に、案内の共有先も確かめると、住所だけが転送される行き違いを見つけやすくなります。

印刷した案内を使う場合は、会社名と入口名を紙でも読める形にします。二次元コードだけを置くより、どの会社の何の案内かと、確認できる連絡先が添えられている方が安心です。ページを更新しても配布済みの紙の文字は変わらないため、紙に書く項目と現行ページで確かめる項目を決めておきます。
現地の表示と、写真・図の向きを合わせる
入口写真は、外から到着する方が見る向きで準備します。敷地内から外向きに撮った写真では、同じ門でも左右の印象が逆になります。E04とW04をそれぞれ撮影し、門の名称や看板と、ページの説明が合うかを総務・物流担当が照合します。
敷地図を載せる場合は、来客受付と物流受付の位置が区別できる範囲へ絞ります。一方通行や通行条件を含む実際の経路は、現場で確認した情報から作ります。矢印を引いただけで通れる経路とせず、車両の進入や停車については会社側が確認した案内に合わせます。
この会社では、東門へ着いた納品の方を、敷地内でそのまま西門側へ横断させる案内にはしない設定です。入口を間違えた場合の連絡先を示し、物流担当が状況を確認して案内します。どこにいるか分からないまま、「裏へ回ってください」とだけ書かない形です。
図や地図が読み込めない場合も、本文で「納品は西門W04・物流受付」と確認できるようにします。色で分けるときは、入口名と用件も添えます。スマートフォンで小さく表示されても、写真の細部だけに判断を任せないことが大切です。
案内文の修正と、ページ・機能の改修を分けて相談する
最初に行えるのは、「お取引先の方」という一括りの言葉を商談・納品へ分け、入口名、受付、写真を追記する修正です。既存のアクセスページに見出しとリンクを追加できるなら、用件ごとの案内を今の構成へ組み込める場合があります。
仕組みを見直したいのは、共有したリンクから納品部分を直接開けない、地図が用件にかかわらず同じ場所へ進む、入口の写真を複数ページへコピーしている、といった場合です。用件別のページ内リンク、地図の行き先、共通の入口情報をどこで管理するかを制作会社へ確認します。
C04の改修依頼は、「会社案内とアクセスの入口を用件別にし、納品案内を直接共有できるようにする。商談・採用・見学は共通のE04写真、納品はW04写真と位置を使う。個別予定の連絡先は用件別に残す」とまとめられます。
更新は、共通の所在地とE04を総務、納品のW04と物流受付を物流担当、面接の予定や人事窓口を人事が確認します。Web担当は確認された内容を反映し、各担当が公開画面を見ます。W04の看板が変わった場合は、納品ページ・写真・共有用の文章を見直し、E04の説明まで変える必要があるかを分けて確認します。
相談資料は、訪問目的表、現在のアクセスページ、会社が確認した入口の位置、E04・W04の写真、実際に送っている納品案内です。公開できる連絡先と各情報の確認担当も添えます。撮影や現地確認も依頼したい場合は、その作業が見積りに含まれるかを確かめます。
Bämのコーポレートサイト制作では、ページ構成や原稿、更新機能を整理し、必要な作業を確認します。目的別の案内を自社サイトへどう組み込むか迷われたら、枚方市のホームページ制作・改善のご案内からご相談いただけます。今のアクセス案内と訪問目的表をもとに、追記で整う部分と機能を直す部分を検討できます。
商談の方と配送担当者の両方で、最後の受付まで確かめる
公開前は、同じ仕入先の商談担当と、材料を運ぶ配送担当者の二通りで試します。商談はE04の来客受付へ、納品はW04の物流受付へ進めるかを確認します。採用面接と見学も、E04を使いながら、それぞれの確認先が分かるかを見ます。
納品は共有されたリンクを別のスマートフォンで直接開きます。会社名と西門の案内が出るか、地図と写真が同じ入口を示すか、実際の看板と一致するかを確かめます。ページの表示だけで終わらず、入口を知っている方が現地と照合する確認まで予定に入れます。
公開後に問い合わせがあれば、どの用件で、どの案内を見て、どの入口へ来たかを残します。選ぶ言葉の問題か、共有時の抜けか、地図の行き先かで、直す場所は変わります。訪問する方の手元から受付までつながる案内を、少しずつ整えていきましょう。
初めて来る方が、用件に合う入口を迷わず選べるように。現在の案内文と入口写真から、アクセスページの直し方を一緒に考えます。
参考資料
- 枚方市:枚方東部企業団地の紹介(2025年6月16日更新)
- Bäm:コーポレートサイト制作
確認日:2026年9月8日