設備を入れ替えたので、ホームページの写真も新しくしたい。そう考えたとき、設備一覧だけでなく、過去の加工実績との関係も見直しておくと、相談する方に現在の仕事が伝わりやすくなります。新しい機械の写真と以前の製品写真を並べるだけでは、その製品をどの設備で加工したのかが曖昧になることがあります。

寝屋川市で製造業のホームページをリニューアルしたい方へ。現在の設備、対応する工程、公開できる加工例を結び付け、過去の実績は当時の事実として残す整理方法をご紹介します。設備実績の対応表から、直すページと追加する素材、更新に必要な機能を決めていきます。

設備一覧と実績を、別々に新しくしない

寝屋川市の統計書2024年版には、事業所、製造業、商業などの資料がまとめられています。地域の産業を知った方が個々の工場を調べるとき、次に確認したいのは、その会社へ今どの仕事を相談できるかです。

型式や台数を見たい技術担当の方には、正確な設備一覧が役立ちます。一方、機械の名前に詳しくない購買担当の方には、どんな部品のどの工程を相談できるかが判断材料になります。どちらかを削るのではなく、設備の情報から工程の説明、公開できる加工例へ進める関係を作ります。

その際、現在使っている設備と、過去の実績で使った設備が同じかを確かめます。設備写真を一括で差し替えると、以前の案件の加工風景まで新しい機械の写真になり、当時の実績の意味が変わることがあります。リニューアルでは、写真の新しさと記録の正確さを一緒に確認します。

ここからは、架空の加工会社N02の例です。2023年の加工実績E02では、旧設備M01を使い、金属製の取付板の面削りと穴加工を行いました。M01は2025年に使用を終え、現在はM02で同じ種類の工程の相談を受けています。E02の写真と説明は、当時の担当範囲が分かる内容で掲載できる設定とします。

N02は、現在のM02で作った社内説明用の加工見本S02も用意しています。E02はお客様から受けた過去の案件、S02は現在の加工を説明するための見本です。設備名、年、事例と見本はこの記事の説明用で、実在企業の実績ではありません。

一つの加工例から、設備と工程をたどれるようにする

M02の紹介に「マシニングセンタ一台」とだけ書くより、「金属部品の面削りと穴加工の相談を受けています」と添えると、設備を知らない方も仕事を想像しやすくなります。型式や仕様は現物と設備台帳を確認し、詳しい一覧として残します。

次に、S02の写真へ、どの部分が面削りで、どこが穴加工なのかを短く示します。外形が似た部品を作れるかだけでなく、どの工程を相談できるかを伝えるためです。材料、寸法、必要な精度、数量によって確認事項が変わるので、見本一個からすべての条件で対応できる説明へ広げないようにします。

N02では、加工案内に工程の説明とS02を置き、そこから現在のM02の設備情報へ進めるようにします。反対に、設備一覧からも関連する加工案内へ進めます。同じ文章を両方のページに長く複製するより、工程は加工案内、型式と台数は設備一覧という役割を決めます。

現在のM02の設備情報から、面削りと穴加工の案内、社内説明用見本S02へつながる関係を示す図

相談の入口には、見ていた加工名や見本名を伝えられる案内を添えます。たとえば「S02のような穴加工を相談したい」と書ければ、営業担当もどの説明を見た方かを確かめられます。見本と同じ条件での加工を自動的に受注するボタンにはせず、図面や希望を確認する相談へつなぎます。

過去の実績は、使用設備と現在の相談先を分ける

E02のページにM02の写真を載せ、「この設備で加工しました」と書き換えることはできません。E02で使ったのはM01だからです。過去の事例には、2023年にM01で行った面削りと穴加工という説明を残し、現在の設備案内とは区別します。

たとえば事例の末尾に、「掲載の加工は2023年に旧設備M01で行ったものです。現在の設備と加工のご相談については、加工案内をご覧ください」と添えます。当時の仕事を残しつつ、いま相談したい方が次に見るページを見つけられます。

M01を現行の設備一覧から外すことと、E02の実績ページを消すことは、同じ作業ではありません。実績として残せる情報なら、当時の使用設備を正確に示したうえで紹介できます。ただし、現在もM01が稼働しているように見える見出しや、M01を選んで加工を依頼する入口は見直します。

2023年の実績E02は当時使ったM01の記録を保持し、現在の加工相談はM02と見本S02の案内へつなぐことを示す図

E02と似た取付板の相談が来ても、新しいM02で同じ条件をそのまま再現できると先に約束しません。営業担当が現在の図面、材料、数量、必要な確認項目を伺い、製造担当と対応を確かめます。過去の実績は相談の手がかりになり、現在の可否は今回の条件で返答する形です。

この違いは、一覧の小さな紹介文でも伝えます。E02の一覧画像の下に「2023年の加工実績」とあれば、詳細を開く前に時点が分かります。リニューアルで一覧だけ新しくした場合も、詳細ページの写真や設備名と食い違っていないかを確認します。

お取引先がE02のページを保存していたり、営業資料から案内していたりする場合もあります。既存のURLを使い続けられるかを確認し、変更が必要なら、その事例を探してきた方が同じ内容へたどれる行き先を用意します。現在の設備ページへ一律に移すより、過去の案件を読み直せることを優先して検討します。

設備実績の対応表で、足りない素材を決める

制作の依頼前には、設備名、対応工程、掲載できる事例、不足素材の四項目を一件ずつ並べます。設備と事例の組合せが正しいかを、営業と製造の担当で一緒に確認するための表です。写真の点数だけを数えるより、何が足りないかを決めやすくなります。

