海産物の販売サイトを制作するとき、魚の紹介や決済方法と同じくらい、いつ注文を受けるかが大切になります。水揚げや仕入れによって魚種・大きさ・量が変わる商品は、掲載した時点で用意できる内容が決まっているとは限らないためです。

まず一商品を選び、入荷後に販売するのか、入荷前から希望を伺うのかを決めましょう。希望を受ける場合は、受付、用意できた商品の案内、購入、発送を順に整理します。お店が確かめてから次へ進めたい箇所が分かると、必要なページや機能を選びやすくなります。

入荷後に売るか、入荷前の希望を受けるかを決める

阪南市の第2期SDGs未来都市計画(2025〜2027)では、大阪湾に面した地勢を活かし、古くから漁業が営まれてきたことが紹介されています。海産物の魅力を通販で届ける際も、地域の紹介とともに、その日にお店で用意できる商品の案内を考えたいところです。

入荷後に魚の状態や販売できる量を確認し、価格と発送予定を決めて出品できるなら、通常の商品購入を基本にできます。お客様は掲載された内容を確認して注文し、お店は確保した分を発送する流れです。入荷のたびに誰が商品情報を整えるかを決めておくと、販売開始までの仕事も見えてきます。

一方、特定の魚を希望する方へ、入荷したら内容を案内する売り方もあります。この場合は、希望を受ける入口と、実際の商品を購入する入口を分ける構成が候補です。入荷前には、どの魚をどのように使いたいかを伺い、用意できた段階で内容と金額を確認してもらいます。

鮮魚通販の弁慶丸の注文ページでは、購入の入口に水揚げやお届け希望についての案内が置かれています。自店でも、入荷によって変わることを別のお知らせだけに任せず、注文へ進む場所で確認できるようにすると、待ち方や選び方が伝わります。

入荷確認から商品掲載して購入する流れと、希望を仮受付して入荷後に内容と総額を案内し確認後に購入する流れの比較図
商品の内容をいつ確かめられるかによって、購入までの進み方を選びます。

おまかせセットのように、魚種が変わっても販売内容の範囲や価格をあらかじめ決められる商品もあります。「入荷が変わるから、すべて仮受付」と固定せず、どこまでを購入前に説明できるかで分けます。制作相談には、まず普段よく販売する一商品を例にすると整理しやすくなります。

仮受付では、何を待つ段階かが分かる案内にする

ここからは、魚種を指定した希望を仮受付し、入荷後の案内を見て購入してもらう鮮魚店の架空例で考えます。希望の送信時には支払いを受けず、商品もまだ確保しない方式です。実際のサイトでは、お店で行う受付と同じ説明へそろえます。

入口は「入荷後の商品案内を希望する」とし、近くに次のような文を置けます。

ご希望を伺い、入荷を確認してから、用意できる魚と金額をご案内します。内容をご確認いただいた後に購入へお進みください。この送信だけで商品のお取り置きやお支払いは発生しません。

伺う内容は、希望する魚、量の目安、下処理の希望、届け先の都道府県、連絡先など、商品と配送の見込みを確認するために必要なものを選びます。詳しい配送先は購入時に受け取る形も考えられます。用途や希望する時期を伺う場合は、対応できるかを判断する材料として使います。

受信後の画面や自動返信も、「ご希望を受け付けました。入荷を確認してご案内します」と、同じ段階を示します。普段の購入完了メールをそのまま使う前に、件名や本文が商品の確保まで約束する言葉になっていないかを確認します。

待っていただく期間の案内も必要です。入荷の見込みを確認できないまま連絡が途切れないよう、次の連絡時期や、希望期間内に用意できなかった場合の対応を決めます。お客様には、実際に行える連絡の予定を伝えます。

用意できた商品と総額を示して、購入へ進んでもらう

入荷したら、最初の希望と実際に用意できる内容を照合します。魚種だけでなく、大きさや量、下処理、発送できる日まで確かめてから案内を送ります。「入荷しました」の一言に購入ボタンを付けるより、今回届く内容を一か所で読める方が判断しやすくなります。

案内には、商品代金と下処理代、梱包代、送料などの内訳と支払総額をまとめます。重さで価格が変わる商品なら、今回の重量と計算した金額を確認してから提示します。購入へ進む画面でも、その案内と同じ内容を確かめられるようにします。

魚の図とともに魚種・量・下処理、代金と送料を含む総額、発送予定をまとめて確認後の購入へつなぐ図
入荷の連絡に、今回の商品と支払総額、発送予定をそろえます。

希望した魚を用意できず、別の魚を提案する場合は、変更点が分かる形で選んでもらいます。お客様が代案を希望しなければ、その回の案内を見送れる流れにします。希望の受付件数を、そのまま発送する件数として数えないことも、この方式で整理しておきたい点です。

個別に案内した魚をいつまで取り置くかも、購入方法に関係します。案内後に確保するなら、回答や購入の期限を決め、過ぎたときの扱いまでそろえます。確保せず一般販売へ案内するなら、その時点の販売状況によって購入できない場合があることを伝えます。実際の売り方に合う方を選びましょう。

購入が確定した際の連絡には、購入した商品、金額、配送先、発送予定を残します。希望を受けたときの内容と、実際に購入した内容が違う場合も、最後に決まったものを見返せる形です。どの画面や操作でこの連絡を出すかは、利用する通販の仕組みと合わせて確認します。

発送連絡までの一件を見て、必要な機能を選ぶ

発送予定の案内と、実際に発送した連絡は別に用意します。購入直後に発送済みの通知が出るのではなく、出荷を確認してから配送会社や追跡情報を伝える流れです。予定が変わる場合は、発送済みの連絡を待つ間に、その注文について変更を案内できるようにします。

制作前に整理する機能は、次のように受付方式によって変わります。

販売の進め方 制作時に確認する機能
入荷後に販売 商品・販売可能数の更新、購入、決済、発送連絡
希望を受けてから案内 希望の受付、個別の商品・総額の案内、期限や確保の扱い、購入と発送連絡への接続

個別の商品案内は、最初から専用の大きなシステムにする必要があるとは限りません。現在の通販サービスで個別注文や購入リンクを扱えるかを確かめ、手作業で案内する部分も含めて相談できます。対応件数と、担当者が日々できる作業から選ぶことが大切です。

制作会社へは、普段の入荷から一件の発送までを説明してください。商品の内容が決まる時点、金額の決め方、支払いの時点、購入後の案内が分かると、必要な画面と作業を具体化できます。確認時は、希望どおりに入荷した場合と、用意できなかった場合をそれぞれたどると、説明の足りない段階を見つけやすくなります。

Bämの通販・ECサイト制作では、商品だけでなく受注から出荷までの流れを伺い、運営に合う仕組みを考えます。入荷に合わせた販売サイトを検討する際は、阪南市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。今の注文の受け方をもとに、お客様に伝える内容と購入までの進み方を整理できます。

参考資料