ホームページをリニューアルする際、会社概要にある工場や事業所の一覧は、そのまま新しいページへ移せそうに見えます。ただ、長く使ってきたサイトでは、拠点名は同じでも役割が変わっていたり、営業窓口の住所が採用の勤務地にも使われていたりすることがあります。

先に確かめたいのは、その拠点が今どの役割を担い、どのページから何のために案内されているかです。住所を正しく写すだけでなく、工場・営業窓口・採用に関わる場所を対応させると、新サイトで必要な構成と更新方法を決めやすくなります。

枚方市で企業ホームページの見直しを担当されている方へ、工場の役割が変わった会社の例を使い、移行前にそろえる資料と確認手順をご紹介します。拠点が増えたときにも使える形まで、制作の依頼内容を整理します。

工場の一覧を移す前に、現在の役割を確かめる

枚方市の産業ガイドブックの紹介ページは、七つの企業団地の集積や、技術を持つ市内企業について案内しています。こうした資料から会社を知った方が、自社のホームページで詳しい事業や拠点を調べる場面も考えられます。

地域の紹介資料に載る会社名や工場名と、現在の窓口がどう結び付くかを、自社サイトで説明できると親切です。過去の冊子を見た方にも分かるよう、旧名称を必要な場所に残しながら、現在どの仕事をしている場所なのかを示します。

ここからは、本社H03、第一工場F03、出荷センターS03の三拠点を持つ会社の架空例です。S03は旧名称が「第二工場」で、2026年9月1日に製造拠点から検品・出荷を行う拠点へ変わりました。所在地は同じで、拠点そのものを閉鎖したわけではありません。

製造はF03が担い、新規のお取引の相談はH03の営業窓口が受けます。現在募集中の製造職J03については、人事が確認した求人票で勤務地をF03、面接場所をH03としています。古いページには「第二工場勤務」と書かれた案内が残っている設定です。

この状態を工場一覧のコピーだけで移行すると、「第二工場でも製造している」「出荷センターで製造職を募集している」と読めてしまいます。総務の所在地一覧、現場の拠点の役割、人事の求人票を合わせ、名称・役割・募集情報それぞれの現在地を確かめます。

H03は営業窓口、F03は製造、S03は旧第二工場と同じ所在地で検品・出荷を担う三拠点の図

同じ場所の名称変更と、拠点の移転・追加を区別する

S03は同じ場所で役割が変わった拠点です。新サイトで「出荷センター」を追加し、古い「第二工場」も現役の拠点として残すと、一つの場所を二拠点に数えてしまいます。反対に、第二工場の情報をすべて削除すると、旧名称を知る方が現在の案内を探せなくなります。

この例では、一つの拠点S03に、現在名「出荷センター」、旧名「第二工場」、役割の変更日を対応させます。ページには「旧第二工場は、2026年9月1日から出荷センターとして検品・出荷を行っています。所在地に変更はありません」と書けます。

会社紹介の数字にも目を向けます。H03・F03・S03の三拠点は引き続き存在しますが、現在製造を行う工場はF03です。古い原稿の「二工場で製造」という一文を、新しい会社概要へ残さないよう確認します。名前の修正だけでは、文章の中にある役割の説明までは直らないためです。

管理用のH03・F03・S03は、表とページを照合するための記号です。必ずしも公開ページに大きく出す必要はありません。名称が変わっても同じ拠点だと追える目印として使い、社内で既に拠点番号があれば、その番号を生かします。

本当に移転する場合は、同じ拠点の新旧所在地と切替日を記録します。新しい場所で拠点を増やす場合は、既存の記録を使い回さず、新しい拠点として登録します。名称変更・移転・新設を一律に「住所修正」と扱わないことが、移行後の管理にも役立ちます。

事業所情報の移行表に、原票と掲載先をそろえる

移行表は、住所を書き直すためだけの資料ではありません。「どの資料で確認した情報を、どこへ載せ、誰が確かめるか」を結び付けます。ここでいう原票は、総務や現場で管理している、情報の確認元となる資料です。