設備 対応工程・掲載例・不足素材
現在のM02 面削りと穴加工の相談に対応。社内説明用見本S02を加工案内で紹介する。必要素材は、現在の設備写真、型式・台数の確認、S02で説明する加工箇所、写真の説明文。
使用終了したM01 2023年の実績E02で面削りと穴加工を担当。現行の設備一覧には載せず、実績には当時の設備として残す。必要素材は、使用時期と担当工程の記録、掲載範囲の再確認、現在の加工案内へのリンク文。

この例で新たに撮るのは、M02の現状とS02の説明に使う写真です。E02に当時の写真があり、引き続き掲載できるなら、その写真を残す選択ができます。全部を撮り直す見積もりと、必要な素材だけを追加する見積もりでは、作業内容が変わります。

「不足素材」は、写真に限りません。誰が加工したか分からない、設備の型式を確認できていない、どこまで掲載してよいか未確認、といった情報も含みます。画像があることだけで公開準備が済んだとせず、確認する方と回答が必要な箇所を表へ残します。

お客様の事例を載せられない場合は、設備と工程の説明から公開を始める方法もあります。社内見本を作れるなら、実際に確認した説明用の品物として紹介します。受注実績が増えたように見せるため、見本をお客様の案件へ置き換えたり、成果の数字を加えたりする必要はありません。

写真は、設備の現状と加工の内容を説明するために撮る

設備の写真は、工場内での大きさと現在の状態が分かる全景を基本にします。型式の確認に使う写真と、ホームページに掲載する写真は分けても構いません。型式や台数は文字でも載せ、写真を拡大しなければ読めない情報にしないようにします。

S02は、加工した面と穴の位置が分かる写真を用意します。完成品の美しさを見せる一枚と、加工箇所を説明する図や寄りの写真を分けると、詳しい文章を画像の上へ大きく重ねずに済みます。撮影用の治具や台が写る場合は、それも納める製品の一部なのかを確かめます。

撮影前には、公開できる場所、品物、画面、書類を現場と確認します。背景に別のお客様の製品や図面がある場合、手前の見本だけを見て掲載可と判断しません。撮影する範囲を決め、通常の安全な仕事を妨げない準備をします。

機械を新しく撮り直す際には、同じ写真が使われている場所も確認します。設備一覧の画像だけを交換したつもりでも、実績ページと同じファイルを共有していれば、そちらまで変わる場合があります。現行紹介用の新しい素材と、過去の実績に残す素材を別に扱えるかを制作会社へ伝えます。

構成の変更と、更新機能の追加を分けて相談する

N02の最初の改修では、設備一覧の現状を直し、加工案内にM02で相談できる工程とS02を追加します。E02の実績には時点と使用設備を残し、現在の加工案内へつなぐ説明を添えます。トップページにも、設備名の羅列だけでなく、面削りや穴加工の相談へ進める入口を置きます。

既存の設備一覧と実績ページを編集できるなら、まず原稿、写真、リンクの修正で始められます。古い設備が載るという理由だけで、サイト全体を作り替える必要があるとは限りません。対応表をもとに、残すページ、直す箇所、追加する素材を制作会社と確認します。

設備と事例が増え、関連する加工案内を毎回手作業で探す負担が大きい場合は、管理画面で関連先を選ぶ機能を検討できます。その際も「現在の関連設備」と「実績で当時使った設備」は別の情報です。一つの欄を新設備へ書き換えるだけで、過去の案件の使用設備まで変わる設計にしないようにします。

最初に原稿・写真・リンクを修正し、件数が増えた場合は現在の関連設備と過去の使用設備を分ける更新欄を追加検討する図

営業担当は現在受ける相談と事例の掲載範囲、製造担当は設備の状態と加工内容を確認します。掲載担当は、確認済みの内容を設備一覧・加工案内・実績へ反映し、どの素材をどこで使ったかを残します。今後の設備入れ替え時にも、同じ対応表から変更箇所を探せるようにします。

Bämのコーポレートサイト制作のご案内では、会社の仕事や資料から、伝える内容とページ構成を整理しています。設備実績の対応表、現在のページ、掲載可能な写真、確認担当を共有すると、原稿と素材の整備から更新機能まで、必要な制作範囲を相談できます。

現在の設備と加工実績が伝わるサイトへ整えたい方は、寝屋川市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。過去の仕事を正確に残しながら、いま相談できる内容へ進める構成を一緒に検討できます。

現在の設備を探す方と、過去の実績を見る方で確認する

公開前には、M02を見つけた方が対応する加工とS02を確認し、相談へ進む流れを試します。設備名を知らない方が、面削りや穴加工の案内から設備情報へたどれるかも見ます。どちらから読んでも、現在の仕事と見本の役割が同じ意味で伝わることが大切です。

次に、E02の実績へ直接来た方のつもりで読みます。2023年にM01で行った加工だと分かり、現在もM01を使えると誤解しないかを確認します。現在の相談先へ進んだ後に、同条件での加工可否は改めて確認する流れだと読み取れるかも見ます。

リニューアル後も、設備の変更連絡を受けたら、現在の一覧と関係する工程を先に照合します。過去の実績については、当時の事実が変わったのではなく、いま案内する相談先が変わったのかを確かめます。写真、本文、関連リンクを一件ずつ見直せる形にしておくと、次の更新でも実績の意味を保てます。

設備の新しさだけでなく、何を相談でき、どの仕事を重ねてきたかが伝わるように。設備と工程と加工例を正しく結ぶことから、営業にも使いやすいホームページへ整えていきましょう。

参考資料

資料確認日:2026年9月8日。