地域の展示で商品を知った方が、帰宅してから通販を探してくださることがあります。そのとき、展示札の呼び名と通販の商品名が違うと、目の前の商品が気になっていたものと同じか迷わせてしまいます。メーカーにとっては同じ商品でも、初めて見る方には名前を結び付ける手掛かりが必要です。

まずは展示札、商品の包装、通販ページを一つずつ並べてみましょう。説明用の呼び名と正式商品名、すでに使っている品番を対応させ、写真と内容量でも確かめられるようにすると、展示から購入までの案内を整えやすくなります。

展示で使った呼び名を、通販の商品名のそばに残す

阪南市観光協会の「匠のippin」の紹介では、地場物産品の販売やPRを行う場として案内されています。こうした場所で初めて自社の商品を手にする方には、正式な名前より、使い方を説明した短い言葉が記憶に残ることもあります。

ここからは、食品メーカーがだしパックを紹介する架空例で考えます。展示札では「毎日の魚だし」と呼び、商品の正式名称は「魚だしパック」、通販では「魚だしパック 10袋入」と掲載している設定です。展示では親しみやすい呼び方で伝わっても、その言葉が通販にないと、探す際の手掛かりが途切れます。

通販の商品名をすべて展示の呼び名に変える必要はありません。正式な商品名を見出しにし、その近くに「展示では『毎日の魚だし』としてご紹介している商品です」と添える方法があります。展示札にも正式名を小さく併記すれば、札の写真を見返した方が照合できます。

すでに品番を使っている場合は、その商品に付いているものを同じように載せます。例の商品に「DP-10」という品番があるなら、展示札と通販の詳細欄に同じ表記を置きます。品番は商品を確かめる補助なので、長い番号だけを大きく見せるより、商品名と包装写真の近くで読める形が使いやすくなります。

架空例の展示名「毎日の魚だし」と通販の正式名「魚だしパック10袋入」、既存品番DP-10の対応図
展示側には正式名を、通販側には展示での呼び名を添えます。

普段品番を使っていない商品なら、ホームページのためだけに新しい番号を増やすことから始めなくても構いません。正式商品名、包装、内容量の組み合わせで区別できるかを見ます。色や容量の違いをすでに品番で管理している場合に、その対応を活かします。

品番だけでなく、包装と内容量もそろえる

名前が似ていても、展示で見た一袋と通販で販売する一箱が同じ単位とは限りません。例のだしパックなら、展示台には中身を見せる小袋が置かれ、購入する商品は10袋入りの外袋という場合があります。通販では、届く外袋の写真と中身の個数を示し、展示の小袋との関係が分かるようにします。

展示札にも「販売は10袋入りです」と添えると、帰宅後に通販の写真を見た際のつながりが保てます。包装が一枚しか写っていないから一回分なのか、複数回分が入っているのかという違いは、正式名と一緒に確かめたい情報です。

外袋のデザインを変えた場合は、展示と通販の写真を見比べます。中身や内容量が同じなら、「包装を変更しました」と新旧の関係を説明できることがあります。一方、内容量や原材料も変えた商品は、包装だけの変更として案内せず、何が違うかを確認してから掲載します。

贈答用の箱や複数袋のセットも、単品と分けて案内します。展示で紹介した商品がセットに含まれる場合は、「この商品を含む詰め合わせ」と伝えれば、同じ単品の購入先だと思われにくくなります。名前をそろえる作業では、呼び方だけでなく、販売する単位まで合わせて見ることが大切です。

展示で見せるだし小袋と、通販で届く外袋の写真と10袋入り表示を照合して同じ商品へ案内する図
中身の見本と販売する包装の違いを、写真と内容量で伝えます。

展示札から該当商品へ進み、検索でも確かめる

自社で用意する展示札や配布物にウェブの案内を載せられるなら、通販の該当商品へ進めるリンクを用意します。二次元コードを添える場合も、「魚だしパックの商品内容・購入先を見る」と、読み取った先で分かることを書きます。会場の札に追加する際は、展示を管理する方と掲載方法を合わせます。

リンク先を開いたとき、展示と同じ呼び名が補足にあり、包装写真と10袋入りの表示を確かめられるかを見ます。メーカー名だけが大きく出る通販トップへ送るより、その商品までたどる手間を減らせます。シリーズを展示する場合は、各商品の違いを選べる一覧へ案内する方法もあります。

すべての方がコードを読み取るとは限りません。店頭で聞いた言葉や、札を撮った写真から探す方もいるため、通販内の検索に展示の呼び名を入れて確かめます。正式名と品番でも試し、目的の商品が見つかるかを確認しましょう。

本文に呼び名を追加しても、通販の検索が商品名だけを対象にしている場合は、結果に出ないことがあります。見つからなければ、検索対象にできる説明欄や検索用の設定を確認します。キーワードを商品名に詰め込む前に、実際にどの欄が検索されるかを制作会社へ相談すると、必要な修正を選べます。

一般の検索サイトで表示されるかは、通販内検索とは別に確認するものです。呼び名をそろえたことで順位や即時の反映が決まるわけではありません。まずは自社で直せる商品名、説明、リンクを整え、公開したページを来場した方の手掛かりから探せるかを見るところから始めます。

一商品を並べて、掲載名の基準を決める

制作の打合せには、展示札の写真、現在の包装、通販の商品ページを用意します。例の商品なら、「毎日の魚だし」「魚だしパック」「DP-10」「10袋入」が、どこに載っているかを一枚のメモにまとめられます。この対応が分かれば、展示側に足す正式名と、通販側に残す説明名を決められます。

基準にする正式名称と品番は、現在の商品資料や包装で確認します。担当者ごとに思い付いた名称へ書き換えるのではなく、商品を管理している方と合わせます。次の展示札を作る際も、この名前を確認してから、用途や魅力を伝える短い説明を添える形にします。

販売が終わった商品は、別の商品へ説明なしに置き換えないようにします。展示で知った商品は販売終了したことを伝え、代わりに紹介する品があれば違いを添えます。過去の札から開いた方にも、目当ての商品がどうなったかを説明できます。

最終確認では、展示札の写真だけを見たつもりで、商品名を探し、包装と内容量を確かめ、購入先へ進んでみてください。名称を追加するだけで済むのか、写真の撮り直しや商品一覧の整理、検索設定の確認が必要なのかが具体的になります。

Bämでは、お手元の資料をもとにした原稿やページ構成の整理をご相談いただけます。展示で伝えた商品の魅力を、帰宅後の検討や購入につなげたい場合は、阪南市のホームページ制作・改善のご案内をご覧ください。展示札と通販の一商品から、足りない手掛かりを一緒に整えます。

参考資料