次は、総務の「所在地一覧・2026年9月1日版」と、現場・営業・人事が確認した内容を使った記入例です。住所そのものは各拠点の行を参照し、同じ文字列を別の表へ何度も書き写す負担を減らします。

拠点 事業所情報の移行表・記入例
本社H03 役割:本社・新規取引の営業窓口・J03の面接場所。住所原票:所在地一覧H03行。掲載先:会社案内、取引相談、面接案内。確認:総務・営業・人事。
第一工場F03 役割:製造拠点・J03の勤務地。住所原票:所在地一覧F03行。掲載先:工場紹介、製造職J03、拠点一覧。確認:工場責任者・人事。求人票の勤務地も照合する。
出荷センターS03 役割:検品・出荷。旧第二工場と同じ場所で9月1日に役割変更。住所原票:所在地一覧S03行。掲載先:拠点一覧、旧第二工場の案内、現在の出荷拠点紹介。確認:総務・物流責任者。

この表では、住所の正しさを総務、製造の役割を工場責任者、出荷の役割を物流責任者、募集内容を人事が確認します。一人ですべてを判断する前提にせず、情報を知っている方へ確かめる流れです。反映するWeb担当や制作会社も、依頼時に別欄へ記入します。

掲載先は「採用ページ」のような大きな分類で止めず、J03の募集本文、勤務地の表示、面接案内など、実際に直す場所を特定します。URLに加えてページ内の見出しを添えれば、同じページに二つの住所がある場合も、どちらを直すのかが分かります。

原票の日付が新しいだけで、すべての掲載内容が確認済みになるわけではありません。所在地一覧には求人の勤務地や面接場所まで載らない場合があります。J03の情報は、人事の現行求人票と面接案内で確かめ、その確認日を残します。

勤務する場所、相談する窓口、訪ねる場所を対応させる

J03の募集ページには「勤務場所:第一工場」とその所在地を載せ、面接の案内には本社H03を示します。「採用拠点」という一つの欄にまとめるより、働く場所と面接に行く場所を分けて読める方が、応募を考えている方に伝わります。

旧サイトにある「第二工場勤務」をF03へ修正する根拠は、人事が確認したJ03の求人票です。S03が出荷センターへ変わったことだけを見て、Web担当が勤務地を推測するわけではありません。別の職種の求人がある場合は、その求人ごとに現在の条件を照合します。

人事が確認した求人J03では、勤務地は第一工場F03、面接場所は本社H03と分けて案内する図

同様に、S03のページに出荷の仕事が紹介されていても、それだけで採用募集中とは表示しません。拠点の仕事を知る紹介と、その時点で受け付ける求人は別の情報です。募集の有無や職種は、人事が確定したものを掲載します。

お取引を考えている方には、製造を担うF03の紹介からH03の営業窓口へ進めるようにします。工場所在地と営業の連絡先を併記するときは、「製造拠点」「新規のお取引のご相談」と用途を添えます。工場があることだけで、そこへ直接訪問できる案内にはしない形です。

納品時の搬入口や個別の訪問経路など、さらに詳しい案内が必要な場合は、目的に合う案内先へつなぎます。拠点一覧にすべての注意事項を詰め込まず、まず現在の役割と連絡先が分かり、必要な方が次の情報を選べる構成にします。

現在の案内と、過去の記録を移し分ける

移行対象を調べると、会社案内の本文以外にも「第二工場」が見つかることがあります。古い会社案内PDF、沿革、設備写真の説明、過去の採用記事などです。同じ文字があるからといって、すべてを一括で「出荷センター」へ置き換えると、過去の記録が変わってしまいます。

例えば、2024年に第二工場として稼働していた頃の記録写真は、その年の説明として残せます。一方、「現在の製造拠点」として見せる写真や紹介文には、今のF03を使います。写真を移す際も、撮影した場所と時期、現在の紹介に使える内容かを確認します。

会社案内PDFを今も営業で配布するなら、名称・役割・工場数・窓口を現行版へ更新します。過去資料として残すPDFは、作成時期が分かる位置に置き、現在の会社案内へ進めるようにします。公開ページの文字だけが新しくなり、ダウンロード資料は旧版のまま、という状態を避けられます。

S03の現在の案内は出荷センターへ更新し、2024年の第二工場の記録は過去の名称と時期を保って残す図

旧第二工場のページから来た方は、その場所の現在を知りたいかもしれません。新サイトでは、同じ拠点S03の現行案内へつながるようにします。製造がF03へ集約されたからといって、説明なしに別の場所である第一工場へ移動させると、所在地も変わったように受け取られるためです。

制作会社には、残すページと移行先を一覧で渡します。S03の現行ページで役割の変更を説明し、製造について知りたい方はF03へ進める形です。古いURLをどう扱うかという作業と、移動先で何を伝えるかという原稿の作業を、一緒に確認します。

拠点を増やした後も使える更新方法を依頼する

原稿整理で対応できるのは、旧名称と現在の役割の説明、営業窓口の言葉、求人の勤務地・面接場所、現行資料へのリンクなどです。誤った現在の案内が既に公開されている場合は、リニューアル完成を待たず、確認できた内容から旧サイトも修正する段取りにします。

仕組みの見直しでは、H03・F03・S03を別々に管理し、拠点一覧や関連ページが必要な情報を参照できるかを確認します。S03の名称変更で、本社の住所やF03の勤務地まで変わらない構成が必要です。名称、所在地、役割、公開する連絡先を分けて扱えるか、制作会社に見せてもらいます。

拠点を一件追加する操作も、確認用の画面で試します。一覧には新拠点が加わり、既存三拠点は維持されるか。求人へ新しい勤務地を割り当てていない段階で、募集ページまで勝手に変わらないか。拠点が追加できることと、関連する採用情報を正しく管理できることを分けて確かめます。

移行するデータや画像の量、共通表示の仕組み、検索や外部サービスとの連携の有無で、制作作業は変わります。今ある管理画面で直せる範囲を調べてから、必要な改修を選びます。拠点ごとの情報を一つの表へ整理するだけで、すべて自動更新されるとは考えず、表示される元を確認します。

相談には、事業所情報の移行表、現在のページ一覧、所在地原票、現行の求人票、会社案内PDF、拠点写真を用意します。写真撮影やPDFの作り直し、初期移行、公開後の更新説明をどこまで頼むかも添えると、必要な作業を見積りで比較しやすくなります。

Bämのコーポレートサイト制作では、ページ構成・原稿整理・更新機能・情報移行を確認して制作範囲をまとめます。自社の拠点資料を新しいホームページへどう移すか迷われたら、枚方市のホームページ制作・改善のご案内からご相談いただけます。古い名称が残るページと現行資料をもとに、移す内容と更新方法を一緒に整理できます。

三つの用件で、新旧ページのつながりを確かめる

公開前には、旧第二工場を知る方、製造を相談したい方、J03へ応募を考える方の三通りでページをたどります。S03は同じ場所の出荷センターだと分かるか、製造はF03・相談はH03へ進めるか、勤務地F03と面接場所H03を区別できるかを見ます。

総務は所在地と拠点数、現場は役割と写真、人事は求人票と募集画面を照合します。移行中に旧サイトで修正が入った場合も、確認済みの新しい内容が新サイトへ移っているかを再確認します。公開後は実際のページとPDFを開き、移行表に確認した日と担当を残します。

住所が変わらないときにも、仕事の集約や窓口の変更で、ホームページの案内は変わります。場所を確かめる情報と、その場所で今できることを結び付けて移すことが、リニューアル後も使いやすい事業所案内につながります。

今の会社の姿が、拠点の案内からも伝わるように。事業所の一覧と現行資料をもとに、リニューアルで移す情報・直す構成・更新する仕組みを考えます。

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参考資料

確認日:2026年9月8日